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〜朝〜
トントン
「んん……、」
トントントン
「んん…、ん…」
誰かが肩を叩く感覚がした
「ん……、?」
パチ…
[おはようございます!アキト様]
〈おはようございます、アヤト様〉
《おはようございま〜す!クーリー様!》
細く目を開くといつもの皆がいた。
もう朝か
「セ、ル…?皆…?」
[はい、起きる時間でございますよ]
そうセルが優しく頭を撫でる
起こしに来たなら寝かしつけないでよ……ぅ…
【ん…くぁ…ぁ、】
シーツが動き、クーリーが起き上がった
あくびをすると外からよく目立つ犬歯がもっとよく見える
【ッはぁ……朝からうるさいぞ、ベリー……】
《えへへっ、サーセン!》
ベリーは朝から元気だ……目が覚める
〈アヤト様、アヤト様、お起きになられてください〉
「んん…ぅ…無理だ…、」
〈無理だじゃありません、朝食の用意が整っております〉
兄さんは相変わらずだ
この人はよく眠る
「理解してる…、だが身体と頭が言う事を聞かない」
「私は、……Zzz…」
〈喋っている途中で寝ないでください〉
「私は……もぅ…ダメだ……、( ˘ω˘)スヤァ…」
〈起きてください〉
どんだけ寝起き悪いんだこの人
【おい起きろよーアヤトー】
兄さんの隣で寝ていたクーリーが背中を揺する
〈どうします?〉
【んー……】
[どうしたものでしょうか……]
毎朝コレだ
いい加減兄さんも起きる努力しよう
《俺に任せてくださいよ》
えっへん!と言わんばかりの意気込みで言うベリー
何をする気だ
[ベリー君……]
〈お前にできるのか?〉
《ナメないでよ?!俺必殺技知ってるんだから!》
必殺技?
「ほんと?」
《あったりまえでしょー!》
ベリーがこっちを向いてニカッと笑う
眩しい…
【んじゃよろしく】
ペシ、とクーリーがベリーの背中を叩く
《はーい!》
《行きますよ〜〜〜》
どんなやり方をするんだろ……
こう見えても当主だし、手荒な真似はしないと思うけど……
《スゥッ…》
《アッヤト様〜〜〜!!!朝でございます〜〜〜!お起きになられてください〜〜〜!!!》
ゴリ押しかよ
「うぉ…ッ」
《おはようございま〜す》
「………クソ…はぁ、分かった分かった……」
クソっつったな
「ん”〜〜〜………、」
兄さんが頭を掻きながら目をしぱしぱさせてる…
朝弱いにも程があるよねホント、
[では、本日の御予定をお知らせしますね]
[本日はユールの準備というのがございます]
ん?ユールの準備?
「ユールの準備?」
[はい 笑]
《要するに年内イベントの準備的な感じッス!》
ハロウィンとか、クリスマスとかの準備みたいなヤツかな?
「……ほほう?」
〈では、身支度に取り掛かりましょうか〉
「はーい」
「よろしく」
【ベリー、よろ】
《お任せください!》
〈お任せください〉
[お任せください!]
そう言うと3人は僕らの準備に取り掛かった
ーー
[アキト様、髪が結構伸びてきましたね]
「えっ、そう?」
全然髪切ってなかったからな……
伸びてても可笑しくない
「そろそろ切ろうかなぁ」
「そう言えば気になってたけどユールって何?」
[えぇっと、俗に言う冬至です。]
「へ〜…冬至ってユールって言うんだね」
[はい]
「兄さんは…って…」
「Zzz…Zzz…Zzz…」
髪結われながら寝てる?!
