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CP名・りつまお(微腐・キス表現有)
誤字脱字・解釈違い等有かも
なんでも許せる方向け
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20××年7月下旬
今日も無駄に天気が良くてしっかり呼吸さえできない
外の気温は40°近くにもなっていて、とても外出をしようとは思えないほど。
今は俺の部屋で幼なじみの『凛月』ってやつが涼んでいる…
『あづ〜い゙…俺がこんな中生きていける訳ないじゃん……』
凛月がここまで暑さにグチグチ言うのにも訳がある
そう…こいつは吸血鬼であるからだ
吸血鬼とは言っても基本的に血は吸わない、ただ単に日差しに弱いだけの様なもの。
だからと言っちゃあれだけど、多分俺の部屋にまで来て涼みに来たのだろう
『─って、そこまで言うんだったら離れたらどうだ?そりゃあ抱き着いてたら暑いに決まってるだろ〜?!』
小一時間俺の膝の上にいるか後ろから抱き着いてくる様な形でくっついている
まるで飼い主を離さないと言わんばかりの子猫の様だ。
それでも力を弱めることなくくっついて離れない
何故だか俺には理解が出来なかった。
凛月はただ、冷房の効いた涼しい部屋で漫画を読んでいる
俺がオススメした漫画。あいつはなんでも真似したがるやつだけど、時々可愛く見えてしまうこともある。
別にあいつ…凛月のことが”好き”といった恋愛感情はないはずなのに……
『…ま〜くん、ちょっと目ぇ瞑ってて』
突然そう言われた
何が何だか分からない状態で。
すると『ボフッ』といったなんだか柔らかくて少し広い場所に移動された
ここは俺のベッドだった。
『さっきさ〜、俺のこと可愛いって思ってたでしょ?』
何故かバレている
表情にでも出ていたんだろう、自分の顔がほんのり熱を発しているような気がした。
『ふふっ、予想的中♪』
『でもね。今のま〜くんの方が俺の何倍も可愛いんだよ♡』
凛月は恐らく正気なのであろう、余裕そうな顔でこっちを見ている
そのまま凛月はちゅっ、と口にキスをした。
何も考えられない。ただただ部屋に鳴り響くキス音と凛月の唇の感覚だけを感じていた
俺は知らない間に押し倒されていた
凛月の顔が近い。いつもゼロ距離なのに今日はいつもよりも恥ずかしく思えた。
真夏に吹く生暖かい風も、今日は熱く感じた。
どうやら、当分この暑さと付き合っていくしかないようだ。
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ノベル初心者なので細かい所は見逃してください…
ほぼ内容が綺麗に纏まってないのですが、考察・感じ方に関しては全て読者様にお任せします。