8月、夏休み。
最高の休みだ。宿題をのぞけばだが。
優希 夏(ゆうきなつ)高校2年生
私たち優希家は夏休みになると帰省をする。
田舎で、すぐ近くには森や田んぼが広がっている。
普通、みんなは
「え〜田舎やだ〜」
って言うだろう。
だが私は違う。
あの人がいるから。
「夏、今年も今日からおばあちゃんの家でお世話になるからね。着いたらちょっと手伝ってね」
「はいはーい!」
ぐねぐねとした山道を車で通る。
私はわくわくがとまらない。
「ははは!夏はおばあちゃん家が好きなんだなあ!」
「ちょっとお父さん、違うでしょ。夏はゆうくんに会えるのが嬉しいんだって。」
「ああ、そうだったなー!ははは!」
べつにおばあちゃん家なんでどーでもいいのだ。お母さんが言った通り、
「ゆう兄に早く会いたいな〜」
「ほらね〜」
「よーし着いたぞ〜」
おばあちゃん家に着いたらしい
私は車からでた。
おばあちゃん家ってなんでこんなでかいんだろ
そんなこと思いながら辺りを見渡す
「はい、夏。手伝って……」
その瞬間私は一目散に走った
あの人の家に。
ゆう兄の家に向かって。
「あ!夏!もう……」
夢中で走る。
これから1ヶ月感、またゆう兄と会えるんだ。そんな思いをもちながら。
「ゆうにーい!!!!」
ゆうの家に着いて叫んでみる。
すると庭の塀から頭が見える
「あ!夏じゃん!」
ゆうの妹の桜だ。
「さくねぇ!」
私の3つ上の桜。
優しくて、かわいくて元気な女の子だ。
「ちょっと待ってね〜ゆうよんでくるから」
「ありがとう!」
ゆうに1年ぶりにあう。
ゆうの顔、声が見れる。聞ける。それだけで嬉しいんだ。
「なつ!」
ああ。
聞きたかった声だ。
「ゆうにい!」
金髪にピアス。でも優しい瞳と優しい声
人目見た瞬間すきになった。
小学生の頃から。
「おかえり〜なつ〜!」
そう言って、彼は私の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「えへへ、、ただいまっ!」
満面の笑みで返す。
「ちょっと〜また一段と可愛くなったんじゃなーい?」
「さくねぇ?!そんな事ないよ!」
可愛くなったんじゃない?と聞いて私は凄く嬉しかった
だって、
この1年死ぬほど努力したから。
ふふふふ、、、ゆう兄のためならこれくらい……!
「今年も31日までいるの?」
うん!と元気よく返す。
「やったー!いっぱい遊ぼね!」
さくねぇと、ゆうにいと私はイツメン的な存在だ。毎年この3人でいろんな所へ行く
「あ、そういえば知ってる?夏に入ってなかったんだけど、、30日の花火、あるでしょ?」
そう。このまちは8月30日に花火が上がる。
とても大きくて綺麗な花火
「その花火を見ながら好きな人とキスをすると、ずっと一緒にいられるんだって!」
花火を見ながら、、、キス、、、
私はちらっとゆう兄の方を見る
「そんなの迷信だろー?っていっつも言ってるじゃん。」
「はー!夢がないねえゆうは」
ゆう兄が私のこと好きとは思えない。
ただの、妹的な存在、、、
…タイムリミットは30日。
がんばらなくちゃ、、、
「なつ?おばーちゃん家に挨拶言ったのか?」
ぎくっ
「あ、あああ、、はは、、」
…やば、、わすれてた。
「ほら、俺も一緒に行ってやるから。行くぞー桜も」
「いこーう!」
そう言われ私はゆう兄に手を引かれる。
…私の夏休み。一日目がはじまる。
1話終わりんご♡
ではキャラデザ紹介!
なつ!
ゆう!
さくら!
以上!また2話をおたのしみに〜
コメント
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ぽきちゃん 居ますか 夜遅くにごめんなさい。居たら返事してくれると嬉しいです……
(*^^*)