道化師の気まぐれ

「実技総合成績出ました」

「救助Ｐ０で１位とはなぁ！！仮想ヴィランは標的を補足し近寄ってくる。後半他が鈍っていく中派手な【個性】で寄せ付け迎撃し続けた。タフネスの賜物だ」

「対象的に敵Ｐ０で７位。アレに立ち向かったのは過去にも居たけど……ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね。」

「それより彼女を見たまえ。敵Ｐ１００、救助Ｐ０で同率１位！

他の受験生よりも速く、自分のエリアのヴィランをすべて一人で倒した。

それもどんな個性を使ったのかわからない。

……他を寄せ付けない圧倒的戦闘力！！いやぁ惚れ惚れするね」

「もしかしてだけどさ、あの女の子？」

「そうそう！！俺も間近で見たけど、マジで凄かったぜ！！！」

「そういえば＿。彼女のことなんだけどさ、さっき親戚の方から入学の取り消しの連絡が来たんだけど」

「入学の取り消し？」

「断っとけ、そんなもん。そういうのは、本人の判断で決まる」

「それにしても、そういう電話が最近多いね。彼女にも少し聞いてみようか」