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ゆななの
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本作品は二次創作、およびフィクションとなります。
不快に思われる方は、ご視聴をご遠慮ください。
ご本人様との関係は、一切ございません。
嘔吐表現 微 有。
卒業メンバー 有。
黄「これかっこいいなぁ」
黄「僕も着てみたい」
なんて思っちゃだめ。
僕は ー 、
違う。
“私は
女の子だから。
羨ましい。
髪も、目も、肌も、体も。なにもかも。
僕はみんなと違うんだ。
そう気がつくまでに、さほど時間はかからなかった。
幼き頃からズボンを好んで履いていた。
スカートを嫌い、ワンピースに袖を通すことなんてなかった。
女の子とのおままごとよりも、男の子とのおにごっこが好きだった。
お手洗いに行く時でも、男の子について行きたかった。
でも先生に、
「るぅこちゃんはこっちだよ」
って、女の子のところに連れていかれた。
なんで?
って聞いたら
「るぅこちゃんは女の子だからね」
と返された。
女の子は女の子用を使うんだ。と。
そう教えられた。
当時の僕には違和感でしかなくて。
でも、従うしか無かった。
少し経って小学生の頃。
「や ー い .ᐟ おとこおんな ー .ᐟ 笑」
と、一部の子からばかにされるようになった。
女の子でいるのが嫌で、男の子に少しでも言動を近づけようとしていた。
自分のことを”俺”と言い、少しだけ乱暴な言葉も使った。
それでも男の子は仲間に入れてくれなくて、むしろ無視されるようになった。
女の子もみんな離れていって、俺はひとりぼっちになった。
「着替えは男の子が黒板側で、女の子が教室の後ろ側ね ー 」
体育の着替えの度に、
「せんせ ー .ᐟ
るぅこはどっちなんですかぁ ー .ᐣ 笑」
男の子たちにからかわれるようにもなった。
俺的には黒板側に行きたかったけど、
先生は
「るぅこちゃんは女の子なんだから、もちろん教室の後ろよ」
って当たり前かのように言った。
俺の中では嫌悪感が渦巻いて仕方がなかった。
小学校高学年に入った頃、
「お前って気持ち悪いよな」
と唐突に言われた。
女の子なのに男の子の振りをしているかららしい。
俺は男の子の振りをしているわけじゃないのに。
その日を境に、俺は普通の”女の子”として生きるようにした。
本当の自分は隠して、ただの”女の子”であるように。
月日は流れ、あっという間に高校3年生になった。
俺は中学生から今の今まで、ずっと”女の子”として生活してきた。
普通に女の子と話して、普通に男の子を好きになって、普通に恋バナをして。
そんな”普通”を演じてきた。
でも男の子を好きになったことはなくて、
俺が行為を寄せたのは、ある女の子。
普通に友達として接するつもりだったのに、
気がついた時には遅かった。
黄「好きになってごめんなさいっ」
なんで謝っているんだろう。
俺は普通の恋愛すらできなかった。
ただの愚か者だ。
俺の”好き”は、君が思っているより何倍も重いよ。
“性同一性障害”の人ってさ、普通に恋愛することも許されないの .ᐣ
俺は女の子じゃなかったんだよ。
生まれた時から”男の子”だったんだ。
この頃に僕は”歌い手活動”なるものを始めた。
初期設定は”女の子”。
正直とても嫌だった。
だけど僕は、あくまで”女の子”。
それが変わることはないんだ。
女の子として配信を続ける日々。
黄「僕ってずっとこのままなのかなぁッ」
思わず呟いた。
今のリスナーさんが好きになってくれたのは、
“女の子”としての僕。
それなのに、
実は”性同一性障害”なんです。
って、そんなの後出しすぎる。
黄「うぇ゙っ… ごぽ ッ」
罪悪感に押しつぶされる。
耐えきれない。
僕はプロフィール欄の性別を”非公開”にした。
数日経つと、リスナーさんも気づき始めた。
後先考えずに非公開にしたことを悔やみながらも、
すこし余裕がうまれたような気もした。
