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口調迷子
短い
お酒ネタ
何でも許せる人のみ
fw[]
mc()
mcfw
9/15投稿
――――――――――――――――――――――――――――
fw[……ん〜……もちさん……]
mc(……もう来た)
ふわっちの声がソファの方から転がってくる
。
時計を見ればまだ23時前、缶が2本目に突入したあたり。
配信終わりの「軽く一杯」なはずが、いつもこうだ。
fw[……もちさん……飲んでる〜?]
mc(未成年に酒を勧めないでください。)
(それに、飲み過ぎ酔いすぎ。
ふわっちは俺の方へふらっと身体を傾けてきた
媚びだ。
ちょっとだけ潤んだ目、赤くなった耳、気持ち緩んだ表情。
酔ってるのはバレバレなのにふわっちはいつも誤魔化とする。
fw[酔ってないてぇ〜、ぜんっぜん]
mc(誤魔化せませんよ)
fw[ん〜……でもさ、酔っててももちさんは優しいじゃん……]
mc(なんですか、その信頼は)
ふわっと、ふわっちが俺の肩に頭を預けてくる。
ちょっとだけ髪がくすぐったい。
ソファにふたり分のぬくもりがじんわり広がっていく。
―――――――
mc(ふわっち)
fw[ん?]
mc(次の日の予定ちゃんと確認して飲んでください)
fw[してるし……明日オフ……だから…]
mc(え、本当ですか?)
fw[ほんと。今日くらい……甘えても、いい…やろ?]
その声がちょっとだけ甘くて、思わず黙ってしまう。
弱ったような声を出すな。
こっちが照れるだろ。
fw[ねぇ、もちさん……俺、かわいくない?]
mc(……急に何?)
fw[だって……なんか今日は……もちさんが全然こっち見てくれない気がして……]
mc(見てますよ。っていうか今もめっちゃ見てますし)
fw[……見てる?じゃあきす、してほしい……]
mc(え?)
ふわっちは真顔で言った。ほんの少しだけ、唇が
膨れてる。
ふざけてるのかと思ったけど、瞳は意外と真剣
ていうかこれは許されるのか?媚び、なのか?
fw[酔ってるし、オッケーじゃない……?]
mc(いやほんと、ふわっち……)
言葉の代わりに、額に軽く唇を当てた。
頬が赤くなったふわっちが、「んふっ」って嬉しそうに笑う。
fw[えへ、やっちゃ〜]
mc(はぁ……そういうの媚びなんで辞めてください)
ふわっちは、俺の膝の上に頭を置いてごろんと転がった。
fw[……俺、もちさんといると、酔ってなくてもふわふわする〜]
mc(何ですかそれ)
fw[なんか、もちさんが隣にいると落ち着くっていうか……安心っていうか……]
ak(じゃあ、飲まなくてもいってください)
fw[……ん、つぎはシラフで言う……でも今日は、酔ってるから、たぶん10回くらい言う]
mc(後で恥ずかしくて後悔するの、ふわっちですよ)
fw[あきな、好き……]
mc(……はいはい)
ふわっちの寝息が、そっと重なってきた。
酔って、甘えて、安心して。
そういうふわっちの全部が、たまらない。
mc(……僕も好きですよ、ふわっち)
それは、もう寝ちゃったふわっちにだけ聞こえるような声だった。
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