コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
この小説には以下の要素が含まれます。
・多少のキャラ崩壊
・二次創作の男夢小説です。
・顔無し名無しの俺
・俺 × mlnの表現
・相思相愛?寄り。
・俺 がヘタレ
・受け優位っぽい表現
上記の項目をすべて許せる方のみ、この小説をご閲覧ください。
「……うございます、起きてますか?」
俺の耳元に聞こえるのは、優しく麗しい声。
まだ眠い目をゆっくり開くと、美しい人が俺の顔を覗き込んでいた。
「あぁ!やっと起きてくれた」
嬉しそうに微笑むその人の顔に、寝起きながらにも見惚れてしまう。
「朝食は麻婆豆腐です!持って来ますね♪」
そう言って俺の寝床から離れて…朝食の麻婆豆腐を注ぎに行った。
その人の容姿は。
綺麗な銀に青のグラデーションがかかっている髪…この時期にしては寒そうな胸元の開いた服、しかもご丁寧に後ろまで少し開いている。
俺は今、こんな人の家に住ませてもらっている。
経由はありがちな展開で、俺が瀕死状態の時にこの人が俺を見つけて拾ってくれたってだけ。
でも、すごく感謝している
朝食も終わって、その人は「作業に入る」と行って本を漁り始めた。
俺はやることが特にない、毎度毎度その人が何かに集中するのをココで…その人の隣で見守るだけ。
たまに声をかけられる
「この文章は解読が難しい、一緒に解いてくれませんか?」
俺がそれらを解けるわけないのに、妙に距離が近くて困惑する。
あの声で、あの美しさを前に頼られてしまったら…俺は断ることなんて出来なかった。
劣情を抱いてしまう自分が情けなくて仕方がない。
「…おや?顔が少し赤いですね、熱でも出てしまったんでしょうか…」
急にそんなことを言われて焦った、俺は顔を赤くしていたみたいだ。
だが気付いたときにはもう遅くて、その人のおでこと俺のおでこはくっついてしまった。
その瞬間、俺は自分でもわかるくらい顔が熱くなった。急いでその場から立ち上がって、後退りをした。
「どうして逃げるんですか?熱があるかどうかわからないじゃないですか〜」
ムッ て顔をしながらこっちを見つめている…。
行動一つ一つ美しくて、所々が可愛いその人に、俺は完全に恋心を抱いていた。
「…顔がどんどん赤くなってる、やっぱり熱なんじゃ……」
と心配しながらまた近付いてくる。
俺にはもう逃げ道がなかった、だから目を瞑ってその眩しい姿を見ないようにした。
が、それが逆効果だった。
「…あぁ、急に私の顔が近付いて恥ずかしくなっちゃったんですか?」
完全に理解されてしまった。
ゆっくり近付いてくるその麗しくどこか妖艶な声に、俺は良い意味でも悪い意味でも怯えていた。
カツ、カツ、と靴の音が静かな部屋に小さく響く。俺の心臓はリズムが早くなる。
「”年頃の男の子”…は、意識しちゃいますからねぇ…」
声が、近い。
その人は、今…俺の目の前にいるはず。そのくらい近い。
何も考えられなかった、やばい、どうしよう、そんな気持ちでいっぱいだった。
「ふふ、かわいい…♪」
俺の耳の中に入ってきたその声と言葉。
片方の耳が、その人の艶気のある声を直に流され、溶けてしまいそうほど熱くなっていた。
俺はもう限界を迎えて、その場にへたり込んだ。
「あらら…?やり過ぎちゃいました…?」
同じ様にしゃがみこんだであろうその人は、また俺を心配するように声をかけてくる。
だがもう俺の頭は動こうとせず、「やばかった」しか出てこなかった。
この人が俺を家に返してくれるまで、ずっとここに居ないといけないこと考えると…俺はこの先、どうなってしまうんだろうか。
この恋心と劣情は帰るときまでに治まっているだろうか?いいや、それは絶対にない。
なぜなら
あの人は、俺の反応を見て楽しんでいるから。