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俺 × mln

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俺 × mln

1 - 1話「艶やかな蝶」

♥

90

2023年12月07日

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※注意※

この小説には以下の要素が含まれます。

・多少のキャラ崩壊

・二次創作の男夢小説です。

・顔無し名無しの俺

・俺 × mlnの表現

・相思相愛?寄り。

・俺 がヘタレ

・受け優位っぽい表現


上記の項目をすべて許せる方のみ、この小説をご閲覧ください。






























「……うございます、起きてますか?」


俺の耳元に聞こえるのは、優しく麗しい声。

まだ眠い目をゆっくり開くと、美しい人が俺の顔を覗き込んでいた。


「あぁ!やっと起きてくれた」


嬉しそうに微笑むその人の顔に、寝起きながらにも見惚れてしまう。


「朝食は麻婆豆腐です!持って来ますね♪」


そう言って俺の寝床から離れて…朝食の麻婆豆腐を注ぎに行った。


その人の容姿は。

綺麗な銀に青のグラデーションがかかっている髪…この時期にしては寒そうな胸元の開いた服、しかもご丁寧に後ろまで少し開いている。

俺は今、こんな人の家に住ませてもらっている。

経由はありがちな展開で、俺が瀕死状態の時にこの人が俺を見つけて拾ってくれたってだけ。

でも、すごく感謝している



朝食も終わって、その人は「作業に入る」と行って本を漁り始めた。

俺はやることが特にない、毎度毎度その人が何かに集中するのをココで…その人の隣で見守るだけ。

たまに声をかけられる


「この文章は解読が難しい、一緒に解いてくれませんか?」


俺がそれらを解けるわけないのに、妙に距離が近くて困惑する。

あの声で、あの美しさを前に頼られてしまったら…俺は断ることなんて出来なかった。

劣情を抱いてしまう自分が情けなくて仕方がない。


「…おや?顔が少し赤いですね、熱でも出てしまったんでしょうか…」


急にそんなことを言われて焦った、俺は顔を赤くしていたみたいだ。

だが気付いたときにはもう遅くて、その人のおでこと俺のおでこはくっついてしまった。

その瞬間、俺は自分でもわかるくらい顔が熱くなった。急いでその場から立ち上がって、後退りをした。


「どうして逃げるんですか?熱があるかどうかわからないじゃないですか〜」


ムッ て顔をしながらこっちを見つめている…。

行動一つ一つ美しくて、所々が可愛いその人に、俺は完全に恋心を抱いていた。


「…顔がどんどん赤くなってる、やっぱり熱なんじゃ……」


と心配しながらまた近付いてくる。

俺にはもう逃げ道がなかった、だから目を瞑ってその眩しい姿を見ないようにした。


が、それが逆効果だった。


「…あぁ、急に私の顔が近付いて恥ずかしくなっちゃったんですか?」


完全に理解されてしまった。

ゆっくり近付いてくるその麗しくどこか妖艶な声に、俺は良い意味でも悪い意味でも怯えていた。

カツ、カツ、と靴の音が静かな部屋に小さく響く。俺の心臓はリズムが早くなる。


「”年頃の男の子”…は、意識しちゃいますからねぇ…」


声が、近い。

その人は、今…俺の目の前にいるはず。そのくらい近い。

何も考えられなかった、やばい、どうしよう、そんな気持ちでいっぱいだった。


「ふふ、かわいい…♪」


俺の耳の中に入ってきたその声と言葉。

片方の耳が、その人の艶気のある声を直に流され、溶けてしまいそうほど熱くなっていた。

俺はもう限界を迎えて、その場にへたり込んだ。


「あらら…?やり過ぎちゃいました…?」


同じ様にしゃがみこんだであろうその人は、また俺を心配するように声をかけてくる。

だがもう俺の頭は動こうとせず、「やばかった」しか出てこなかった。


この人が俺を家に返してくれるまで、ずっとここに居ないといけないこと考えると…俺はこの先、どうなってしまうんだろうか。

この恋心と劣情は帰るときまでに治まっているだろうか?いいや、それは絶対にない。

なぜなら


あの人は、俺の反応を見て楽しんでいるから。

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