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4年目だって。何年後だって、君に恋してる。

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4年目だって。何年後だって、君に恋してる。

1 - 4年目だって。何年後だって、君に恋してる。

♥

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2023年10月08日

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※これが書きたかった。




『好き』

『好きだよ』

『大好きだよ。』

『好きやねん。』

『好きやで。』




「好き、ねぇ……」

俺はメンバーが大好きだ。

でも、この感情がみんなと違うのはなんとなく気付いている。

俺の好き、は友情で、みんなの好き、はきっと恋情。

今の俺じゃ、みんなの気持ちには応えられない。

応えられたとしても、今の関係が変わってしまうなら口にしないのが正解だと思うし。

「難しいなぁ……」

小さな声で呟き、伸びをしたタイミングでガチャ、と音がした。冷たい風が吹き込んできたことから玄関が開いたのだろう。

そして、インターホンも押さないで入ってくるあたり、入ってきたのはメンバーの誰かだろうなと苦笑した。

「「「「「うぇるかむとぅーざ「あ゛ーーーもう、うるせえ!!!」

5人一斉に喋るから、うるせえと遮れば、最後まで言わせろー。だの、ないこたんのケチ!だの、ガヤが飛んでくる。

まぁ、呼んだのは俺なんだけど。

「はいはい、飲み物入れてくるからみんな手洗ってきて。」

「オカンやん……」

「誰がオカンや」

しょうちゃんとしょーもない会話を交わし、台所へ向かう。

冷蔵庫には、

……麦茶とまろの置いてった酒しかねぇ。

戸棚を開け、適当に物を漁る。

あっ、紅茶のパックあった。

「麦茶と紅茶どっちがいいー!?」

洗面所の方に持ち前のデカい声で呼びかければ、

「りうら紅茶ー!」

「僕、麦茶ー!!!」

「僕もー!! 」

と声が聞こえてくる。

「あー、俺も麦茶で!」

「まろおしゃけーーー!!!」

「おっけ、紅茶1、麦茶4ね!」

「あれ」

変な返事はフル無視して、お湯を沸かし、そのうちに麦茶をコップに注ぐ。

お湯沸かして、紅茶一個だけじゃ勿体ないし、俺も紅茶でいっかな。

ティーバッグが入ったカップにお湯を注いで、全ての飲み物をトレーに乗せる。

運ぶタイミングで丁度メンバーが洗面所から帰ってきた。

時間かかりすぎだろ、と思ったが5人もいたらこんな感じか。と謎に納得し声には出さなかった。

「で、なんで今日集めたん?周年の最終確認?」

「あ、いや……、活動には関係ないことで。」

にきに訊かれ、どう答えれば良いのか分からず、少し俯く。

「その、さ。みんな俺に、告白?した、じゃん?」

口を開けば、みんなが息を飲むのがわかった。

「はっきり言うと、俺はみんなの気持ちには応えられない。」

複数の人から好意を寄せられることなんて、経験したことないし、どれが正解なんて俺には分からない。

けど、俺の中の正解は、幸せはもう決まってる。

「いつか、みんなの気持ちに応えられる日が来ても、たぶん俺は口にしないと思う。俺はこの関係が、いれいすが好きだから。」

ごめんね、と笑い、顔を上げる。

みんなの心情はどうなのか分からないけど、きっと受け入れてくれてる。

俺が集めたのはそんなメンバーだから。

「って、口にしないってだけで、僕らのことを好きになる可能性はあるってこと!?」

「へっ」

「それなら、僕絶対諦めないからね!」

いむのムードメーカー発言で、場の空気が一気に緩んだ。

「ないくんのこと、絶対落すから!」

次々に覚悟しとけよ、なんて言うから顔がバカみたいに熱くなる。

そんな俺を見て、かわいいー!なんて揶揄ってくる奴らもちらほら。

限界羞恥に耐えきれず、黙っていると、揶揄ってくる奴らも静かになった。

それに少し寂しさを覚えつつ、口を開いた。

「ずっと、俺の隣で同じ景色見ててくれますか?」

突然の一言にメンバーは固まり、目を見合わせていた。

10秒くらいたった頃。みんなが口が開いた。

「「「「「何十年未来だって君の隣にいるよ」」」」」

あぁ、やっぱり。俺はみんなのこと、


大好きだ。














何十年先の未来で6人で笑い合って。

ねぇ、その度に思うよ。

























君に恋してる。




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コメント

2

ユーザー

周年前に涙枯らす気ですか?なんかもう色々やばい…

ユーザー

最高すぎる😭👏✨

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