〈起きてください。できましたので〉
もう……
「うぇッ…あ、あぁ…ありがとう」
【なぁ〜まだー?】
《今日はユールなんでね!念入りにしますよ〜〜〜》
【そんな洒落た髪にすんなよぉ…?】
《お洒落とかじゃなくて貴方の髪は乱れやすいんですよ?!凄く髪が多いので!》
【お、おぉ…】
《本当リアルラプンツェル……》
【無駄に可愛い髪型は嫌だぜ?】
《大丈夫ッスよラプンツェルにするんで》
【おい】
ーーーーーーーーーーー
正門玄関
〈そろそろ出発致します〉
『お気を付けて』
[暗くなる前には帰ります]
『お待ちしております』
《留守の間、屋敷を宜しく頼みます》
『お任せください』
〈それでは行って参ります〉
[それでは行って参ります]
《それでは行って参ります》
『どうかお気を付けて』
ー車内ー
「皆遅いね?」
【あーなんかシツジチョー?に確認いれなきゃ〜とかなんとか言ってたな】
「へ〜難しそう」
「クーリー、シツジチョーじゃなくて執事長だ。」
【あ、そうそれ】
「あ、兄さん起きた?」
「あぁ…やっと目が醒めた」
【おっせぇよ】
「こればっかりは…なぜか治らないんだ」
「もう!ちゃんとしてよね」
【そんなむくれるなアキト、可愛い顔が台無しだぜ?】
「うっさい〜!」
【ぶっははは!wすんげぇブスw】
「はぁ?!ひっど〜」
「もう」
ガチャ
[お待たせ致しました皆様、参りましょうか]
《膝掛けご用意してますよ〜》
〈今日は寒いですしね〉
「わぁっ!ふかふか〜」
【ヤベェ寝ちまいそう…】
「Zzz…Zzz…Zzz…」
兄さん?!
「ちょっとクーリー、もうこれ病気じゃない…?」
【確かに眠りが早すぎるよな…】
「やっぱり?」
【ま、ほっといて良いんじゃね?ただ寝るだけだろ】
「そうかなぁ…」
【そんなもんだ】
バタン
[では、出発しましょうか]
「あ、うん!」
ブロロロロロ……
冬の空が僕の目に光る
夏のあの燦々とした空も好きだけど、やっぱり冬のこの澄んだ空が好き
ーー
[皆様、着きましたよ]
〈起きてください〉
《やっぱ寝るよね〜……》
【んっ…んんぅ……?】
《着きましたよ〜〜》
【ふぁ……っはぁ…おはよ、】
「んぅ…?」
【着いたぜー】
「ッ!本当?!」
【おう】
「兄さ〜ん!着いたよ〜」
「………………ぅん、 」
「おはよう 笑」
「うん、 」
ガチャバタン
【おぉ…ここどこだ?】
《近くの森ッス!》
【森ぃ?】
《はい!》
[そうです森です!こういった自然がある所には多分……あ、いましたよ]
【?】
«太陽は早寝の日 星と月は夜更かしの日♪»
【!】
「!」
「!」
«夜までに あらゆる祭りを終わらせて♪»
«ユールの夜が来るよ♪»
パサパサッ…
«やぁノワール・エ・ブラン»
«人の成れ果て»
«ユールの支度は終わりそう?»
【ほっほ〜……こりゃすげぇ】
[ユールの支度はこれからの予定です]
【おっ、セル】
«お寝坊さん!»
«夜は直ぐにやって来るよ!»
«ユールログを燃やすんだ»
パサッ…パサッ
«黒い女神と冥府の鹿が野を歩く前に»
ソッ…
[ありがとうございます、お気を付けて]
【2人は?】
[雪が降っているのでリック君とベリー君と、また遊んでます]
【ははっ…元気だなぁ】
【あの双子は?】
[ユール、冬至の日にいつもやって来るのでユールの双子と呼んでいますが本当の事は分かりかねます]
【ふーん…】
[さてさて、今日は忙しくなりそうですね]
【…おう】
[今日は特別寒いので体調が悪くなったらすぐ言ってくださいね]
【おう】
【…言うから】
《あーーー!!!絶対今寒がってるー!》
【…そりゃお前、今寒いし】
《言ってくださいよ〜〜〜!今そっち行きます!》
「あっ、ベリー!待って〜!」
「おいアキト、急に走ったら危ないぞ」
「分かってるもん!」
〈セル、今そっちに行く〉
[は〜い!]
[…さて、ユールの支度を始めましょうか]
ーーー
【いてっ】
《あー、ヒイラギの葉は気をつけましょうね〜》
【……先言えよ、こっちは人間界初心者だぞ】
ーーー
すっ…、すっ…、
[…あ、ベリー君、リック君]
〈あぁ〉
《うん、知ってる》
「?、なんで急に手を繋いで…」
[シッ…静かに、]
《良い子ですから…少しの間だけ俺らの胸に収まっといてくださいね…、》
【アキト、少しの辛抱だぜ】
「静かにジッとしてなさい」
「う、うん」
〈……、〉
?
