テラーノベル
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no clip、それは通常なら起きえない現象。
だが、それが容易に起きるようになってしまったこの世界。
またひとり、またひとりと裏の世界へ落ちていく。
ようこそ、Back roomsへ。
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レベル0、the lobby
生存難易度、クラス1。
レベル0は、小売店に似た非線形な空間です。
レベル0のすべての部屋は同じように見え、黄ばんだ壁紙、湿ったカーペット、
一貫性のない配置の蛍光灯などの表面的な特徴を共有しています。
ただし、レベル0内に同じ部屋は存在しません。
設置された照明は一定の周波数で不規則にちらつき、ハム音を発します。
この「ブーン」という音は、通常の蛍光灯のハム音よりも大きく、耳障りであり
発生源を特定できていません。
また、カーペットに染み込んでいる物質を特定することはできません。
少なくとも水ではなく、摂取するのは非常に危険です。
レベル0の空間は常に変化します。まっすぐ歩いて出発点に戻ることができますが、
前に通った部屋とは異なる部屋が現れます。
コンパスやGPSなどの機器は、レベル内では機能せず、
無線通信は歪んでおり信頼性がありません。
レベル0は完全に時間が静止した空間で、生命はありません。
多くの一般人が最初に迷い込むレベルにも関わらず、
レベル内の他の放浪者との接触は報告されていません。
恐らく、非常に多くの人間が退出する前に死亡しており、
最も可能性の高い原因は脱水、飢餓、および感覚の剥奪と
孤立による精神的外傷だと考えられます。
しかし、これらの死因による死体は報告されていません。
また、複数人のグループでレベル0に侵入すると、
レベル0を脱出するまでなんらかの原因でチームの人員はすべて引き離されます。
このレベルで、何か得体の知れない生物に遭遇したという報告は
確認されていません。安全なレベルです。
レベル0を根気強く探索していれば、不意のno clipで脱出が可能です。
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「クソ…なんだっていうんだ、この空間は」
オレは部屋で寝ていたはずだが…いつの間にか、こんな場所に立っていた。
その苛立ちから、回答が返ってくるでもない疑問を溢す。
これは、近頃噂になっていた失踪事件に関係あるのだろうか。
調査兵団の兵士も、今月に入って半数以上が原因不明の失踪を遂げている。
オレの班も、クソメガネの班も、ミケの班も、104期生も、だ。
先程述べたように、調査兵団の主力部隊が行方不明。
頼れるのはお前だけだと、エルヴィンにも言われたばかりだ。
なのに…
「本当に、最悪だ。クソのキレが悪い時くらいにな」
そう言いながら、壁を殴る。
広いこの空間全体に反響し、気味が悪い。
人の気配もなく、どうやら誰もいないようだ。
ブーン、という耳障りな音がどこからともなく聞こえ、
天井には得体の知れない光源が張り付いていた。
そして、今もなおこの空間の構造が変わっていっていると感じるのは、
恐らく気のせいではないだろう。
そんなことあり得てしまったらたまったものではない。
気のせいであってほしかったのだが。
「これはずっと続くってのか…出口は?どこだ?」
辺りを見渡すも、それらしきものは確認できない。
入った時のように、寝て起きたら元に戻ってた、なら苦労しないのだが。
こんな湿ったカーペットの上じゃ、寝れるものも寝れない。
そういえば失踪者には、僅かな差があるものの共通点があったという。
それが、大体の失踪者が失踪の前日に“疲れた”などの愚痴を吐いて、
そのまま倒れるように眠っていたこと。
その共通点に当てはまらない失踪者の方にも、さらに別の共通点があった。
それが、“頭を強打して休んでいた”。
強打の理由は人によりまちまちではあるが…
これが、脱出の鍵になるかもしれない。
今すぐに実践出来ることといえば、頭の強打。
「これで失敗してただ伸びただけなら、ひどく間抜けだがな」
そう呟き、オレはすぐに壁に頭を打ちつけた。
…そこからは分からない。
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レベル0の壁に向かってno clipすることで、
レベル-1に行くことが出来る。
コメント
3件
え、え、え、Backroomsアツすぎる。めちゃくちゃ好きです😩❣️
このノベルは基本、今現在メインで執筆している小説が 行き詰まった際に更新します。 即ち、今はメインのやつが行き詰まってます。 ていうかBack rooms大好きです。あの独特な空気を吸いたい。 くさそう。まずそう。毒混じってそう。とりま袋に詰めて持って帰る。
読み終えました…!リヴァイ兵長の口調がしっかり再現されてて、最初から引き込まれました。「クソのキレが悪い時くらいにな」とか、本当にリヴァイが言いそうで好きです。 それに、Backroomsの不気味な空間描写が細かくて、自分もそこにいるみたいな感覚になりました。失踪者に共通点があるって考察もリヴァイらしい冷静さ。 壁に頭打って脱出しようとする判断、次の展開がすごく気になります。続き、楽しみにしてますね🥀