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リクエストなんですけどそのあとのおせっせシーン出来ますか?
か、か、かわいいー!!!!
knkz …
ご本人様関係なし どぞ
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僕達はくろなんの収録を終えて、事務所の長い廊下をふらふらと歩いていた。
「 はぁ、まじできちぃぃ… 」
「 葛葉途中から目死んでたよ 」
「 いや31アイス全部はイカれてるだろ 」
「大食い系嫌だってマネに言ったんだけど」
「 なぁ今何時くらい? 」
「んとねぇ、17時。夜ご飯いる? 」
「 絶対いらね 」
「 じゃあ今日はスーパー寄らず帰るかぁ 」
「 あ、でもココアの粉もう無くなったわ 」
「もう?最近買ったばっかじゃん。お前飲みすぎ 」
「 ココアが美味いのが悪いんだよ 」
お前ほんとココア好きやねぇ…。
可愛いけど本人に言ったら怒られるから言わないでおこっと。
葛葉に見えないようにくすっと笑った。
「かなえさ〜ん!! 」
葛葉とだらだら話しながら廊下を歩いていると、元気な明るい声が後ろから聞こえた。
この声は…と振り向く間もなくがばっ!! っと抱きしめられる。
「わ、明那 」
後ろから抱きついた彼は、しっぽをふりふりしながら(そう見える)嬉しそうににぱっと笑った。
「 叶さん今収録終わったとこなん?」
「うんそうだよー。葛葉と今から帰るつもり 」
「そうなんだ、まさか会えるなんて思わなかったからめっちゃ嬉しい!」
「 明那は今から仕事なの? 」
「 うん! 」
「 お疲れ様だね、頑張って 」
「 叶さん言われたら頑張れる! 」
そう言って僕に抱きついていた手を離し、ばいばーい!と手を振りながら、仕事へ向かっていった。
明那いつも元気で可愛いよなぁ。
犬というか、なんかずっと甘やかしたい感じ?
しばらく明那の方を見ていると
「 叶 」
「ごめん、行こっか 」
名前を呼ばれ葛葉の方を向く。
ん?なんか眉間にシワよってない?
なんか顔暗いし
「くずは?なんかあった?」
「…なんでもねぇよ、早く家帰ろ 」
いやあからさまに声不機嫌じゃん。
「 葛葉なんか嫌なことあったんなら 」
「叶さんじゃないっすか?あ、やっぱ叶さんだ!」
「 ローレンじゃん! 」
僕の言葉を遮るように向かいの角からひょこ、と出てきたのは後輩の中でも仲がいいローレンだった。
いつもは結んでいる長い赤髪を下ろして、パーカーにジーンズとラフな格好をしている。
「 ローレン今日髪下ろしてんだねかっこよ 」
「まぁね、イケメンしょ俺。てか叶さんに会えると思わんかったわ。今から帰りぽい? 」
「 うん、くろなんの収録終わったから葛葉と帰ろうとしてたとこ 」
「まじ!?俺も今から帰るとこ!一緒に帰ってもいいすか?」
僕は葛葉にチラリと目をやる。
「ぅーん、ごめんねちょっと今から葛葉と寄るとこあるから 」
「全然おっけーよ!またなんかご飯食べに行きましょ。」
「うん、また遊ぼーね じゃ」
「 はーい 」
ローレンがいなくなった後、少し沈黙が続いた
「 葛葉 」
「 なんだよ、お前ローレンと帰れば良かっただろ。俺一人でココアの粉買ってくるし。」
てかなんで今日こんなに人と会うんだよ
とかブツブツ言っている葛葉に自然と顔がニヤける。なるほどね、そういう事。
「もしかしてさぁ、お前明那とローレンに嫉妬してた?」
「…は!?!? おま、自意識過剰だろ 」
「 顔なんか赤いけど 」
するりと頬を撫でると、びくりと身体が跳ねる
ふふ、かーわい♡
「ちょ、さわんなって!/// 」
「で、なに?嫉妬したんじゃないの?僕の勘違いだったかなぁ 」
「 そーだよ勘違いだよバカ 」
「 じゃあこれからも僕が明那とかとハグしても良いんだ? 」
葛葉は目を見開いて、その後スーッと目を逸らした。
…分かりやす。てかさっき明那に抱きつかれた時凄い嫌そうな顔してたけどね。
「 …そ、それは、いやだけど 」
~っこれ、もっといじめても良いな
「 なんで嫌だったの?ライバーさんとスキンシップ多いのダメ? 」
「だめっ、ていうか…だって叶はその、」
「 ん?僕がなに 」
「だから!!!!叶は俺のだろって!!」
「てかなんでいっつもお前色んなやつとベタベタしてんの?俺マジで嫌なんだけどっ… 」
言い終えた葛葉の目には涙が溜まっていて、今にもこぼれ落ちそうだった。
「 やっとかぁ 」
「っ、はぁ?なにがだよ 」
ごしごしと目を擦ろうとする葛葉の手を掴む。
「お前の本音やっと聞けたよ。」
顔を近づけて
ぺろっ
「~~!!?!” おま”っ、!?? 」
「あんまり可愛いから葛葉の涙舐めちゃった」
「 頭おかしいだろお前?!/// 」
「 僕は誰のだって言ってたっけ 」
「 、、もう二度と言わねぇ 」
「 え〜くずはぁ! 」
僕の手を振りほどいてずんずん歩いていく葛葉を追いかける。
「 あ、ちょっと待って 」
「…なんだよ 」
そうやって止まってくれるとこも優しいなぁ
スっと葛葉の耳元に口を近づける。
「 僕もね、葛葉のこと大好き 」
ぼふんっと顔を赤くした吸血鬼は、目を泳がせたあと
「 お、俺もすきだよ…。ぁ”ーほら!ココア買いに行くぞ!! 」
「…は?」
ブチッ
…ねぇそれはさぁ、反則じゃない?お前
葛葉の背中を見つめながら、目を細める。
家帰ったら覚悟しててね葛葉
〜 kzh game over 〜
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書くの難しかったけど楽しかった!
最後まで見てくれてありがとう!ではまた