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クリスマスのレトワールは戦場だ。従業員総動員でケーキを売る。あらかじめ予約されているケーキに加え、当日分のホールケーキにいつもより多いカットケーキ。次から次へと仕込んでいく。


新たなケーキを店内の冷蔵庫へ運ぶ。畑中さんが受け取り、ぎょっと目を丸くした。


「長峰、こんな忙しい日でもクリームの先端が揃ってるって……ロボットか! すごすぎでしょ」


「あー、……どもっす」


ニッとドヤ顔で答えた。けれど内心ドキリとしていた。「ロボット」なんて久しぶりに言われた。学生のときは言われて嫌だった言葉。それなのに畑中さんが言うと褒め言葉に聞こえる。びっくりした。


思った以上に嬉しい気持ちが頭の中をぐるぐるしている。と同時に、学生のときはどうして素直に受け入れられなかったのだろうと少し反省した。それくらい、俺も変われてきているということだろうか。


喜んでいいんだよな?

だって素直に嬉しかったし。


仕事終わりにはラストまで働いた人たちでケーキを食べた。畑中さんと矢田さんとシャンメリーで乾杯。


クリスマスの話題から矢田さんの彼氏の話になり、俺は冗談で矢田さんに告白した。矢田さんは困惑し、畑中さんからは案の定叱られた。


そう、冗談だったんだ。だけど軽く失恋のような気持ちになった。見ているだけでいいとか言いながら、心のどこかで矢田さんのことを好きだったのかもしれない。


そんな俺の気持ちを見透かしたかのように、畑中さんは「長峰フラレた。ウケる」と笑い飛ばした。そのおかげで気まずくなることもなく、いつもどおりの関係でいることができた。


畑中さんの優しさが身に沁みた。

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