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マットが煙草に火を灯した、白煙がひらひらと浮かび上がっては香りを纏う。
「おい、臭いぞマット」
厳しそうな声、口調で発言するのは金髪の男…メロだった。メロは顔を顰めてマットに言う
「まぁまぁ、怒らないでよメロ」
宥めるように笑った俺は、何だか心做しか嬉しそうに見えるのだった。その後、メロに向かって煙をふっと吹き掛ける
「く…あぁ゛…何をするっ、マット…!」
けほ、けほ々…空咳を繰り返すメロ。そう、煙草の煙を同性に吹きかけるのは、同性愛を意味するんだ。それをわかっていないメロも、可愛い
「ん?分かんないんだったらいいよ…メロ」
こんな事言ったら怒るんだろうな、分かりきった事を言う。煙草を口から離せば、大量にまだ残り切ってるのに灰皿に押付けた
___キスしない?
思いもよらない提案に、メロは驚くだろうなぁ。なんて思ってたら、ビンゴ
「な…あ…!待て、何を求めている?お前は…」
「わかんない?メロが欲しいんだよ。」
メロの白い肌、頬に手を添えてみた。今ならいけるかな、って思ったから
あちゃー、弾かれた…
「悪いが、俺にそんな趣味は゛…」
もういいや、無理に唇を重ねてみた。あまい、甘いチョコの味
「痛っ…」
唇を噛まれた、甘い味が鉄の苦い味に変わる…”苦くて甘い”そんな感じだった
「マット、頭を冷やせ。今日のお前はおかしいぞ」
「おかしい?ンー、メロのせいかも」
くすくす、笑った俺。口から軽く血を拭っては、上機嫌に家を出た
あー、なんてことしちゃったんだ 俺