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クソ雑なカヨコSS

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クソ雑なカヨコSS

1 - カ゛ヨ゛コ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛!゛!゛

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2025年07月13日

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「──出ない…。」


やけに静けさを感じる、便利屋の事務所。照明の明かりが、少し寂しげな背中を照らす。


「……カヨコ課長もやっぱり不安なのね。」


「あ、社長。」


始まりは突然だった。数日前、先生が連絡も無しに失踪した。キヴォトス中が大騒ぎになっていて、連邦生徒会も取り上げていた。


「……社長も不安じゃないの、信頼してる先生が失踪したんだから。」


「わ、私は大丈夫よ。」


社長は慌てて答える。しかしその中で、臆病で素早く動く色の薄い瞳がちらついて来る。


「……ごめん社長、ちょっと遅いけど買い物に行ってくる。」



少し薄暗い街、風が爽やかで心地良い。黎明はまだ遠く、鶏は鳴く時でない。


「……あれさえ買えばすればいいかな。」


事務的な、はたまた気分転換ともいえる行動。冷えつつもどこか暖かい風は髪をなびかせる。

商店街には、いつも通りの賑わいと、どこか感じられる静けさがある。少し重い足取りを感じながら、私は進んだ。


「あー…いらっしゃいませ…」


少し表情の硬い店員が、店に迎え入れる。初対面では見慣れた光景。店員は気まずそうな、怯えているような、どうとも表現し難い様子を浮かべていた。

別によくあることだ。が、慣れはまだ知らない。




「ありがとうございました〜……」


買い物を終え、私は街道へ出る。さっきまでは目立たなかった寒気に、白い息を漏らす。


「あ、すみません。ちょっといいですか?……」


「………。」


自然と私は警戒を強める。見覚えのある顔、あの夜の日の警察。態度の違う、きっと疲れているのだろうか。




「──だから、こんな時間に何してたのか聞いてるんですよ!」


「だから何もしてないって……」


素っ気なく、往生際が悪い会話は長く続く。どれほどの時間が経ったか数えてはいない。


「皆口を揃ってそう言うんですよ!言えばすぐ終わるんですから!」


警察は声に荒さが増えている。反面、私も警察も顔には疲れが浮かんでいることは見なくても分かる。いつかどこかが破裂してしまいそうな感情の中、微かに足音が聞こえてきた。



“あの、すみません……”


割り込むように、それでも聞き慣れた声が聞こえる。よく聞き慣れた、それでも飽きることも無いような声。


「ああ、シャーレの……、まあいいですよ。今度こそは怪しい行動はしないでくださいね……」


諦めて帰っていく警察を無視し、先生の方を見る。いつも通りの、変わり無い先生。


“ちょっ…カヨコ!?……”


先生を押し倒し、私は先生に抱きついていた。感情は風に流されるちぎれ雲のような、それか肩の荷が下りたような。

表現の仕方が分からなくて、それでいて清々しかった。


“……カヨコ、起き上がって。”


「…………。」


私は先生の胸に顔を埋めていた。熱を帯びる頬を隠すように、腕の力を強めていた。紙一枚の隙もなく直に触れる先生の身体は、私の涙腺を刺激する。


「……先生。」


私は、顔を上げた。涙が絶妙に出かかって、顔は赤くなっていた。


「……いや、やっぱなんでもない。」


“……カヨコ?”


顔の筋肉が少し上がり、先生もそこと無く微笑んでいるような気もした。私は立ち上がって、ふと空を見た。静かな、それでいて綺麗な夜空の神秘が、私の目に赤色に映る。


“……とりあえず、戻ろっか。”


「──そうだね。」












「あぁああぁッ──!!イロハ──!!!」


夜中でさえ騒がしいゲヘナ学園、爆発音が響き渡っていた。煙の中からは、無傷の風紀委員長が出てきていた。


「だから無茶だって言ったんですよ!?先生を攫って風紀委員を脅すなんて……」


見渡す限り、煙が立ち上る地獄絵図。紫色の角に月が反射し、重圧感さえも感じられる足音が響いていた。


「……先生を攫ったんだよね。場所は……?」


「……キキキッ……逃げられたというか……その……なんだな……」


額に、マシンガンの銃口が触れる。マコトに冷や汗が流れ、手には焦りが見える。


「…………。」


ヒナがその銃から発射するまで、数秒ほどしか時間はかからなかった。



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