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瑠奈(るな)
44
#二次創作
7,783
この世の全てと関係ありません。ご本人様の目に触れるような行為はやめてください。
この先伏字がありません。
⚠️作者はホスト系の知識は全くなく、想像で書いています!!⚠️
⚠️制度や表記等が違う可能性⚠️
⚠️モブ姫が話す⚠️
地雷の方は閲覧を控えることをおすすめします。
「あーもう!ほんま最悪!!」
不破は若干キレていた。
同伴の姫は入店早々数万のボトルを入れて帰ってしまったし、新規で来たという姫も、実は出禁だったが整形し、身分証明書も偽装していたという姫だったし、散々だ。
結局加賀美たちに愚痴って終わりだったなと後悔する。
大切な同僚で、夜の世界なんてこれっぽっちも知らなさそうな3人。そんな彼らにあんな事を話してよかったのだろうか。
ブルーな気持ちになりつつあるところに、ヘルプのホストが自分の名前を呼ぶ。
指名が入ったらしい。
適当に返事をしつつ立ち上がる。
テーブルに着いた頃にはもう、ナンバーワンホストの不破湊の顔だった。
「ご指名ありがとうございます。
…今夜は一生、俺と一緒に居てもらう感じで
いいっすか?」
「湊!」
「今日は来てくれてありがとう。
すごい嬉しいな、姫にずっと会いたかったんだよ?だから、今日会えて良かった。」
「ごめんね、最近忙しくて…。
今日誕生日だもんね。とりあえずシャンパン頼もっか!湊も好きなの頼んでね。」
「ほんと?ありがと姫、本当にいい誕生日になりそうだな。」
笑顔でそう取り繕う。
良かった、この姫がいるなら何とか売上は大丈夫そうだな。
そう思った時だった。
「湊さん、すみません…。」
内勤から呼び出しがあった。
今頼んだシャンパンより高い酒が入ったのだろう。
「ごめんね、お酒入ったみたいだからお礼言ってくるよ。」
「え!?何なの湊!
私 と一緒にいてくれるんじゃないの!?」
「ちょっとだけだから。
大丈夫、すぐ戻ってくるよ。」
不満気な姫を窘めて言われた卓へ向かう。
そこにいたのは……
「…しゃ、社長?…と、甲斐田?」
「どうも。」
「来ちゃいました。」
申し訳なさそうに、しかし悪気は無さそうに挨拶をする。
なぜ2人がここにいるんだ。
昼間の相談がダメだった?わざわざ夜の街に来なくても良かったのに!
「あの、私たち不破さんの誕生日を祝いたくって。どうしようか考えていたら、困ってるって言って見えたので…。」
「アニキが気負う事じゃないですよ。
あと、それに、ほら!僕らお金はあるんで!」
「……いや、そういう事やないやろ…なんでおんねん2人とも…。」
思わず頭を抱えてため息をつく。
ほら座ってと促され言われたままに座るが、内心落ち着かなかった。
ホストとして姫からお酒やらなんやら貰うのは当たり前。営業をかけてお金を落としてもらわなくてはならないのだから。
しかしここにいるのは大切な大切な同僚。
お金を巻き上げるような行動はしたくなかった。それが自分のホスト業に傷をつける行為だったとしても、媚びのような真似はしたくなかったのだ。
「何入れたん? あんま高いもん入れんくていいでな。ほんま気ぃ遣わんくてええよ。」
「さぁ…なんか良さげなボトルのものを少し…。あ、あと気なんて遣ってませんから。」
「アニキは黙って貢がれてればいいんですよ。分かりました?あ、でもホストっぽいことはしてよね。」
「甲斐田てめぇ……。」
「きゃー!!ナンバーワンホストさんが虐めてくるー!!」
普段いじられキャラの甲斐田がとてもイキイキして不破をいじっている。
余程今の状況が面白いのだろう。
「分かった、分かったわ。
…ボトル入れてくれてありがとうハヤトさん。晴も俺のためにありがとうな。」
「…いえ…。」
「やっべぇアニキ超かっけぇ…!!」
ホストの格好つけに惚れ惚れしている加賀美と、不破に憧れの眼差しを向けている甲斐田。これは長い夜になりそうだと、不破は一人ため息をついた。
・・・・・
「すみませーん!ドンペリお願いします!」
「あ!あとフィリコ3本!」
「ま、待て待て待て落ち着いて!?
社長止まって!バカスカ頼む酒やないよそれ!
バカ晴!フィリコはそんな飲むもんやないわ!!」
2人が来店して数時間、未だに注文の手が止まらない加賀美と好奇心からか色んな飲み物を飲みまくる甲斐田に不破は手を焼いていた。
最早ホストモードなどと言っている場合ではない。早急に事態を解決しなければ。
加賀美が高額な酒を頼みまくっているせいでさっきの姫の卓に付けない。
いや別に付けなくてもいいのだが、リピーターになってもらう為には飴を与えなくてはならないだろう。
と、思っていると内勤から何やら話がきた。
ナイスタイミングだ。話は姫の事で、
『あまりにも湊が来ないから怒って帰ってしまった』と聞かされた。
思わず天を仰ぐ。
しまった、ほんまに2人に言わんければよかった!!!!
会計がすでに4桁に達しそうな2人を横目に、不破は頭をまた抱えたのだった。
コメント
1件
おお、まさか加賀美さんと甲斐田くんが直接お店に来ちゃうとは…!不破くんの「なんでおんねん2人とも…」に全部詰まってて笑いました。ホストとしてのプロ意識と同僚への気遣いの板挟みになってる感じがすごく伝わってきて、そこが好きです。甲斐田くんがイキイキしていじってくるのも良いスパイスになってますね。この天然の波状攻撃に不破くんがどう立ち回るのか、続きが気になります!