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僕は、きっと才能はない。
中学の時、この学校に転校してきたけれどそこには美術部はなかった。
僕は絵を描くのが好きで、前の学校ではよく褒められたし賞を貰った。
でもこの学校は美術の時間、内職してる奴がいたり、先生も諦めているのか知らないけれど、作品鑑賞ばかり。作品作りはしないのかと聞いたら、
「やりたければ、夏休みの自由課題でやりなさい。」
夏休みに入る前にたくさんの応募用紙を貰って、初日に課題を全部終わらせ死ぬ気で描いた。毎日毎日、夏休みは全部絵に捧げた。
中学二年生の夏。僕は初めて賞を逃した。
悔しかった、辛かった、存在そのものを否定された気がした。
「…僕、もしかして絵を描きたいんじゃなくて、人に認められたくてやってたんじゃ…」
3年生になって、周りの生徒はもっとグレ始めた。授業の時間に教室でしっかり席に座ってるやつが、そもそも教室にいるやつが4人いたら良い方だ。
僕もグレた。初めて授業をサボった。しかも美術の授業をだ
屋上へ続く階段に置いてあるカラーコーンを飛び越えて職員室にある屋上の鍵を先生に提出物を届けるついでに盗み出して。
「ハハッ、ははははっ!!やった、やってやったぞ!僕も、僕もグレるんだぞ!」
僕は、僕自身を否定している気がしたけど、あんなところにいても頭がおかしくなるばかりで、
僕は屋上で絵を描くようになった。
毎日毎日、絵を描いた。
さすがにテストの日までサボる度胸はなくて、テストにはさすがに出たけれど。
もういっそ、受験もしなくていい、フリーターとして生きてやろうかと思っていた頃。
うちの中学で一番モテる男子が屋上に来るようになった。
「何、アンタずっとここで絵描いてるわけ?」
「…別に、そもそも君、超モテるって聞いたけど、…女の子のとこ行かなくていいわけ」
「屋上の上からこっちみてんの、アンタの方だろ?」
(バレてたんだ…)
「俺もう行くから、」
「女の子たち、待ってんの?」
「ん…俺、絵描くの好きなんだ」
それだけ言うとさっさと降りていった。
(彼は、どんな絵を描くんだろう、…どこで何を、描くんだろう。)
僕は興味を持った。
彼は定期的に僕のいる屋上に来て、冷やかしだけするとさっさと行ってしまう。何度か「一緒に描かない?」誘っても彼は断るから、僕は覚悟を決めて追うことにした。
(…ここに、教室なんてあったんだ…)
(、変な、匂い、)
はっきり言って臭かった。理由はすぐにわかった。
そこには死体があった、着せられている服的におそらく女だろう。
(なんなんだよ、なんなんだよこれ)
彼は愛おしそうに見つめると座り込んでスケッチブックを開き、描き始めた、
きっとそれは愛であり恋であった。
彼は、女にモテるいわゆる校内のアイドル、イケメンくんは、死体に恋をしていた、
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ユキ
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