チュンチュン…
「……」
窓からはお日様が部屋を照らしていた
小鳥の囀りが僅かながら聞こえてくる
そして鏡を見ている私
「え?誰このきゃわわな美少女」
そう…
これはいわゆる…
「わ~、すっげ~、ムダ毛処理どーしてんの?」
暗い帰り道
残業上がりでふらふらとした足で家に帰る
毎日毎日そんな日々が繰り返された
大人ってのは汚く
上のお偉いさん方に牙を向けると殴られ罵られ
もはやパワハラのオンパレードである
そんなBLACK企業な会社で働く下働きが私
どこでもいそーな平凡な顔である上
胸に果実もなければ何か身体に才能があるというわけではない
強いて言うなら勉学だ
友達も誰も居なかった私にとって
せめてでもの暇つぶし
でも結果的についたのはこんなブラック企業
馬鹿だなと自分で思うことなんてくさるほどある
正直
こんな人生のためならいっそのこと身を投げてしまおうかと考える
でもそれをするたびに足が震えて同仕様もない
そして今もこうやって生きている
「はぁ゙~…明日何時おきだっけ…?」
「そういえば…明日は姪の瑠璃ちゃん来てくれるんだっけ…フラフラ…」
「あのこ…久しぶりに会うな~…」
「元気…か…な…フラ…ドサッ…」
そして意識は途絶えた
眠るように…
「いや、過労死とか嫌なんだが?」
「それだったらマンションから飛び降りてるほうがいいんだが?????」
「マジガッテム案件だわ~」
状況把握をすると
この目付きの悪さやこの派手なドレスの多さ…
「うん、間違えない…」
「あれだろ?結果的にはヒロインと顎の長い(?)イケメンに処刑台に立たされるんだろ?」
「は☆葉☆歯」
「よし、早く身を潜めよう😶」
「てかこれゲーム?それとも漫画?何?なんなの?」
「私は誰なのぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!!」(((現実でやったら鼓膜が粉砕されるので気を付けてね
「窓無いぞぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!」((あるよ、もとからちゃんとついてるよ
__「朝からどうなされたのですか、まるで化け物みたいな声を出されて…ロジアンお嬢様」
そこにはまるで不審者を見るような目をしたメイドらしき人が立っていた
ロジアン「あ、あ!いいいいいい、いいえ?何もございませんわよ~?」
ロジアン「ねえ?小鳥さんったら大声だしちゃいけないのよ?(圧)」
小鳥「チュチュン…」((そら冷たい目にもなるわ
__「そんな人を殺したみたいに動揺されては何かあったとしか言いようがありませんわ」
ロジアン「おほほ~…(汗)」
__「はぁ゙…お嬢様しっかりしてくださいよ?今日は収穫祭の日なんですから」
おっと、いきなりそんな大イベントが来るのかい?????
ちょっと、もうちょっと設定考えたらどう?((メタいの禁止
てか収穫?なんの?
ロジアン「収穫って…野菜とかでして?」
__「はい、寝ぼけているんですか?」
__「この国は作物が育ちにくい上昔からの食糧難がまだ少し続いているんですよ」
__「だから、この時期になると多く採れることで国の人々も神様の恵みと言って収穫祭を開くんです」
__「全く…朝からちょっと様子がおかしいですよ」
ロジアン「あ、あれですわよ~…ほら~…あの~…」
ロジアン「記憶喪失…的なやつですわ😉」
__「記憶喪失の方はそんな事言いませんよ」
んだこいつ😶
だんだん腹たってきたわ
ロジアン「あなた名前確かなんでしたっけこの野郎クソ野郎様」
__「真面目に逝ってます?」
ロジアン「誤字ってるの?それとも誤字ってないの?」
__「いや…もうなんか色々逝ってるなって」
よし、コイツ処す
ぽまえマジで覚えとけよ?
