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「君が大好きだった___ 」
attention
nmmn
桃白
監禁、共依存( だと思ってください 。)
曲パロ (レンズ)
軽くプロフィール紹介
白↪︎眼鏡男子 依存体質 桃の依存相手
桃↪︎愛重系男子 依存体質 白の依存相手
白視点
桃 白ちゃん、おはよ
白 ん…ぉはょ
今日も暗闇の中起こしてくれる、僕の“共依存さん”
喉を締めて沈めた本当の僕を桃ちゃんは見つけてくれた。
見つけてくれた時に
「君が欲しいものは何?」
と問いかけられ
僕はただ一つ、ぽつりと呟いた
「僕は…僕は…、“愛”が欲しい」
と。
返事は少しそっけなかった。
「そっか…」
僕自身の欲しいものはわかってる、だからそれを求めるために
桃 今日の体調はどう?
白 …どうなんやろ
本当は手が筋張っているし、昨日ついた傷がズキズキと痛む。
桃 どうなんやろ…って俺がわかるもんじゃないからさ笑
白 僕に依存しまくってるのにわかんないのかよ、
桃 そーゆーわけじゃないけど…っ
桃 でも白ちゃんの全てが、大好き
僕の全てを肯定してくる。
「それがいいんだ、それがいいんだ」
が桃の口癖になりかけているかもしれない。
桃がそう言うから
桃が笑う隣に僕を置いたばかりに気づいてしまったんだな…
桃 白ちゃん、ぼーっとしてるけど大丈夫?
白 …うん、大丈夫…?
桃 ならよかったっ!
君の無邪気な笑顔、そして
嘘っぽさがありふれているそのセリフを語る
白 …桃
桃 ん?
白 もう嘘つかないでよ…(涙
桃 あのね…、?
桃 俺は“悪い嘘”をひとっつもついてないよ
桃 でも白ちゃんに愛されたいから
桃 “良い嘘”はたくさんついてあげるんだ
白 …っそ
「あのね」とか「でもね」
その手の言い訳は
僕の胸の中でずっと膿み続けている。
白 …っ
桃 ほらっ…この傷見て?
桃 俺の愛がたっぷり詰まった傷だよ、♡
カッターで腕を少し切られ、更に心も腕もズキズキするようになった。
桃の愛がたっぷり詰まった傷だよとか言っているが
どこが愛なのか…幸せなのか解らない。解れない。
白 桃だけが幸せになるなんて思わないでよ…ッ
それはとっさに出てきた言葉だった。
桃は酷く傷ついたような顔をしている。
僕の心の奥底にある拍手喝采の大団円を眺めながら
桃のことを汚してあげよう、本当の愛を教えてあげよう。
桃 …(泣
白 …泣くなや…ッッ何か酷いことでも言った?
問いかけた割には酷いこと言ったかもな…と思ってしまった。
なぜか解らない。今、過去の記憶が蘇ってくる。
白 …ぁ
あの日みたいに…純粋な愛で抱き合いたい。
白 でも…やっぱ無理だよね
白 桃ちゃん、ごめんね
桃 …?ポロポロ
桃はポロポロと涙を零しながら
寂しげにこちらを見つめてくる。
だが僕は見向きもせずにここからの脱出を試みようとする。
…そういえば桃に監禁されてからの生活は大波乱だった。
共に誓い合った運命は
“純粋な愛“
だった。
でも、見てわかるように
僕は”歪んだ愛“しか受け取ることしかできていない。
こんな生活はもう嫌だ。早く解放されたい。
そんな思いのもと、どうにかして脱出できないか試行錯誤している。
桃 …白
僕は返事もせずに扉をなんとかこじ開けた。
白 …歪んだ愛はもう要らない
白 じゃあね
桃 …ねぇ…ッッ
共に誓い合った運命を果たせないまま枯れるなら
飛び込んでしまえ___
僕は全力で走り出した。
今までいた部屋はマンションの角部屋で、階段も近く、屋上へ行きやすかった。
白 はぁ…はぁ…ッ…なんでッッおるん…、?