その矛盾に劣等感を抱く。
“性同一性障害”を公表するかどうか。
どちらの選択も、正しい気はしなかった。
どちらにせよ、リスナーさんを裏切る形になってしまう。
黄「なんで僕が苦しまないとなの、っ」
最初から男の子だったらよかったのに。
ごめんなさい。不幸者で。
僕は、性同一性障害を公表することに決めた。
あの日から1週間。
僕は今日、この配信で性同一性障害を公表する。
黄「ぅ゙ッ…」
緊張でまともに喋れるかも怪しい。
何度も戻してしまっているほどだ。
受け入れてくれかな。否定されるかな。
気持ち悪さは消えないまま、配信に声をのせた。
黄「みんな来てくれてありがとう」
黄「今日は大切なお話があります」
黄「えっとね、」
少し言葉に詰まった。
“性同一性障害”。
1度口に出してしまったら戻れないんだ。
みんなごめんなさい。
黄「あの … ッ」
黄「察しのついていた子もいると思うけど」
黄「僕は、”性同一性障害”です」
黄「生まれの性は”女の子”だけど」
黄「僕はずっと”男の子”だと思っています」
黄「騙しててごめんなさいっ、」
言っちゃった。
コメント欄を見るのが怖い。
離れていく子もいるだろうな。
辛い。
黄「ごぽっ゙… ッ」
< きもっ 笑笑
< 裏切りじゃん 笑
< 話してくれてありがとう .ᐟ
< 男名乗るなよ 笑
< どんな”るぅとくん”でも大好きです。
コメント欄は賛否両論。
いや、
どちらかと言えば”否定”かな。
黄「配信を見てくれてありがとうございます」
黄「今後”僕”は、”男の子”として活動します 」
黄「気持ち悪いとか、男名乗るなとか」
黄「男の振りした女だろとか」
黄「言いたいこともたくさんあると思うけど」
黄「こんな人もいるんだって」
黄「思ってもらえるだけで嬉しいし」
黄「僕を嫌いになっても 」
黄「僕と同じ性同一性障害の子は」
黄「嫌いにならないであげてほしいです」
黄「受け止めてあげて欲しいです」
黄「嘘をつき続けていてごめんなさい」
黄「配信はここまで」
僕のリスナーさんは減るだろう。
みてくれなくなるかな。笑
少しした頃、1件のDMがきた。
僕のリスナーさんからではない。
罵倒のDM欄の中で、光るアイコンに触れた。
.ᐣ「るぅとくん、初めまして .ᐟ」
.ᐣ「俺は”ななもり。”っていいます」
紫「歌い手グループを作りたいんだけど」
紫「グループ活動に興味ない .ᐣ」
紫「全員”男の子”だよ」
紫「俺はぜひ、るぅとくんに入って欲しい」
びっくりした。
こんな僕にお誘いなんて、どうかしている。
申し訳ないけど断らなければ。
僕は元々、女の子なんだから。
黄「初めまして、るぅとです」
黄「お誘いありがとうございます」
黄「とても嬉しいのですが」
黄「今回は見送らせていただきたいです」
送ってすぐに既読がついた。
紫「そっかぁ。理由とかって聞いてもいい .ᐣ 」
これは素直に返していいものだろうか。
黄「僕は生まれた時は女の子で」
黄「男の子ではないからです」
迷った末にそのまま送った。
また、嫌われちゃったかな。
紫「そんなこと気にしてたの .ᐣ 笑」
紫「俺、3日前の配信みたよ」
紫「俺がわざわざ全員”男の子”って言ったのは」
紫「るぅとくんを”男の子”だと思ってるから」
紫「男の子とか女の子とか関係なく」
紫「るぅとくんは”るぅと”でしょ .ᐣ」
紫「俺はるぅとくんと一緒に活動したい」
あぁ、知られてたんだ。
その上で声をかけてくるなんて、やっぱりどうかしている。
でも嬉しさは隠しきれなかった。
いいのかな、僕がいても。
黄「僕がいてもいいんですか .ᐣ」
気づいたら送ってしまっていた。
黄「僕のせいで、グループが嫌われますよ」
黄「そんなのがいてもいいんですか」
紫「もちろん。るぅとくんがいい」
紫「もしそうなったとしてもさ」
紫「全員で助け合おうよ」
紫「それがグループでしょ .ᐣ 笑」
黄「じゃあ、入ってみたいです」
たったの一言。
それを送るためだけに、どれほど悩んだのか。
紫「ほんと .ᐣ 嬉しいなぁ」
