「うちのクラスのポケカメンが昨日の夜…自分の家のベランダから飛び降りた」
❤️「……」
夏も終わり肌寒くなってきた頃のこと。ポケが飛び降りた知らせが入った。一命は取り留めたらしい。たしかに最近のあいつはおかしかった愛想笑い多いし授業まともに受けねぇで保健室にいるし途中で帰るし…クラスのやつもポケに対する扱いが雑というかもしかして虐められてたんだろうか。そんなことを考えながら学校帰りポケの家に足を向ける ポケのお母さんに部屋まで案内してもらったあいつの机の上には封筒に入った手紙が置いてあるだけだった
【まいたけへ】
俺なんか辛くなっちゃったwwお前がこれみてる頃には俺もういないかもね。沢山迷惑かけたごめん。いつも近くで支えてくれてて嬉しかったよ。あ、ついてくるのはだめ お前は俺の分まで生きるの。俺の事思いながらずっっと!死んじゃダメだよ。あともし自殺未遂して俺が記憶なくなっちゃったらその時は他人のフリしてね「恋人だったんだよ」とかいいから。まぁこれはほぼないと思うけどねwじゃ、またどこかで
ポケらしい文章で書かれている手紙。悩んでたことは最後まで隠し通す主義なのかひとっつも書いてない
❤️「なんなんだよ…少しは打ち明けてくれてもええやん…w」
次の日の朝あいつの親から連絡があった。どうやらポケが目を覚ましたらしい ただ…頭の打ちどころが悪く記憶はほぼ全滅 親のことはもちろん学校のことももちろん俺の事も。医者が言うには精神年齢が下がらなかっただけ運が良かったらしい。お見舞いに行く気になれなかった「誰ですか?」なんて今聞かれたらショック受けそうでw辛くて…
「あんたお見舞い行かなくていいのー?」
❤️「明日行くよ。」
「あんたそれいつも言ってるじゃない。そろそろ顔みてきたら?辛いのはわかるけど…」
❤️「わかってる…わかってるからもう何も言うな。母さんにはわかんねぇよ」
「……」
最近親にも迷惑かけてばかりだ。明日ちゃんと行かなきゃ…あいつの好きな物買って顔だけでも見に行こう。
コメント
1件