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knside.
nk「だからさ、何かあるなら話してよ。オレは、きんときが苦しいのは嫌だ」
kn「だから……俺は、苦しくなんかない」
…………正直、ここまで本心を見抜かれたのは初めてだった。だからこそ、驚いたのだろう。
今まで、ずっと笑顔で誤魔化しきれたから。
俺はその驚きを隠すために放った一言が、思ったよりも強い言い方になってしまったことを後悔した。
kn「…………苦しくないから笑ってるの。だからNakamuもそんな深刻に悩まなくていいから」
そう言って俺は、Nakamuを安心させるため…………─────いや、これ以上心の中を覗かれたくない一心で必死に笑顔を作った。
nk「……………苦しいから、笑ってるんじゃないの?苦しいのを、辛いのを、誤魔化すために笑ってるんでしょ……?」
nk「少なくとも、オレにはそう見えるよ。」
kn「あ…………………………」
─────ずっと、辛かったんだ。
家では暴言を吐かれ、「やめてよ」「そんなこと言わないでよ」と言う度に、「言い返すな!!」と怒鳴られる日々。
ああ、俺って、「嫌だよ」「辛いよ」って、言っちゃいけないんだな……
「苦しい」って、顔に出しちゃダメなんだな……って、小さいながらに思った。
だから、やめたんだ。
苦しい顔をするのを。
「辛い」って言うのを。
それから俺は、ずっと笑顔を貼り付けた。
友達からの「お前ってバカだよな」「お前がいるだけでその場の雰囲気暗くなる」という言葉でさえも、
あはは、そうだね、と笑顔で誤魔化した。
────本当はそんなこと、言われたくない。
本当は嫌だ。
でも、俺は、笑顔を貼り付けて生きていくしかないんだ────。
キンコーン……
kn「あ…………予鈴、鳴っちゃった……」
nk「……うん。そろそろ戻ろうか。…………きんとき」
kn「ん?」
nk「オレ、待ってるから。辛くなったら、逃げていい。だから、オレを頼って」
kn「……………………うん。ありがとう。」
まだ終わりません!!