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今回は、 ドズル社のおんおら回です
注意書き:
キャラ崩壊してます
おらふくんが精神的病を患っております
重たい話、死ネタ含む
平仮名(ひらがな)有り
それでもいいよという方はどうぞ!
↓↓↓↓
*タイトル* 「きづいて」
おらふくん視点
僕は
「僕はなにもできない役立たずだ」
「誰かに話を聞いてほしい」
「だきしめてほしい」
そうやって助けを求めていたはずなのに…
いつからかぼくは、自分が病気になっている ことすら知らなかったのである。
ただ1つ悔いのある事があるとすれば、
僕はおんりーに
気づいてほしかっただけだ。。。
『精神疾患・精神障害』とは
主に、個人の精神機能や
今までできていた行動等に負荷がかかり
苦痛な状態をもたらすものと言われている。
おらふはこの『精神病』を発症した。
精神病は決して悪い病気ではない、
ストレスが限界にきてしまったのだから
本人が一番
溜め込んでしまう傾向がある。
最初は違和感だけで済むが、
長引いてしまうと本人が気付かぬうちに
進行している可能性も低くない、
だから
早急に診断が必要である──
そして
僕はふと思った。
「この命も終わるんだ」
なぜそう感じるのかは分からない
毎日心がキュッて掴まれていると感じるだけで
至って身体は丈夫だ。
季節は冬
積もる雪原の中、小さな1室のベッドで目を擦る。
落ちるつららを 眺めておらふは感じていた。
世間は
もうすぐ冬も明け、 春を迎えようとしていた。
冬が明けると粉雪のように溶けきっているのだろうか
この日記もおんりーは、
……いや、
知らないだれかに読まれているだろう
…そうであればいい
(病名は伏せますが、 話を諸々盛っています )
(ひらがな注意)
─脳機能の低下で言語能力が下がり
おらふくんは( )しか話せなくなった
○月✕日
───────────
この日記(にっき)をかいた日(ひ)に、
誰(だれ)かが
ぼくの手(て)を握(にぎ)ったきがする。
その手(て)はとてもあたたかくて、
ぼくのては冷(つめ)たかった。
そして自分(じぶん)が、
のこりすくない寿命(じゅみょう)
なんだときづく。
・・・ぼくはこのまましんでしまうのだろうか
○月✕日
───────────
ぼくはきょう、生(い)きていた。
カーテンが開(あ)いたきがしたから
体(からだ)をおこす
だれだろう…?
ぼくはいつのまにか失明(しつめい)している。
そんなこんなで
目(め)がみえなくなってから、
ひとの気配(けはい)を感(かん)じられなくなっていた。
からだをおこし、目を擦(こす)る、
そして
誰(だれ)かの手がぼくのあたまに触(ふ)れた。
ぼくは、
あたまを撫(な)でられているのか?
その人(ひと)の手は細(ほそ)く思(おも)い、
おんなのひとではないとはっきりする。
「 …… 」
だれなんだろう…?
失明してるから
しりあいなんてしることができない
それでも
その人が触れた手は、とても優(やさ)しく感じられた。
はたまたつぎは、
おでこにあたたかい温度(おんど)を感じる。
かるいりっぷ音(おん)がひびく
何(なに)をされたのかわからないが
ぼくは、とっさに顔がまっかになる。
『おんりぃだと、いいな』
ぼくのこごえがもれてしまう
すると、
今度(こんど)は
唇(くちびる)に温度を感じた。
こんどは、きす、されたのかな?
ぼくは何故(なぜ)だかわからないけど、
笑顔(えがお)になっていた
かんちがいだと思うが、
その人も笑顔になったきがした。
○月✕日
─────────────
きょうもぼくはげんきです。
いきています。
あさひを感じたいため、目を擦ろうとしたが、手が動(うご)かない。
ぼくに昔(むかし)ほどのちからがなくなったからだ。
そのとき、
また手を握られたかんしょくをおぼえる。
だれかもわからないのに
この前の人だと、思ってしまう
とてもあたたかい
それはとても やさしく、
安心(あんしん)する手で
ぼくはこの手が好(す)きになっていた。
おんりぃ、さみしいよ
かんちがいでもいい、
この人がおんりだといいと、おもってしまっている。
○月✕日
─────────────
目がさめると、あの人(ひと)のぬくもりを感(かん)じる。
ここはびょういんだというのに、
最近はよくここにきて、ぼくのてをにぎっている。
ぼくはそれだけで、幸(しあわ)せものだ
「 ~…… 」
その人(ひと)がぼくをよんだきがする。
それだけでぼくのからだは
あしもとから
爪先(つまさき)まであつくなっていた。
よくわからない感覚(かんかく)に、
こまっていると、
ぼくの
肩(かた)に、
あの人が手をまわしてきたようなきがする。
耳(みみ)もとに、その人をかんじた。
ぼくはいま、どうなっているの?