リリー「メイド下っ端役の貴方にこき使われてるリリーです」
ロジアン「あら、口調に反して可愛らしいお名前」(((悪意しか無い
リリー「イラッ…」
リリー「そんなこと言ってる暇あるなら着替えてくださいグギ!」
ロジアン「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ッッッ!!!!」
とまあ…一時はどうなることと思いながら着替えを終えた
ロジアン「……この服重いですわ…」
リリー「?本当にロジアンお嬢様どうなされたんです」
不審そうに私を見つめてそういった
やだ、そんな見られたら照れちゃ((((
ロジアン「……リリー…」
リリー「はい、何ですか?」
ロジアン「貴方…私のこと良い人だと思う?」
リリー「もちろんですよー(棒)」
ロジアン「嘘おっしゃい、正直に言えこの野郎」
リリー「……ではお言葉に甘えて…」
リリー「月給低い上に我儘が多すぎるお嬢様がKUSOだと思ってます」
ロジアン「甘えすぎだばっきゃろう😶」
リリー「だってお嬢様が正直に言えというものですから…」
ロジアン「嫌まあいったけども…」
取り敢えず今することは明確だ
一人でも味方をつけること
きっとこの後の流れ的に私は両親以外味方がいない
間違えなく死亡グラフの立ちやすい状態
転生して病で状況把握できるとかある意味天才じゃないか??????
とにかく
このメイドをどうにか味方につけよう
ロジアン「リリー…さっき貴方安月給って言ったわよね?」
リリー「ええ、言いました」
ロジアン「ならこういうのはどう?カツカツ…」
リリー「?」
ロジアン「わたくしがお父様とお母様に貴方の月給を上げるように申請する…」
リリー「張り切らせていただきます。」
切り替え早、チョロ
ロジアン「まあまあ…最後まで話を聞きなさいよ😶」
ロジアン「ただで給料を上げるなんて不公平でしょう?」
ロジアン「だからこういう約束にしましょう…ダンッ!」
威厳があるように厚底の高い靴を思いっきり地面に叩きつけた
リリー「……どうしてお嬢様が私を裏切るとお思いで?」
ロジアン「分かるからよ…貴方の考えが手に取るように」
これでも前世は社畜だ
メイドだろうがブラック企業で働いてようが
職業が違うだけで殆似ている
ロジアン「貴方は私をKUSOだと言ったわ…」
ロジアン「だからよ、いつ何処で貴方が私を裏切ってもあなたに支障はない」
ロジアン「それに…私はきっと多くの人々から嫌われているでしょうしね」
リリー「あ、自覚してたんですか?」
ロジアン「じゃかあしい、黙らんかい😶」
ロジアン「ゴホンッ!」
ロジアン「そして…」
ロジアン「相手が倍の給料を出すというのなら…」
リリー「……」
ロジアン「私は味方が欲しい…それに貴方にとっても悪い話じゃないと思うのだけど?」
まるで悪役のような言葉を言い続けた
そして彼女は顔を上げた
今まで笑っていなかった口角が少し上がっていた
リリー「お嬢様の仰せのままに…」
リリー「必ず倍ですからね…ジッ」
ロジアン「んふふッ…//w」
つい顔がにやけてしまう
まずは1つ目クリア
これで何があっても大丈夫
初めてあっていても多分この人は信頼ができる
口もそこそこ固いはずだ
ロジアン「よ~し!そうとなればまずはごっは~ん!」
リリー「……(にしてはやっぱり変わりすぎてる…朝からまるで別人だ…」
ロジアン「あ、やっべトイレ行きたい」
「ふぁ゙~…ノビ−」
「あ、やあ視聴者諸君」
「こんなことを思ったことはないかい?」
「人は死んだら無になるのか…それともまた別の世界の誰かに憑依するのか…」
「それは死後の人間も生きてる人間も分からない」
「そうだ、彼女の世界の構成を教えよう」
「残念ながら僕は長言葉を淡々と言い続けるのが苦手でね」
「紙を渡すからそれを見て」
『野 獣 の 心 が 絆 さ れ る 時 ___』
この国は”ROAS国”という薔薇が美しい国。
何処の国よりも平和と言われるその国には野獣と言われる王子が5人いました
時期王位継承者を選ぶために
国はあることを決めました。
国王がお亡くなりになった後、純白な程に綺麗な心の持ち主に王子を選ばせる
ただし法では何があろうとその娘は王子と求婚をしないこと
だが____
「まあこんな感じ…ちなみにロジアンは乙葉ちゃんが憑依するまではお手本のような悪役」
「彼女が来たことで物語は大きく動く」
「ロジアンは誰と恋に落ちるのか…」
「それとも何処かで死ぬのか…」
「僕が誰だって?」
「さぁ…ただの暇な創造主さ」
「ではまた会おう」
「迷い人たちよ…」
NEXT→犬 よ り パ ン ダ 派 で す わ
♡200
コメント
5件
んおおおお!?ロジアンちゃんかっこいいと可愛いを掛け持つなんて流石ですわぁぁあ リリーちゃんやっぱ世の中金っすよn(((