黄「これから、よろしくお願いします」
あの日から6年。
僕は東京ドームにたっている。
本当は2年前にたっている予定だった。
でも、世の中の状況的に難しくて。
今日はリベンジ。
声も出せないし、”なーくん”もいないけど、
ステージにたつ”5人”で、盛り上げてみせる。
そして、ジェルくんは今日で一旦お休み。
最後まで全力で駆け抜ける。
黄「円陣しよ。円陣」
始まる前のことが思い出される。
橙「本当に…」
そう言いかけたジェルくんの目に涙が浮かぶ。
桃「お ー い 笑」
赤「泣くなぁ 笑」
青「くふふふふ 笑」
黄「泣くなまじで」
最後まで楽しいを届けよう。
言おうとして辞めた。
最後って言ったら帰ってこない気がしたから。
橙「俺と一緒に」
橙「思い出作ってくれてありがとうっ」
橙「今日も…一生忘れない思い出を」
橙「一緒に作ってください…っ」
橙「絶対勝つぞ ー .ᐟ.ᐟ」
4人「お ー .ᐟ.ᐟ」
いよいよライブも終盤。
一人一人のMCの時間だ。
僕は1番手。
黄「すとろべりーめもりー」
黄「in東京ドーム」
黄「楽しんでくれましたかっ .ᐣ」
声出しができないのがもどかしい。
でも、精一杯ペンライトを振ってくれる姿や、
拍手してくれる姿に愛おしさを感じた。
黄「僕は元々女の子でね」
黄「気持ち悪いって思われてきたけど」
黄「いま、こうして活動ができて」
黄「本当に嬉しいです」
黄「あのとき”なーくん”がいなかったら」
黄「僕はここにいません」
黄「なーくんがしてしまったことは」
黄「取り返しのつかないぐらい悪いけど」
黄「僕は、なーくんが大好きです」
その瞬間、リスナーさんが紫色にペンライトの色を変えてくれたのがわかる。
僕たちが東京ドームにたてているのも、彼のおかげ。
本当に、なにやってんだよ。
こんなにも愛されているのにさ。
黄「今日は本当に ー 」
黄「ありがとうございましたっ .ᐟ.ᐟ」
桃「ジェル、本当にありがとな」
青「一緒に走ってくれて…ありがとうっ 」
赤「あとは俺たちに任せてよ」
黄「ゆっくり休んでくださいね」
橙「うん。一生の思い出ができたよ」
橙「ありがとう」
橙「みんなのMC、ほんま感動したわ」
青「ほんとにそう」
赤「なーくんの名前だしたけどいいかな .ᐣ 笑」
桃「まぁいいでしょ 笑」
橙「てか元はと言えば」
橙「”るぅちゃん”のせいやん 笑」
このメンバーになら”るぅちゃん”って言われても怖くない。
青「そうだそうだ .ᐟ」
青「一発目から言いやがって .ᐟ 笑」
黄「でもみんな結局言ったじゃないですか 笑」
赤「まぁそうだけどさ ー 笑」
桃「切っても切り離せないってことで 笑」
桃「やっぱり俺はるぅとのMC好きだったな」
黄「え、急にどうしたんですか」
赤「いや急に冷たい 笑」
桃「おい 笑」
桃「でもいっこ訂正」
桃「るぅとは元々女の子じゃないよ」
桃「生まれた時からずっと男の子だよ」
それは僕の心に深く響いた。
水の中みたいにぼわぼわと。
でも、あたたかく包み込むように。
黄「みんな、受け入れてくて」
黄「認めてくれて、ありがとう…っ」
ライブ中は我慢していたのに。
視界が潤んだのは気のせいだ。きっと。
黄「これからもよろしくね。大好きだよ」
空に、6色の虹が架かっていた。
コメント
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うん、読んだよ…(ゆっくり深呼吸) この作品、すごく丁寧に描かれてる。 “るぅこちゃん”じゃなくて“るぅとくん”として生きたいって気持ちが、幼い頃からずっと積み重なってるのが伝わってきて、胸がぎゅってなった。 「なんで僕が苦しまないとなの」って言葉、すごく重い。 でも、ななもり。さんの「るぅとくんは“るぅと”でしょ」って言葉に、私も救われた気がした。 最後のステージで「生まれた時からずっと男の子だよ」って言ってもらえるの、本当に尊い。 私も、ちゃんと“るぅとくん”って呼びたいって思った。 素敵な作品をありがとう…大切に読みます🌙