耳(みみ)に髪(かみ)の毛(け)がかかる。
この人(ひと)のだ、
ぼくのてを、
あたたかい
その
手(て)でつつみこんでくれるのは。
その人の髪(かみ)は、
しょーとかっとでふさふさしている、
くせっ毛(け)なのか、みみにあたるところがくすぐったかった。
ぼくが肩(かた)をゆらしてわらっていると、
かたほうの手で、
ぼくのあたまを撫(な)でている。
それにおどろいて
うれしいはずなのに、
懐(なつ)かしさもかんじて、その人のまえでないてしまった。
ぼくはこのかんじ、しっている。
ずっとまえに、
同(おな)じようになでられたことがあるから……
○月✕日
────────────
きょう、ぼくは、いきています。
からだは前(まえ)よりきのうしなくなったけど
日記(にっき)はかきつづけます。
きっと、さいごのひまで。
だれにみせる訳(わけ)でもないけど、
きいてほしいことがあって
きょうはもう、あの人はかえっていていないのだけど、
あの人はきてすぐに手(て)をにぎっている。
そのときの、ふくの袖(そで)が
前(まえ)よりもうすかったんだ。
世間(せけん)はたぶん
春(はる)にはいったんだとおもう。
冬(ふゆ)をいきのびれたんだ、
それはもう
とってもよろこんだ。
あの人のまえではよろこばなかったけど
ぼく、偉(えら)いよね?、あはは
○月✕日
─────────────
きょうも、ぼくはげんきです。
さいきんもじをかくのがおっくうになってます。いちもじをかくのに、ぜんしんをつかってかいているんです。めは、みえないので、もじはぐちゃぐちゃ。てはうごかないから、意地(いじ)でもあしをつかってかいています。
ぼくはいたってけんこうです。
だれになんとおもわれても、いきてやるんだ。
まあ、でも
あの人(ひと)がしんぱいのまなざしをむけているきがして、
あしでかくのはやめた。
はずかしいなあ。ぼく
○月✕日
─────────────
びょうきになったひのことがおもいだせない
ぼくはなんなんだろう、
なんでいきてるんだろう
だれのこえもきこえない、からだはみしみしとひびわれているのに、おともきこえないから
ずっときみがわるい
あのひと は いまも てをにぎって いる
のに、ふれている けはい しない 、
もじ、け が ぼく の
たより。
○月✕日
─────────────
きょ ぼく んき… …す 。
(て) くび が う……せ くな っ ん 。
(みみ) きこ… ない 。
『おん ぃ…』
ぼく こ か…ら どうな てく ?
『おん ぃ』
さいご おね……い、 です
(て) を
にぎっ… くだ……い
………あ………かい、
『あ が ……と う 。』
さようなら……おんり。
おらふくんより
おんりー視点
最期を見届けた後
おらふくんの
冷たくなった小さい手を握っていた。
「俺が、」
「もっと早く気付いていたら…」
「おらふくんは……」
「おらふくん…ごめん…………ごめんなさい…」
許されることじゃないのに、そんなセリフが出てくる。
自分というと、
病状が悪化していくおらふくんを見ることしかできなかった。
おらふくんの担当をされた看護師さんから
束になった紙くずを貰った。
精神病を患う前から書いていたとだけ言い、
背を向けて帰っていく。
大きな袋に入った大量の紙、
中には筆で見えず、
本当に紙くずになっている物まである。
─────────────────────
おらふくんは『一通』の手紙を書いていた。
『おんりー、今そっちはどうですか?』
『もしこの手紙を読んでも、気に病まんでな』
『この手紙は僕が病院の先生に、こころの病気を診断された日に書いたものなんよ』
『その日おんりーは動画編集に、LIVE配信、動画の声当てに…いろいろ忙しい時期やったよね』
『いつもよう頑張ってて、僕の恋人はかっこええなって思う!』
『だけど、休みもちゃんと入れるんよ?』
『すーぐ僕みたいになっちゃうんやから』
『いつも応援してんで……』
『あんまり早くこっちにきちゃいかんよ?』
「おらふくんっ……!!」
こんなことを書かせたかった訳じゃないと、
わかっていたのに。
『おんりぃ、きいてや』
『ぼく、ひとりでびょうきにたたかってるわけじゃないんよ。』
『とつぜん、ぼくのとなりに、
手(て)をにぎってくれる人(ひと)があらわれてな。』
『ふふ、へんなひとちゃうで?』
『ちゃんとおとこのひとで、おんりぃ、やきもちやいちゃうかもな。あはは』
『そのひとがな、どうも、おんりぃににとる所(ところ)があって、』
『ずっとまえ に…』
『して…くれた な』
『おんりぃ…が』
『はずかしいけど、ちがうってなったら、ぼくをしかってください。』
『ぼくは、おんりぃの、こいびとやから…… 』
─────────────────────
“ぼく、ほんとうはきづいてほしかった”
最後の一文に綴られたその言葉がある。
恋人として
1人の人間として
人生の中で一番おんりーを苦しめるものとなった。
「おらふくん」
「俺もそっちにいくからね』
○月✕日
─────────────
突然、1人の看護師が青年に声をかける。
「おんりーさん、目を覚ましましたね」
現在の時刻─────
おらふくんが死亡した時刻に
俺は 目を覚ましました。
おらふくんを担当した看護師が
屋上で倒れている俺を発見したらしい。
病室まで運んでくれている、
と後になり聞いたことだ。
「─要するに」
「あなたは生かされているんです」
「頻繁に屋上にいこうだなんて、思わないで」
・・・看護師さんにまで注意されてしまった。
「俺はこらからどうすれば、」
『おんりー』
そう呼ばれた気がして、振り返る
そこには誰もおらず、春の木漏れ日が
1室の窓から差していた。
タイトル 「きづいて」
お借りした曲
・アルジャーノン(ヨルシカ様)
・あなたの夜が明けるまで(Cereus様)
・ただ声に1つ(ロクデナシ様/作詞作曲MIMI様)
・点描の唄(kobasolo様)
・ひまわりの約束
・きっと大丈夫
インスピレーション
作者 ダニエル・キイス
『アルジャーノンに花束を』
CP dzl社 おんりー、おらふくん