テラーノベル
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第2話 カーレッジ
目が覚め、自作の煙草を咥えながら朝食を準備する
『…缶詰めうめーー…』誰もいない廃家でそう呟く。
『てか本部までどんくらい掛かるんだ…』
地図を広げながらカーレッジの本部がある場所を探す。
カーレッジは自分たちで休息場やルーラーの素材を売る場所を作る為に本部や支部を建てた。そして何故俺が本部に向かってるのかそしてなぜ徒歩で長い距離歩いてるか
理由は新種のルーラーの出現だ。
そのルーラーは人語と高度な知能を保有し更にそいつは群れをなす。
群れで奇襲攻撃や襲撃を行い、様々な街を襲撃し人々を食い散らかしている。
そして被害は今も尚広がり続けている
という訳で俺らはそのルーラー対策で招集がかかったという訳だ。
で、俺はカーレッジの社用車で向かっていたのだが…あの道中でポンコツ車は壊れて徒歩って訳だ…クソっ!!!!ぜってーに慰謝料請求してやる…
まあ御託は置いといて……こっから本部まで最低で1日はかかる。
だが幸いにもあのイキリアナーキーたちのバイクがあるのでそれに乗って行く。
そうして準備をし、バイクに乗り出発した
本部に着く頃にはもう日が沈みかけていて大急ぎで会議室へと乗り込んだ。
『さーせん…通ります通ります…』
くっ…視線が痛い……
『ちょっと…ジョーンなにしてたの』
『社用車がトラブったんだよ…』
この話しかけてきたのはアーニ・メルクで同期だ。
『んで…会議の方はどう?…』
『大佐たちがどうやって彼奴らを殲滅するのか熱論してる…』
共存すべきとか、捕縛して新たなる兵器の開発に勤しむべきとか大量に人員動員して一掃すべきとか案が出され結局は
『結論として…出せるだけの人員を動員し奴らを討伐するという意向で』と
大量に犠牲を出すこの作戦に決まった。
と言ってもすぐ戦場に駆り出される訳ではない。まずは物資と出来るだけの人員を集める事から始まるだろう
そして俺とアーニは自警団たちを勧誘する任務を言い渡された。
『てなわけでよろしく頼むよアーニ…』
『足引っ張んないでよね!』
俺らが勧誘する自警団は”グロリア”という自警団で人数は1000人程の組織だ。
そして今から
俺とアーニと ナートゥーという大柄ナイスガイでドレッドヘアの黒人の男と
バレティというこれまた大柄のナイスガイの白人の男だ
『全体的にむさ苦しいわねこのチーム』
『よろしく頼むよお嬢さん…』
『おいおいバレティ!!開始早々ナンパは良くねえぜ?こう言うのは第一印象が大事なんだぜ?』
『俺らに第一印象もクソもあるかよ!』
『確かにそうだな』『『ハーハッハ!』』
『あぁ…仲が良さそうで何よりだ』
『さっ早く任務しましょう…』
『『『了解』』』