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桃くんきたぁ!!! これからどうなるんだ…楽しみ 🥹
待ってましたぁ‼️青さんの愛の強さは親の遺伝って最高ですね!次回も楽しみです😽
親の遺伝にちょっと..いや大分感謝しちゃいますね(( ななくん呼びが新鮮すぎて愛してます🥹💗 最後がめっちゃ気になります! 次の展開も楽しみにしています!🥹
青紫 .年齢操作 .学パロ .監禁
昔から僕は、人に対しての執着というか、強すぎる好意を抱くと、その人を束縛してしまう癖があった。
その癖は親の遺伝からあった。
僕の両親は物凄く仲が悪かった、というよりはおそらく相性が釣り合っていないのだろう。だって、どう見ても親父が一方的に母を好いていたから。
母が何処かに出かけようとする度、何処に行くのか、何時に帰るのか、ちゃんと指輪はつけているか。を毎回確認し、母が門限を破れば暴力を奮っているのを、何度もこの目で見た。
そんな生活に耐えれなくなった母は、最後に僕に「ごめんね」とだけ言い、その場で包丁を自分の胸に突き刺し、死んだのだ。
でも、母が死んでくれたおかけで、親父は普通の“人間”として生きてくれるし、ちゃんと僕にだって構うようになってくれた。母の犠牲はとても悲しく、悲惨なものだったけれど、一番必要なものでもあった。
……ぶっちゃけ、母は親父につきっきりだったから、話したのは本当に最初で最後の「ごめんね」という謝罪だけだったので、別に悲しくはなかった。というか、母との思い出が、僕に何一つなかったのだ。
物心ついたときから、僕は孤独に生きてきたのだから。
「…」
深夜二時半を回る時計。僕は、死んだように眠る彼の寝息を確かめながら、真っ直ぐにななくんだけを見つめた。
「ねぇ……ななくん」
両親があれだったから、僕は“純愛”というものがわからない。
一途に愛そうとしても、想いが強くなりすぎてしまえば、親父のように束縛したり、嫉妬をしたら相手を殺そうとしたりする。
要するに“愛し方”が分からないのだ
ななくんの細い指と自分の指を絡める。本当に体温が感じられない白い肌が、あの頃の母と重なる。母は血まみれではあったけれど、素肌は白く、初めて触れた母は、死んでいるから体温もない。
「……ほんと、死んでるみたいだよね」
少し怖くなり、ななくんの腕の脈を測ると、ちゃんと波を打っていて、心の底から安心した。
「生きててよ、僕のために」
そう言い、ななくんにキスを落とそうとした時、ピコン。と、スマホの通知が鳴った。
ななくんのスマホは取り上げたので、確実に僕のスマホだなと思い、スマホの電源を付け、通知欄を確認した。
「っ……!?」
そのメッセージは、中々にも以外な人物からのものだったから、少し驚いた。しかも内容は呼び出し。
とりあえず、財布とスマホだけを持って外へ出た。
ー
深夜なだけあり、昼間より人は少ないが、バイクの音や車のクラクションが響いて聞こえるから、うるさいのには変わりない。
(それにしても、久々にこいつに呼ばれたなぁ…)
何処へ行っても、心地が悪い。クソみたいな現実世界を生きてきた。
やっぱり、僕には彼しか生きがいはない。ななくんだけが、僕の居場所だった。
それは、出会った時から、薄々感じてはいたもので。
(…さて、一応待ち合わせ場所にはついたけど……)
辺りを見渡してみる。結構派手な髪型をしているから、見つければ一発で分かる。けれど、奴の姿は何処にも見当たらなかった。
「はぁ…だからこいつと待ち合わせは嫌なんだよ」
まぁ、家に来られても困るから、そっちよりは全然マシだ。
てか、呼び出した癖に遅れるとか、タチ悪すぎだろ。
「誰と待ち合わせは嫌。だって?」
「うわっ、びっくりした。後ろに突っ立ってたのかよ」
どうやら木影のせいで見えなかったらしく、さっきの小言も全て聞かれていたようで、呆れなような顔をされてしまった。
「…んで、僕に何の用?
さとみくん」
NEXT.♡500⤴︎︎︎