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第26話
皆は僕の名を知っているか?
まぁ、皆には知らないと思う
いや、知っていないと思うから。
僕の名前は北極ウサギ。
まぁ名前が長すぎるからウサギでいい。
僕は現在(いま)凄くモヤモヤしている。
何故かって?
だっていつまでたっても僕の前には友達なんてできやしない。
だからいつもゲームをしているし、文化祭や体育祭なんていつも仮病を使って休む。
それに、皆からも僕が「あいつなんて、大人しいからほっとけよ」だの
「あいつなんて居ても何も良い事起きないから遊んでんじゃねぇよ。」だの
噂を武器に離れていく。
それに、僕が来ると離れるし。
だからいつも一人でいる。
朝、僕はいつものように教室の自分の席へ。
提出物も出して皆の様子を少し眺める。
ず~~んとした空気。居たくなかった。
ウサギ「はぁ。今日も親しい友達がいないや。
またゲームでもしよっと。」
そう言ってスマホを取り出して、ゲームのアプリを開く。
ヘッドフォンをして、ここから自分の世界に入る。
ウサギ「♪~~~~」
そう夢中に楽しんでいたせいで周りの様子になかなか入れなくなることもある。
ドンッ!!
ウサギ「、、、、、、ッ」
男子1「なんだ君か。もういんの?」
男子2「あれ~?空気扱いにするんじゃなかったっけ?」
男子1「そうだった~ごめん!」
そう言って逃げて行った。
なんで僕は嫌われるのか。
そう思ってアプリを閉じる。
制服下のジャージのフードを深く頭に被る。
そして机に突っ伏す。
いつもこんな感じだ。
学校では成績は普通の普通。
勉強もそこそこで赤点なんて取ったことない。
運動だって出来なくてもいいやって思えば納得するし。
学校の先生「今日もいい点数だわよ~~」
この前だってそう学校の先生に褒められたけど、
このくらい楽勝じゃんって思うし。
「はぁ。」と軽くため息が出た。
ウサギ「何が足りないんだろうね。」
そう呟くと、
???「足りなくなんかないんじゃないかな。」
気づくとそこには、アザラシ君がいた。
アザラシ「足りなくなくても、生きているだけで
楽しいんじゃないかな。」
そう微笑みながら言う。
ウサギ「なんだよ。君は。」
アザラシ「あ、、、ごめん。つい」
ウサギ「あ、、、いいのに」
シロクマ「おい、アザラシ、無駄口言ってねぇでこっち来いよ。」
アザラシ「待って~~~~~!!」
ウサギ「ぁ、、、、、」
そう言ってアザラシは去った。
ウサギ「生きているだけで楽しい、、、、か。」
そう僕はアザラシ君の言った一言を繰り返し言ってみると、
なんだか少しは楽になったような気がした。