黒い女の人に何か渡した…
どしたんだろ
あ…行っちゃった
【行ったか】
〈はい〉
《もう出てきて良いッスよ〜》
ーーー
夕方
「ふぅ、こんなモンですかね」
《帰りましょうか!》
〈行きましょう〉
【うわ〜見て見て!すっげぇ綺麗!】
「本当だ!雪が光ってる!」
「…綺麗だな」
[………]
《………》
〈………〉
クスッ…
[少し…休んでから行きましょうか]
《それもそうだね〜》
〈こんな綺麗な物が見られるんだな〉
[魔界には…ありませんでしたもんね]
《……そうだね、》
ーーー
ブロロロロロ…
『…おや?』
[ただいま帰りましたー!]
《ッあ”ー…重い、!》
〈木が……〉
『皆様、おかえりなさいませ』
『楽しかったですか』
「うん!めっちゃ楽しかった!」
「凄く…綺麗だったよ」
【良いモン見れたなぁ〜】
『それはそれは、良かったですね』
『さて、まだ仕上げが残っていますね』
【ほへ〜】
「まだあるのか…」
【ぶはははッ!お前ヘットヘトじゃねぇか!】
「兄さんバッテバテ〜!」
「…うるさい」
[なに、最後はとても簡単ですよ]
「本当か?」
〈はい、めっちゃ簡単です〉
リックがめっちゃって言った、
なんかおもろ…w
ーーー
扉前
《これで良しッスね〜!》
〈おぉ、お前にしてはやるじゃないか〉
《ぶっ叩いて良い?》
[まぁまぁお二人とも]
《あっ!そうだ知ってました?》
【あ?】
「ん?」
「どしたの?」
《ヤドリギの下ではキスをしても良いって風習もあるんスよ〜!》
《キャ〜ロマンチック〜!》
「へぇ〜!」
「そんな風習があったとはな、知らなかった」
【俺もー】
《……してみます?》
「え?」
「は?」
【あ?】
[こらベリー君!]
〈おいこらベリー!〉
【……かがめ、】
「?!」
「?!」
《!!!!!》
[え?!]
〈やるんですかクーリー様、!〉
【こう見えて主人だし……な?】
【日頃の行いを鑑みて、今日くらいは許してやるよ】
《!!!!!!!》
《やったッス〜〜!!!!!》
[ちょ、ちょっとズルいですよ?!]
[わ、わた、私だって!]
「したいの?」
[えぇッ?!そ、それはまぁ……お慕いしておりますし…]
「ふふっ、いーよー」
[は、はぁ?!よ、よろしいのですか?!]
「うん!いつも色々やってくれるし!」
[……ありがとうございます]
【じゃ、やるぞ】
《はい!!!!!いつでも!!!!!》
【うっせぇ】
《すんません!!!!》
チュッ…
《お、おおおお、おでこ!一生洗いません!!》
【いや洗え、汚ぇ】
《分かりました!!!》
[あ、アキト様、私も……]
「うん!じゃあやるよ〜」
[…///]
チュッ
「どう?」
[な、何だかとても…暑いですね…//]
「うれし?」
[…はい、とても]
〈………〉
「したそうだな」
〈えっ?い、いえ、私は…〉
「心配するな、後で部屋でしてやる」
〈えっ、はっ?お、お待ちしてます……///〉
【セルにもな】
[ふふ、ありがとうございます…//]
「じゃあ僕もベリーに〜」
《うひゃ〜あざーっす!》
[そろそろ夕食に致しましょうか]
「うん!」
【おう!】
ーーーーー
夜中
コツコツコツ……
「ッん…?なぜ私がこんな時間に起きて…?」
「…とり?」
おまけ
「ほら、かがめリック」
〈は、はい…//〉
「じゃ、するよ」
〈いつでも…、//〉
チュ…ッ
「ん」
〈あ、ありがとう……ございます…///〉
ちゃんとやってもらいました