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前回の続きからです。

まだ前回を見ていない方は第3話の方を読んでからの方が楽しめます。















「ってことがあってさ〜…」

「さすが俺の空、強い」

「僕の空だろう。何言ってるんだいセノは」

「君たちは冗談が下手なようだな。俺の空に決まっている」

「そんなことはどうでもいいんだけど」

「好きな子は守りたいものでしょ。なのにその好きな子は自分よりも早く敵をバタバタ倒しちゃうんだよ。守る隙すらくれない」

「確かに…俺もこの間…」

〜セノの回想〜

この間、砂漠でパトロールをしていたら偶然空と出会って、久々にあったからということで一緒に砂漠を練り歩いていたんだ。実質デートだ。空の近くにふよふよとかわいさいっぱいもんが居たが。…面白いだろ?それで、丁度悪さをしてる奴を見かけて、直ぐに戦闘態勢にかかったんだが、幾分相手の人数が多すぎて、俺に擦り傷がひとつ出来たんだ。したら

「…ねぇ」

「あぁん?んだよ小僧」

「君達に残された選択肢は3つ。1つ目はこのまま俺にやられて死ぬ、2つ目は素材を落としてから砂漠十週の後牢獄、3つ目は一生俺の素材集めに協力する下僕。どれがいい?」

「は?んなもんなるわk………」

親玉みたいなやつが言いかけた途端、そいつの体が宙を浮いた。口からはごぽっと嫌な音を出しながら血を吐いていた。汚い。そいつが1番強いんだろう、他の奴らは親玉がやられた所を目の前で見て、直ぐに先程までの余裕そうな表情が凍りつき真っ青になっていった。

「俺的には3つ目がオススメだよ?まだセノを傷つけるつもりが微塵でもあるなら、強制的に1つ目になるけど」

「ッ……」

親玉が口元の血を拭いながらキッと空を睨むが、他の奴らは決心したようで、全員口を揃えて「3つ目で!!!!!」と叫び散らかしていた。空がうるさそうにしていたので殺してやろうかと思ったが俺は耐えた。そのことを後で伝えたら撫でてくれた。空いっぱい好き(IQ3)正直擦り傷はすぐに治ったが人数的に少しキツかったんだ。でも、空は守らなきゃなって思っていたらよく分からないうちに敵が素材集めの協力者になっていた。今思うとあれも守られているに入るんだろう。ちなみにアイツらのその後はと言うと

「あ、あの!空様!」

「今日の任務は達成出来た?」

「は、はい!ルッカデヴァータダケ30個集め終わりました!!」

「…うん、確かに30個あるね。しかも3つ多く採れてる」

「そ、空様が喜ぶと思いまして…それで、ご褒美の方は…」

「そうだったね。さて、何がいい?」

「短パンとタイツを履いてください」

「えぇ…きもちわる…」

「我々の業界ではご褒美です!!!!」

という感じでキモ豚になっていた。ちなみに後々短パンとタイツ履いて欲しいと言ったら恥ずかしがりながら「これでいい…?」と着てくれた。しばらくそれで過ごしてくれとお願いしたらしてくれた。好き。伝線してたらビリビリに破きたかった。それを伝えたら「えっち…」って言ってくれた。襲わなかった俺を誰か褒めてくれ。



〜回想終了〜

「なんでそんなにお前得をしているんだ???」

「俺だって好きな子を守れなくて恥ずかしいぞ」

「僕だって伝線したところからタイツビリビリに破きたい…」

「ティナリ??????」

「ふむ…お前らはタイツで興奮するのか。俺はトレンカに興奮するが」

「アルパイゼン構文やめろ」

「セノなんか全然良いじゃないか…僕なんて」


〜カーヴェの回想〜

その前空に誘われて一緒に璃月に家具を見に行ったんだ。どれもスメールには無い独特なデザインで目を引かれたよ、というのは置いておいて。そろそろスメールに行く為に出発しよう、と璃月港を出てスメール方面へと足を運んだんだ。空には塵歌壺があるから、野宿ということにはならなかったのだけど。夜遅くなってきて、そろそろ壺に行こうと言う時に宝盗団が僕と空を襲ってきたんだ。僕も大剣を出して何とか戦っていたんだ。僕が4、5人倒したくらいで空の方をちらっと見ると、空はスライムとトリックフラワーと雷蛍術師と宝盗団7、8人を相手にしていたんだ。初め宝盗団はあまり数が居なかったのだが、それでちまちま倒していたら救援を呼ばれたらしく、なんか沢山来た。それ以外は多分よく分からないけど来ちゃったんだろう。

すぐに空を手伝おうとした。でも、空が「天鼓雷音」って言った瞬間、眩い紫の光とともに焼け爛れたスライムと雷蛍術師が居た。宝盗団はかなりの重症だったが、死に至っている程ではなかった。空の方にちらっと目をやると

「カーヴェ、セノとティナリを呼んでくれないかな」

「え?あ、あぁ…」

口元は笑っているのに、目が一切光っていない。

急いでお前ら2人を連れて空の元に帰ると、比較的傷が浅い宝盗団のやつと話していた。

「ねぇ、オニーサン」

「な、なんだよ…」

「オレ分かんないんだけど」

「なんで人を襲うの?なんで人のもの奪おうとするの?なんで人を傷つけるの?」

「オマエ達、黒くてどろどろで汚いよ」

「は…?」

「オレね、大事なのが沢山あるんだ」

「カーヴェにセノ、ティナリ、アルハイゼン、アンバーやコレイ、ディルック、ジン、綾華にトーマ、魈、鍾離先生、フリーナにヌヴィレット」

え?僕のこと一番最初に出してくれてる??結婚か、クラクサナリデビ様に法律を変えてくれないか提案しに行こう

「他にもいっぱい居るよ、大切にしたいもの」

「それに…オレの唯一の肉親も」

「ねぇ、なんでそれを奪おうとするの?」

「ッ……」

「だんまり?」

「君はもうちょっと賢いと思ったんだけどな…やっぱり躾が必要みたい」

「吠えるばかりの駄犬はいらないよ」

正直、あの時の空は僕が見てきた中で一番怒ってたと思う。というか、憎しみが抑えられてなかったんだろう。後々詳しく聞いて見たんだが、その時ストレスが溜まってたみたいでな、「ごめんね…みっともないところみせて…」って言っていたんだ。そんなことない、可愛い、好き!!!!と全力で言いたい、全力で言った。



