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少しだけ、
私の昔話…聞いて欲しいな。
なんで急にって？
ふとした瞬間に思い出したの。
私は、三人兄弟でね。その中でも1番上だったの。
下2人は、一個下の弟が1人と6歳下の弟が1人。
私がまだ０歳で1歳になりそうなところで
弟が生まれたんだって。
もう私はその時から我儘なんて通じなかった。
やがて親は女じゃなくて男の弟達を溺愛し始めてった。
元々女の私は必要とされてなかったんだって。
なんでそんな事言うのって？
仕方ないじゃない。もう分かってたんだから。
保育園に入る前には私はある程度の英語と読み書きができるように
なってた。
別に天才ってわけじゃなく、しつこく教育されたの。
覚えなかったら物は投げられたり叩かれたり
鉛筆を指に刺されたり水に顔を無理矢理押し付けられたり。
色々ね。
まぁこんなことされたら無理にも覚えるじゃない？
保育園の先生に読み書きや英語ができることを褒められるのは
悪い気がしなかったけどね〜。
やがてそこから成長して小学5年生になる頃、
私は親に私立の中学に受けたいって言ったの。
でも、親には反対された。
私は親に従うことしかできなかったから
そこで諦めたの。
それで中学生になって、一個下の弟は
反抗期に入ったのよね。
そのせいか親に暴力を平気で振るうようになってしまったの。
私には振るってこないからまだ助かってるんだけど、
母さんはいつもビクビクしてた。
私のことを昔散々叩いた癖に今度は私にしがみついて来たわ。
少しいい気味だった。
でも私が高校生になった時許せないことが起きたの。
6歳下の弟が、私立の中学に行きたいって言い始めた。
私は親はきっと反対するだろうなって思ってたのだけれど、
予想は遥かに違った。
弟はどうやらサッカー選手になりたいらしく
その為に私立中学の受験を受けたいそう。
親はなんとそれを快諾した。
私の夢は馬鹿にして燃やしたくせに。
妬ましかった。
私はその日から6歳下の弟を愛せなくなった。
酷いかもしれないけど、その時の私は冷静な判断が
できなかった。
今でも親からの躾に支配をされている気がする。
なんで私ばっかり…？
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