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𝐋𝐢𝐜𝐡𝐭
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鬱陶しい目覚ましの音で目を覚ます。
今日もまた、同じ日常が訪れるはずだった。
俺、荒木美颯は昨日唯一の親友三木優里が、桜となってしまった。
そんな状況で、日常を過ごせるわけがない。
足も、手も、何も動かす気力も起きずただベッドの上に横たわる。
出てくる涙もない。
「朝よ〜起きて~早く起きないとゆうくん来ちゃうよ~」
母親の声がリビングから聞こえる。
母さんはまだ知らないのだろうか、優里はもう居ない、、もう、俺には何もないのに、
そんなことを考えていると、部屋に近づく足音に気がつく。
扉が開く。母親の怒った声が聞こえる
「はよ起きなさい!もうゆうくん来てるよ!?」
何を言っているのか、もう優里はいないのに。
カサブタにもなっていない傷をえぐられ、涙が落ちる
「え、どうした、?大丈夫?」
母親が顔を変えて心配する。わかっていないのだろうか。
声を出す気力も湧かなかったが、何とか絞り出して声を出した
「ゅ………りは、……も…ぃな……」
何を言っているかも伝わらない、蚊の鳴くような声で話した。
案の定、母さんには聞こえていなかったようだ。
「ごめんなんて?」
そう言いかけた瞬間、扉がばっと開く。
「も~!!!遅い!!なにしてんの!?」
聞きなれた声が耳に入り、脳まで届く。
嘘だ。嘘だそんなはず、、だって、優里は…
小刻みに体が震える。顔がみるみるうちに青ざめる。みるみるうちに体温が下がっていく気さえする。鳥肌が立つ。
存在するはずのない優里が、そこにいた。
「優里、?」
俺は困惑しつつ、問いかけた。
もしかしたら、幻覚が見えてしまっているのかもしれない。
「何言ってんの?笑優里じゃなかったら家あがりませんけど~笑」
優里と名乗る人物は、ヘラヘラと答えた。
間違いなく、これは優里だ。
そう確信付くと俺はガバッと体を起こす
「生きてた、のか、?」
そう問いかけると変なものを見るようにこちらを見る
「え俺死んでないけど!?」
びっくりしつつ、困惑しながら答える。
そんなわけない、優里は昨日…
「お前、なんかおかしいよ」
そういう優里をぼーっと眺めていると、優里のスマホが光る。
アラームがなった様だ
「やばいっこんな時間」
焦り出す優里より、俺はスマホの日付の欄に目をやった。
「なぁ、今日って何日だ、?」
そう話す俺をまた、変な目で見て答える
「今日?今日は」
3月20日だけど?
どうしてだ、?どうして、優里が桜になる日にいるんだ?
「そう、か…」
そう答える俺に優里は心配そうに声をかける
「体調悪いなら休みな、!?俺は時間だから行くけどっ、」
このまま休んでしまえば…きっと、
「俺も行く。」
さっきまでの行動を見返せば、きっと休むべきだと思うが、休んでいられない。
「大丈夫、?」
母さんは心配そうに尋ねる。
だが、大丈夫と返し、用意を済ませ家を出た。
コメント
1件
うわ、これ……まさかのタイムリープか。昨日桜になったはずの優里が生きてて、しかもカレンダーは3月20日に戻ってる。美颯の「何も動かす気力も起きず」からの、「俺も行く。」への切り替わり、あの一瞬の決断がすごく心に残った。同じ日をやり直せるって知ったら、そりゃ休んでなんかいられないよね。この先どう動くのか、めちゃくちゃ気になる。