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それから俺達は、ありとあらゆるスライムを合成した。その数18種。もう腕がパンパンだ。日がな一日これを続けられるとは、マーリンは意外と肉体派なんだな。
素材とスライムを合成し終わり、いよいよスライム10体纏めての合成に入る。
10体全部の命を預かる大仕事だ。少しでも錬金回数をこなし、ブラウの錬金レベルをあげてからチャレンジしたいと、後に回していたんだ。
幸いここまで、失敗はしていない。
スライムの適応力が凄いのか、マーリンの的確な指示のおかげか、ブラウのスキルが上がって来たのか、はたまた俺達の運と体力の賜物か…理由はともかく。
とにかくスライム達は、新たなスキルを獲得した状態で、生きて出てきた。
それだけで充分だよ。
ブラウもだんだん自信が出て来たのか、震えも止まってむしろノリノリになってきたし、俺も全身が痛いが、かき混ぜるのも慣れてきた。
準備は万端だ。
今、錬金釜の前には、10体のスライムが整列している。
やっと順番が来て嬉しいのか、スライム達は、ぴょんぴょん飛び跳ねて、待ち切れない様子だ。
「ブラウ、お願い!」
ゼロの呼びかけに、ブラウも元気よく応える。
「うん!よ~し、皆いくぞ!順番に、飛び込めーーー!」
ブラウの号令と共に、端から次々と、錬金釜にダイブするスライム達。
あれ…?
なんか、重い…?
スライムが飛び込む毎に液体が重くなり、早くも6体目あたりから、早くかき混ぜるのが難しくなって来た。
ヤ、ヤバい…!
「よう!面白い事やってんだってぇ?」
カエン!いい所に!
「カエン!手伝ってくれ!」
入って来るなり言われたせいか、カエンはキョトンとしている。
早く!マジヤバいんだって!
「重くて…動かねぇ!失敗しちまう!一緒にかき混ぜてくれ!!」
「!分かった!」
事態が飲み込めたのか、すぐにカエンの力が加わった。途端に軽く動き出す液体。釜の中は再び高速で回り始めた。
まだ疲労の蓄積がない、カエンの力が加わるのは大きい。
カエンを軸に、俺、ゼロ、ブラウが交代しながらかき混ぜる事十数分。
ついに、釜の中の液体が輝き始めた。これまでの中でももっとも美しい光だ。ブラウとカエンが、ラストスパートとばかりにかき混ぜる。
やがて、まばゆい虹色の光が部屋を包んだ。
釜から巨大な影が飛び出す!
…俺の腰まである巨体。鮮やかな空色の体は、もちろんツヤっツヤのプルっプルだ。
なんと言うか…まぁ、見た目、色鮮やかなデカいスライムだな。
嬉しいのか、めっちゃ跳ねてる…でもデカ過ぎて、擬音的にはボヨ~ン、ボヨ~ン、と言う感じだ。
失敗した訳じゃないけど…なんかこう…。
「僕、ステータス見てくる!」
ステータスくらい、ジャンプアップしていますように…! とりあえず祈る。
すると、マスタールームから、ゼロの悲鳴?歓喜の叫び?が聞こえてきた。
「凄い~!凄いよ、スーパースライム!!」
スーパースライムっていうのに、進化したらしい。
どう凄いのかが知りたいが、ゼロは興奮していて使い物にならない。仕方なく、俺もダンジョンコアのもとに向かう。
どれどれ…?