当たり前のように桃はついてきていた。
白 まぁ気にせんけどな…じゃあね
桃は飛び込む姿を呆然と見ていた…のではなく
飛び込もうとする僕の体を引き離そうとしていた。
白 お゛いッッ!!…や゛めろ!!!
全力で抗ってみるが桃の力はいつもより強く、
呆気なく引き離されてしまった。
早く…頭や体全てばらばらになりたいな
桃 …白ちゃん、背信って言葉知ってる?
白 は、?なんやそれ
桃 まぁ別に知らなくていいけどさ、
白 ならなんで聞いたんや…めんどいなぁ
桃 許してよね?…ね?
背信とは…信頼や約束を裏切る行為を指す。
背信を愛に授け…背信した真犯人は桃のこと。
その様はまるで徒花のようだった。
白 あのー…さぁ…マジで飛び降りていい?
桃 なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?
白 まぁ他に欲しいものがあるから…うん。そんな理由。
他に欲しいものはいくつもあるけどただ一つ何かが足りないような気がしていた。
今度こそ…今度こそ…飛び降りるんだ
白 (飛降
桃はもう諦めたようだった。
ここで僕の意識はふっと途切れたと共に、激痛が体に走った。
「ぱりん」
眼鏡のレンズが少し遅れて割れた。
この音は誰にも届いていなかった_____
桃の震えた声が聞こえた。
白 ぁ…笑
僕…死ねなかったんだな
本当は少しおかしいなってずっと気づいてた。知ってた。
なんなら今も少しおかしいんじゃないかな
こんな姿の僕でも
「それがいいんだ、それがいいんだ」
って君が言うんだから
桃 無事で良かったぁ…(泣
泣き笑いしている君の隣にいる僕の首に複雑に絡む糸に気付けないまま抱き合った。
桃 ほら、おいで、?
白 …
桃 (抱きしめる
ありふれている日々を彩ってくれるただ君が
いつかの朝、「でもね」とか「あのね」その手の言い訳が僕の胸を狂わせた。
白 ポロポロ…(泣
僕の目からはいつしか何粒か涙が零れていた。
桃 …(撫
でも…やっぱり君だけが幸せになれるなんて思わないで…
拍手喝采の大団円を手放すのは少し気が惜しかった。
それぐらい桃に染まっているのがわかる。
桃 …ねぇ白ちゃん
桃 俺のこと嫌いなんだよね、ごめんね、
白 …ぇ?
桃 嫌いなんでしょ、俺と別れよ、
白 え…ちょ、待って…?
突然の別れの告げに僕は驚きを隠せなかった。
白 考えさせて…
桃 はぁ…ほんとにお前ってやつは…いいけど、
白 …ありがと
もう少し笑えば良かった
もう少し話せば良かった
もう少し触れたら良かった
飛び降りるなんて言わなければ良かった
さよならなんて言わなければ良かった
後悔しかない。
一つ…いやいくつも掛け違えた傷を僕はなぞってしまう
白 …うーん
桃 早く…決めて、?
白 ごめん
桃 どっちの話?
過去を美化しちゃダメだ
でも美化しないと…
なぜかどこからか語りかけてくるような感覚に襲われた。
?¿ 過去を美化しないで
?¿ それは毒だよ
?¿ そんなに過去を美化したいの?
?¿ 君がどうなっても知らないよ
?¿ 君自身が消えてしまうかもね
?¿ わかった?
