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knside.
br「……じゃあ、なんで泣いてるの?」
kn「……え……?」
……泣いてる……?
Broooockにそう言われて目元に触れると、指先に冷たい雫が伝った。
…………ダメだよ……
泣きたいのは、Broooock達じゃんか……
俺なんかが……泣いちゃ……
kn「……あれ……?おかしいなぁ……ごめん、すぐ止めるから……っ」
br「……誤魔化さないでよ」
br「本当は、悲しいんでしょ……?辛いんでしょ?……苦しいんでしょ……?」
br「全部全部、話してよ。今のきんさんの気持ちを」
kn「…………っ……あんな、っ……たった一人の……嘘で……、っ」
kn「……ずっとずっと……俺たちは……、壊れないと、っ……思ってた、のに……っ、」
kn「こんなに……簡単に、っ……壊れ、ちゃって……っ……」
kn「っ……、う……っ、ぅ……ごめん……っ、ごめんね……っ」
早く泣きやめ。
泣くべきは俺じゃない。
そんな思いとは裏腹に、涙は溢れ続け、止まらない。
嗚咽を漏らしながら、無様に泣き続けることしか出来ない。
そんな俺の背中を、Broooockは黙ってさすり続けてくれる。
その優しさが、たまらなく苦しくて。
余計に涙が溢れて、頬を伝い続ける。
br「……僕の方こそ、ごめんね。ずっとそばにいてあげられなくて。誤解を、解いてあげられなくて」
br「僕はずっとずっと、きんさんを、Nakamuたちを、どんな時だって信じてる」
br「だから僕は絶対に、きんさん1人に苦しい思いはさせないから。それはもちろん、Nakamuたちにもそうだ」
br「……僕は、これからもずっと、6人でいたい。誰か一人でも、欠けてほしくない」
br「僕たちの友情は、こんなことで崩れるほど、脆くないでしょ?」
br「……今こうしてる間も、Nakamuたちはきっと、きんさんのことを考えてくれてるよ」
kn「……っ」
……俺たちの友情は、こんなことで崩れるほど、脆くない。
それは、分かっている。
今まで、どんなに大きな喧嘩をしても、仲直りできた。
いつも通り、バカみたいな話で笑い合えた。
…………だからこそ、苦しい。
今まで自分が信じていたアイツらは、偽物だったんじゃないか。
俺一人のせいで、全てが崩れて、変わってしまったら……
………………もう、全部……嫌になってきちゃったな……
……全部……どうでもいいや……
kn「……俺に、Broooockたちの人生のページに載る資格はないよ」
br「……っ……!そんなこと……っ……!」
kn「もう昼休み終わるし、授業の準備しよ」
kn「お前らが紡いできた白い糸に、異分子の黒は混ざっちゃいけないだろ?」
kn「……もう、どうでもいいんだ」
コメント
2件
knさんの、押し込んでいる涙はいつ、誰がとってくれるんですか!!仲間である人達でしょ!!自分が押し込んだって、増長されるだけで、傷つくのはknさんなのに……
どうでもいいとか言わないでくれぇぇぇ…