テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
今日、転校生が来た。
みんな「モデルさんみたい!」や「天女が現れた!」とかすごい大袈裟に言ってる。
でもそれは外見の話である。そしてこの転校生のことを僕は知ってる。
地下の枠で止まっていていいのかと思うほどの、完璧と言ってもいいくらいのプレーでファンを魅了するアイドル、センター。最近はサブスクの方でドラマのヒロインもやってたっけ。まぁそのくらいすごい人。
人柄は確か「明るくて太陽みたいでまさに天使」とか言われてた。
てかメガネかけてんの初めて見たな。
「永瀬美沙でーす。みんなよろ〜」
イメージと違う、だいぶかけ離れてる。
ハキハキして明るくて笑顔が可愛いと言われるあの姿とはかけ離れた、無気力な顔した塩顔美人。春や夏のイメージだったのにこっちは冬だ。
先生「んじゃ席は月島の隣で」
美沙「はーい」
え、まじかよ
美沙「よろしくツキシマ君」
月島「よろしく、」
紺色に近い黒に白いメッシュが入った綺麗な長い髪。容姿端麗スタイル抜群。百合の花のように綺麗で
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
とかSNSで言われてるだけある美貌の持ち主で、
太陽のように明るい笑顔と高い演技力、人を引き込ませるようなスター性。地下に留めておく必要がないこの人は、なぜこんな田舎に来たのか。
月島「ねぇ」
美沙「あーえっとメガネ君」
月島「月島蛍」
美沙「月島ね。で用は?」
まるで用が無かったら話しかけてくるなと言っているよう。
月島「なんでここに来たの?」
美沙「…ん〜別、すごい深い意味はないんじゃね」
「母さんが決めたし」
月島「そ」
美沙「…」
「ねぇLINE交換しない?」
月島「メアドで」
美沙「おけおけ」
月島「で、次移動教室だけど」
美沙「え、やっば」
山口「ツッキー理科室いこー」
月島「うん」
美沙「あ、ちょ道わかんないから一緒いかせて」
山口「俺はいいけどツッキーは?」
月島「別に」
美沙「あざーっす」
山口「永瀬さんはどこから越してきたの?」
美沙「東京~」
山口「わー、都会」
美沙「私、あそこ好きじゃないな~。
毎日のようにスキャンダルやらなんやら、人が謝罪をすればそれに群がり集中攻撃。事務所がたたかれて降ろされて、風評被害で叩かれて降ろされた芸能人はたまったもんじゃないわ。」
「まぁまず問題起こすんじゃねぇよっつーなはしだけど」
「まぁここの人たちは優しそうだし」
山口「あぁ、」
月島「山口、先行っててくれない?二人で話したいことがある」
山口「わかった、遅れないようにね」
月島「うん」
美沙「二人でーって、何か告るみた」
月島「ねぇ広瀬美月だよね」
美沙「は?」
月島「今事務所が荒れてて活動休止中の地下アイドル、モデルもやってたっけ」
「アイスクのセンター、広瀬美月」
美沙「アンタ、なにを知ってんの」
名前:永瀬美沙 NAGASE MISA
烏野高校1年4組
身長:175.4㎝ 体重:53.4㎏
誕生日:7月7日
好物:ソーダ系のグミ
最近の悩み:コンタクト高い
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!