?¿ お願いだから…
今を知って。
白 はッッ…
僕の目の前に見えたのは…語りかけてきたのは…
「未来の僕」だった。
桃 おそーい
桃 面会時間やばいから帰るね?決まったら連絡絶対して
桃 じゃ、後ほど
桃のことは何も聞いてもない。見てもいない。
今は桃のことどころではないのだ。
白 …ポロポロ(泣
涙を零すのは何回目だろう。
頬を涙が伝うように後悔も頭の中をぐるぐる回っている。
でも思い返すと手当たり次第綺麗事に変わっていく。
後悔には桃のことも含まれていた。
桃が僕のこの目に映らないのなら
共依存である意味は全くと言って良いほどない。
白 …幸せにッッ…なりたい…ポロポロ
“僕が”幸せになりたい。桃に言っているわけではない。
僕と桃がもしも別れて
桃が幸せになってしまうなら
さすがに耐えきれないかもしれない。
いや、耐えきれないだろう。
別れて僕が幸せになるんなら別にいい。
桃のことで悩むことはなくなるから。
でも僕には今、桃しかいない。
桃じゃなきゃダメな所もある。
「幸せでいて」
この言葉は絶対に言いたくない。
もはや呪いのように感じてしまう。
白 も…ッやだなぁ…笑
誰もいない病室の一角で、ただこの声が空気に溶けていった。
白 …やっぱ別れない…桃の1番がいい…
メール
白 桃ちゃん…俺別れたくない
白 桃ちゃんの1番でいたい、依存されたい、依存したい…
桃 なかなか面白いじゃん笑
桃 OK、そっち向かう
白 面会時間とかは?
桃 え?そんなん破っていいっしょ
桃 俺の彼女のためだから…
白 もー…嬉しいような嬉しくないような…
桃 そこは嬉しくあってくれ
ぎこちない会話ではあったが、桃との関係性は崩れずに終わった。
白 …これは?
ふとベットサイドを見ると、フレームだけが残っている眼鏡が置いてあった。
周りがちょっと見づらいなと思っていたら眼鏡がなかっただけだった。
もしかしたら桃が…僕が飛び降りた後に眼鏡を拾ってくれたのかもしれない。
でもなんでだろう、?
がらがらがら
桃 白ちゃん
白 遅かったなぁ…笑
桃 これ、
突然渡してきたものは、
「眼鏡」
だった。
白 え?
桃 いやぁ…だってレンズないじゃん
桃 俺のこと見えづらいの嫌だし
白 ははっ、笑そゆこと…?
桃 白ちゃんのこと思ってない時間なんてないんだから…
白 桃ちゃんどんだけ愛重いんだか…笑
桃 それより眼鏡かけてみてよ
白 おっけ…ぇ
僕は眼鏡をかけた。
白 おー、見えやすい
桃 でしょ、白ちゃんの視力知ってるからぴったりの選べた気がする、!
白 もはやエスパーかよ…怖い
桃の僕に対する愛はピカイチと言っても良いだろう。
白 僕のこと愛しすぎや、でも…ありがとな
今みたいにありふれている日々を彩ってくれる君が
桃 白ちゃんマンションの屋上から落ちたはずなのに無傷だなんて…
白 マ?
桃 うん。
白 …もしかして
桃 なにか心当たりでもあるの?
白 …おん
僕は飛び降りる時、一瞬だけ視界が真っ白になった。
それと同時に、眼鏡が宙に舞った。
風の抵抗を感じなくなり、頭に血が昇るような感覚もなくなった。
目を開くとそこには…
血まみれになった僕の姿があった。
白 …君は?
偽白 あぁ、僕は偽りの君だよ
白 …?
偽白 君は今飛び降りた。その理由は?
白 え、桃の歪んだ愛から逃れたいんです…
偽白 そっか、じゃあ僕が変えてあげる
偽りの姿の僕は、意味深な事を発した。
変えてあげる…って?
白 その…変えてあげるってなんですか?
偽白 …あぁ、桃自体を変えるんだ
白 そんな…それはやだ!!!!!
偽白 ほら、嫌じゃん。笑逃れられないようにしてあげる…♡
白 まぁそれはそれでもあり…?かも
偽白 じゃあ僕の出番はもうないね
白 …あの最後に聞きたいんですけど
白 君はどこから来たの?