〜回想終了〜

「…それカーヴェがかっこいい空を見ただけでしょ」

「好きな子を1人前に守れないなんて恥ずかしいじゃないか」

「さっきの話に出てきた宝盗団、知ってるぞ」

「あぁ、俺も空から聞いたことがある」

「聞いたら『え?あ〜…しいて言うなら、ナヒーダと放浪者、それからティナリとコレイのためにスメールを走り回ってるよ』と言っていた」

「ティナリ、お前空に何か頼んでるのか?」

「え〜…心当たりないな…」

「あ!突破素材かな?」

「あ〜(察)」

「フン(察)」

「で?アルハイゼン、お前は何かないのか?」

「お前らは空に守られているのか?俺は守っているが」

「「「は?」」」



〜アルハイゼンの回想〜


数日前、空と共に秘境へ訪れた。

空が言うに、「ナヒーダの聖遺物厳選しなきゃいけない」だそうだ。

しばらく共に戦ったのだが、戦いが終盤になってきたため、敵の攻撃が少しずつ弱くなっていった

だが、空が不意に背後を取られた


「あ、やべ」

「…ザシュ」

「アルハイゼン…?」

「なんだ」

「いや、言ってもいないアルハイゼンが敵を倒してくれるなんてね」

「…恋人を守るのは当然だろう」

「えへへ…そだね!」

その時の笑顔は、まるで太陽のように輝き、希望に満ち溢れていた。

光には虫があつまりやすい。それと同じで、俺のように惹かれた側からすると、自然と光に近付いてしまうのだ

「空」

「なぁに?アルハイぜ…」

「ん!?んぅ…ん〜!!」

「ちょっと、いきなりちゅーしないでよ…」

「恋人だろう?」

「…長いのは禁止」



〜回想終了〜

「おいおい、おかしいだろう」

「あぁ、そうだ、実におかしい」

「そうだな、全くだ」

「「「なぜお前だけそんなに美味しい思いをしてるんだ!!!」」」

「俺が強いからとしか言いようがないな」

「いやいや、僕はアタッカーだよ」

「俺もアタッカーだ」

「僕だってアタッカーだ」

「フン…冒険している歴が違うんだ」

「アッ」←とっても忙しいレンジャー長

「ピェ」←とっても忙しい大マハマトラ

「キョエ」←とっても忙しい有名な建築家

と、まぁこんなことがあったのだ

だからアルハイゼンは本を読んでいただけなのだ

みんな青ざめて、さらには何やら怪しいことをブツブツと呟いている。ちなみにアルハイゼンは法律を変えることが出来なさそうで焦っている。

時間が経つにつれて、テーブルの上に酒が増えていく

飲むのはカーヴェただ1人だが、酔っ払っているはずなのに真っ青だ

『あれ?みんな』

「空!?」

「…!!!」

「空じゃないか」

「やぁ」

『久しぶりに会ったね』

「よ!お前ら!」

「…かわいさいっぱいもん」

「セノ、こっち向いて」

「なんだ?」

「バチーン」

『わぁ…痛そ』

「で?空、ここは酒場だけど何故いるんだい?」

『任務…かな!』

「空ぁ〜こいつらすっごい酒くさいぞ〜」

『代金はもたないからね』

「「「セノが払う」」」

「!?!?!?」

『はいはい、もう行くね』

「いやいやいやいや」

「もう少し、もう少し」

「お願いだ」

「今ここを去るのは合理的と言えないな」

『も〜…パイモン、何食べたい?』

軽やかな動作で4人のいる席にいき、ふわりと髪の毛を揺らしながらも着席する。久しぶりに会った恋人は、どうしても美しすぎるのだ。長いまつ毛に夜空の星々をそのままはめ込んだかのようにキラキラと美しく輝く瞳は、光の方向によって色が変わって見えるかのようだった。そしてふんわりとしていて、だけどさらさらとした髪は、後ろを三つ編みでまとめている。普段はパイモンが話しているため、あまり声を発しない彼だが、透き通っていて筋の通っているハッキリとした声だ。

パイモンのお腹の音を合図に、4人の意識はハッキリとしだす。

「うぅ…オイラお腹空いたぞ…」

『すいません-』





一通り食事を済ませた彼らに、少しの質問タイムを設ける

「空、前はどこに行っていたんだ?」

『う〜んと、モンドで時の島関連のことを…』

「時の島…あぁ!あそこだな!!」

「変な日時計があったんだよな〜」

「ふん」

「そうだ、任務は大丈夫?」

『あ、もうそろそろ行かなきゃ』

「じゃあな〜!オマエら〜!!」

「じゃあね」

「また」

「またな」

「また会おう」

『あ、そうだ』

『大好きだよ、みんな』

















後日、空くんはその日行った任務がハニトラ系だったため、とてつもなく怒られました


『女装してタイツ破かせるだけで50万くれるって言ったから…』

この作品はいかがでしたか?

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