今度はもっくん視点です。
まぁほとんどの人が想像ついた定番な流れですね。
「なんだよ!元貴の 浮気者!」
涼ちゃんのセリフにびっくりする。浮気者?誰が?
涙をにじませた目で俺をにらみつけながら涼ちゃんが叫ぶ。
「俺なんかほっといて『ゆりちゃん』とでも遊びに行けばいいだろ!」
『ゆりちゃん』?えっ?それって…。
「俺、元貴のLINE見たんだから!『ゆりちゃん』って子と浮気してるんだろ?知ってるんだから!」
涼ちゃんは唇を噛みながら下を向いて涙をポロポロと流す。
「俺の事は仕事が忙しいからってほったらかしにしてたくせに!」
もしかして俺が浮気してると思って怒ってたの?
涼ちゃんの腕を掴んで振り払われる前に引っ張って抱きしめる。
「涼ちゃん。『ゆりちゃん』は俺の姪っ子だよ」
「えっ?」
「姉ちゃんの子供。今10歳」
「えっ、うそ。だってあの忙しい中わざわざ時間とって遊んでたんでしょ?」
俺は大きなため息をつく。
「急に姉ちゃんから子供連れて遊びに行くから案内しろって言われたんだよ」
あの時の事を思い出す。
「俺、あの時音楽の事で頭パンクしそうだったからちょっと気分変えるのにもいいかなと思ってOKしたんだ」
音楽の事は完全に頭から消し去って子供と一緒に無心で遊んだ。
「室内遊園地みたいなトコ行ったり、ゲームセンターで遊んだりさ。ちなみにその間姉ちゃんは買い物」
思いっきり遊んでリフレッシュして、その後は仕事もけっこうはかどった。
「この子だよ。ゆりちゃん」
そう言って涼ちゃんに一緒に遊んだ時の写真を見せてあげる。
「かわいい…」
「そう!めっちゃかわいいんだよ」
そう言ってにっこり笑ってやると、放心したような顔の涼ちゃんの瞳からまたポロポロと涙があふれてきた。
「…浮気してたんじゃないんだ」
「浮気なんてするわけないだろ。俺は涼ちゃん一筋なんだから」
「ううっ。元貴、元貴、元貴」
涼ちゃんは泣きながらギュウっともの凄い力で抱きついてくる。俺の肩に顔をうずめて泣き続ける涼ちゃんの頭をよしよしと撫でてあげる。
いつもと逆だなぁ。
しばらく泣き続けて落ち着いたのかやっと涼ちゃんは顔をあげる。
「変な誤解して騒いでごめんね」
「誤解がとけたならいいよ。でもホントに急に何があったのかってすっごいびっくりしたっていうか焦ったっていうか…」
「本当にごめん。俺、元貴が浮気してるって思ったらすごく腹が立って、元貴の顔なんか見たくない!って思っちゃったんだ」
「そうだったんだ」
「うん。それで俺が避けてるのにそれに気づいてもくれない元貴にさらにイライラして…」
確かに2人の関係はもう大丈夫って油断してちょっと蔑ろになってたのかもしれない。
俺もちょっと反省する。
「でも、涼ちゃんはどこて何してたの?」
それだけは本当に気になる。
まぁ、わかる人にはわかってただろう定番中の定番ですね😅
標茶で無心に子供と遊ぶ楽しそうなもっくんが思い出されますね☺️
それともっくんの家族構成はお兄さんだけって知ってますが、これはそんな事も知らない初期に書いたお話しなので許してください。
それにこれはご本人様関係ないわたしの妄想話ってのが大前提なので…まぁいいよね😆
コメント
9件
いいよ👍 唯一許せる浮気相手!身内! ホッとしたぁ(*´﹃`*) 大森さん、紛らわしいからぁ!
展開、そうかな?!と思いつつも、りょうちゃんと一緒にほっとしました!笑 でも、りょうちゃんのバーでの様子が気になる🤭笑