偽白 …それ聞いちゃうか
偽白 君の眼鏡のレンズからだよ、
白 …え?
偽白 なんでか知らないけど…君のSOSを感じたんだ
白 まぁSOSを感じるのも無理はない…か?
偽白 君が僕みたいにならないように、今引き止めてる
偽白 君はもう少ししたら病院にいる。でも体は無傷だからすぐに帰れるはずさ
白 …そうですか、
偽白 僕の役目は終わったから、ばいばい。
白 …さようなら
白 って感じだったんよね
桃 その…偽白ちゃんはレンズが割れてしまったから役目を終えてしまったんだよね
桃 だから偽白ちゃんに騙される事なく俺は本物の白ちゃんのことを愛せるんだ、
白 …
桃 でもっ…あそこまで追い詰める感じにはしたくない“かも”…
白 …“かも”?
桃 あっ…やべ…あのね、悪気はないから!!!?
白 やっぱあんた信用できない…無理。
「でもね」、「あのね」その手の言い訳は聞き飽きた。
そして僕の胸の膿がまた一つ増えた。
桃 …ごめん
君だけが幸せになれるなんて思わないで
って何回も思ってるのに…どうして…
それでも君のことを想い続けてしまうよ、
桃に口出ししちゃうと止まんなくなるから…
桃 …で本当に別れる?どうする?
白 …信用できない。でも信用できる。
白 愛してくれるけど僕のタイプには合わない。
白 どうすればいいの?
桃 …勝手にしたら?
ありふれているセリフ語るその口が
白 …っそ
拍手喝采の大団円を眺めながら…
僕の心、桃の心を汚そうじゃないか
汚そうじゃないか、ではなく
もう汚れ切っている。
そんな心だけれど
純粋な愛でもう一度抱き合いたいなぁ… なんてね、
白 勝手にして良いんでしょ?じゃあ別れよ
桃 ……
白 反応は?
桃 君、本当に生きてる?
白 え、どういうこと…ッッ?
桃 …笑笑
白 なになに怖い怖い
桃 君、本当は
白 …は?
今、何が起きているかさっぱり理解できない。
桃 これは〜…夢の世界、?か?いや…死後の世界…?天国でもないしな…
桃 あ、現実と時間の狭間だ、そうだ!
白 え?ん?は????
ねぇお願い…
白 …こんな世界…ッやだ…
桃 そっかぁ…笑
桃 唯一俺と白ちゃんが会える手段なのに?
桃とは目を合わせたくない。
でもこの現実と世界の狭間からは抜け出すことはできない。
桃 俺ら一生一緒だからっていう運命を教えてるんだよ♡♡
白 …離せッッ!!!
桃 んー?それは無理だね♡
桃の力はどんどん強まり、本当に骨が折れそうなほどの強さになり始めてきた。
桃 白ちゃんの人生は俺色に染まってほしいんだ♡
白 …苦しい“…ッッ
桃 その苦しみがいいんじゃん、笑
桃 もっと…苦しめてあげる♡
だから僕の人生には花が咲かない。
ずっとつぼみのままで、そのまま枯れ果ててしまう。
桃 口開けて、
白 …
桃 口聞かないとは、悪い子…
桃 飲んで
口の中に謎の液体を無理矢理入れられた。
飲むしかない…と決断をし、
飲んでしまった。
?¿ これで幸せだね
ノイズのかかったような声を聞き、意識がなくなった。
?¿ これでお終い___________
𝑒𝑛𝑑
6262文字対ありでした。
コメント
5件
うはぁぁぁぁぁ、⤴⤴⤴ 新しい垢でも最高なんじゃぁぁぁ!🫰🏻 お互い、依存体質気味なのlove🫶 Q.神ですか? A.神こえて天使ですね、!
好きすぎてシヌ! レンズってやっぱいいよなー!