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◇◇◇◇◇
リオたち3人と1頭は、冒険者ギルド王都支社に来ていた。
ちょうど、カゲロウも仲間に増えたので、冒険者登録もしておきます。
リオ:「シオンさん。いいですか?」
受付:「はい。リオさん。今日は何でしょう?」
リオ:「新しい仲間の冒険者登録をお願いしたいんですけど。」
受付:「はい、承知しました。
登録はそちらの方でよろしいですか?」
カゲロウ:「せや。うちの登録や。よろしゅう。」
受付:「登録料は1人10000ペロになります。」
カゲロウ:「リオ。払っといてな。」
リオ:「はい。」
リオは登録料を支払った。
所持金:10353000ペロ
受付:「はい、ありがとうございます。
この魔道具に右手を乗せて魔法力を流してください。」
カゲロウ:「これやな。」
カゲロウは右手を魔道具に乗せた。
受付:「はい、これで完了です。
カゲロウさんはFランクからのスタートになります。
こちらが冒険者証になりますので、無くさないようにお願いしますね。」
カゲロウ:「そうか。Fランクかいな。
実力的にはリンドウと同じくらいやと思うんやけど、しゃーないか。」
受付:「そうですね。実力があれば、すぐに上がると思いますので、よろしくお願いします。
他に御用はありますか?」
リンドウがシオンさんに話しかける。
リンドウ:「この辺りの狩場を知りたいんだけど、地図はあったりするかしら?」
受付:「はい、もちろんございますよ。
王国全土のものでよろしいですか?」
リンドウ:「そんなものがあるなら、それがいいわね。」
受付:「はい、ではこちらになりますね。」
リオは地図代金を支払った。
所持金:10343000ペロ
リンドウ:「へえ。結構詳しく情報が載ってるのね。」
受付:「はい。こちらは冒険者用に編集されていて、この国の狩場情報は大体載ってますよ。」
シオンさんの言う通り、代金が10000ペロもするだけあって、情報量が結構すごい。
加えて、シオンさんから地図の情報から、僕たちのレベルからどの辺りが最適かを相談して、王都から北東の魔物の森がちょうどいいのでは?ということになった。
その辺りは、中級者から上級者用の狩場になっていて、主にC級ランクの魔物が多く発生するエリアらしい。
さらに、王都からは少し離れた場所にあるため、冒険者はあまり行かないそうなので、僕たちからすると打ってつけの穴場だ。
なんせ、僕たちは移動にさほど困ることはないから。
リンドウ:「じゃあ、次の特訓場所も決まったことだし、そろそろ帰りましょうか。」
リオ:「そうだね。」
次の狩場。ではなく、次の特訓場所。というところは、もうそういうことだね。
僕のレベルアップということです。
◇◇◇◇◇
リオたちは、用も済んで王城に帰ってきた。
早速、シャビル王子が部屋に来ましたよ!
シャビル:「リオ!仲間が増えたって聞いたんだけど。」
カゲロウ:「あ!うちのことやな。
カゲロウと言います。よろしゅう。
しかし、あんた、イケメン王子やねぇ。
……もったいない。」
シャビル:「は?もったいないってどういう意味?」
カゲロウ:「聞いたで。あんた、男性が好きらしいやんか。そんだけイケメンやったら、もうモテモテのウハウハやのにもったいなあ思うてなぁ。」
リオ:「カゲロウ。それは言っちゃダメなやつ!」
カゲロウはこういうところも奔放だなぁ。
王子に対して、初対面で言いますか?
シャビル:「ち、違う。それは噂だ。
決して男色ではない。私は女性が好きだ。」
シャビル王子は慌てて否定してる。
カゲロウ:「あれ?そうなん?
