TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シークレット ~裏表の日常~

一覧ページ

「シークレット ~裏表の日常~」のメインビジュアル

シークレット ~裏表の日常~

1 - シークレット~裏表の日常~ 第一話(前編)

♥

25

2022年03月21日

シェアするシェアする
報告する

シークレット~裏表の日常~


第一話。はるか向こう。(前編)




「…疲れた。」

家のドアを開け、中に入るとそのまま座り込んでしまう。彼女には額に汗も見当たらず、見える範囲での疲労の原因は見当たらない。

数分後、やっとその場から立ちリビングの電気をつけるな否やまたソファーに倒れる。両手に持っている大きな袋を投げるようにして机に置くと、2階に駆け上がり自室の扉を開けた。もう昼なのに雨戸も閉めたままそこらへんに小説や誰かからの手紙が散らばっている。彼女はそれを踏みつけて奥にある椅子に座り机に置いてあるPCの電源を付けた。電気をつける様子もなくヘッドフォンを付けた。起動画面を見つめる目はクマが濃く半目になっている。


『ただいま~。疲れた~。』

起動した瞬間、?マークのアプリを開くと手早くタイピングを始め上記を打ち終わるとエンターキーを勢い良く押す。表情が少し緩くなった彼女は大きく背伸びをするとまたタイピングを始める。


『お疲れ様!あれ?今日学校だよね。』

『ありがとう!今日は休み。ちょっと宅配取りに行ってて。』

いつも早く返信してくれる人だ、とボソッと呟く。メッセージを見た瞬間彼女は暗い表情にもどってしまった。

机にうつ伏せになり、そのままジッとしている。しばらくすると玄関から音がし、二階に向かって大きな声が聞こえてきた。



「峰!また二階にいるの?ご飯にするよ!」 

 その声にうんざりしたような表情をして、起き上がると部屋を出て下の階に向かって叫ぶ。


「分かった!ちょっと待ってて!」

 相手の返事も聞かずに部屋に戻った彼女はまたPCでタイピングを始める。


『とりあえずお昼ご飯食べてくる。また後でっ!』

 「何人かが返事を書いています」と表示が出たがまた誰かの呼ぶ声が聞こえる。電源を切り急いで部屋を飛び出して下に降りて行った。

シークレット ~裏表の日常~

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

25

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