別に隠すことでもないと思うけどなぁ。
人それぞれ好みがあってもええんちゃう?」
シャビル:「だから!隠してないから。」
シャビル王子は頑なに否定する。
カゲロウ:「ララさん。その辺どうなんよ?」
ララ:「いえ、私の口からは言えません。」
カゲロウ:「ほらー。やっぱりそうやんか。
いいんやで。自由やさかいにな。
隠す方がおかしいわぁ。」
シャビル:「えー!なぜ、そうなる!
ララ!正直に話してくれ!頼む!」
うわー。こんなにテンパってるシャビル王子見るの初めてだなぁ。
いつもは冷静な人なのに。
ララ:「わかりました。正直に話します。
殿下は少なくとも女性嫌いではありません。
ルルと私は、毎晩可愛がっていただいていましたので。ぽっ!」
ララは赤面しながらものすごい告白を……。
シャビル:「おい!それは言わなくていいやつだ。」
カゲロウ:「ほう。なるほど。毎晩ねぇ。
なんや女好きかいな。
それは早とちりしたなぁ。」
シャビル:「違う!いや、違わないけど。あーーー!」
なんか、シャビル王子がリンドウに向かって叫んでるけど、リンドウはなにも言ってないんだけどなぁ。
このあと、シャビル王子は、まだ何か言いたそうだったけど、諦めてうなだれながら部屋を出て行った。
誤解が解けて良かったと思うんだけど、どうしたんだろう?元気を出してほしい。
リオ:「でも、誤解が解けて良かったよね。」
このリオの言葉には、リンドウ、カゲロウ、そしてララまでが固まった。
シーン。
リオ:「あれ?なんか変なこと言った?」
カゲロウ:「リンドウ。教育しないとあかんわ。」
リンドウ:「流石にそうかもね。」
教育?って何?
このあと、リンドウ先生とカゲロウ先生による個別指導の教育が始まったのであった。
◇◇◇◇◇
次の日、リオたちは王都から北東の魔物の森に向かうべく、街の外に出てきていた。
リオ:「ゼータ!お待たせ!お楽しみの召喚だよ!」
ゼータ:「兄ちゃん。早く!お願い!」
リオ:「わかってるよ。」
リオは新しくゲットした召喚獣のゴールドウルフを召喚した。
ボン!
雌狼:「ワオ!ワオ!」
リオ:「うわー。やっぱり大きいね。」
ゼータ:「兄ちゃん!ありがとう!かわいいね。」
実は昨晩、個別指導のあとに恒例のガチャ祭り!に突入して11連ガチャを10回やっちゃってました。もうスッカラカン!
所持金:343000ペロ
それで、ゼータとは違う召喚獣をゲットしていたのでした。
なんと、めちゃくちゃ一気にダブって、ゴールドウルフ+2まで進化しちゃったのです。
ちなみに、このゴールドウルフは雌の召喚獣でした。
なので、ゼータが喜んじゃってすごかったんだけど、外に出るまで召喚を待ってもらってたって訳です。
ちなみに、ガチャの結果は、ナスヴィーシリーズとかも出て、装備が強化されてる他、カゲロウ用の絆の指輪もゲット。すでにカゲロウにも渡してます。
その他にもSSRのスキルを1つゲットしてます。相変わらず、リンドウの引きだけど。
カゲロウは気合いはすごかったけど、あんまりでした。残念ながら。
リオ:「じゃあ、まずは名前を付けないとね。
女の子だから、何がいいかなぁ?
かわいいのがいいよね?」
雌狼:「ワオ!」
リオ:「そうだなぁ。サランはどう?」
雌狼:「ワオ!」
ゼータ:「兄ちゃん!名前気に入ったって。」
リオ:「やったー!じゃあ、サランね。
サラン!ちっちゃくなってくれる?」
サラン:「ワオ!」
おー!ゼータと同じくらいの仔狼になった。
かわいい!金色の毛並みが美しい。
ゼータと並ぶと神々しいなぁ。
早く+3でお話しできればいいな。
ゼータとサランは一緒にじゃれあって走り回ってる。楽しそう!
ゼータ。友達が出来て良かったね。
◇◇◇◇◇