今日、僕らの幼馴染みは
汚れたこの村の風習のせいで
生け贄に差し出される。
白粉を肌に纏い、紅を引いて
まるで、花魁のような美貌だった。
その場に居た奴等は全員見惚れていた
僕らもその中の一人だった。
最後の晩餐、何が食べたいと聞いた
「晴と藤士郎と景と食べれるなら、
他には何も望まない。」
彼女は欲望に溺れず、
最後まで純白で綺麗な人だった。
僕らは言った。
「「「いかないで」」」
だが、神は残酷だ。
彼女は、最後に此方を向いて
一言だけ残して行ってしまった。
「泣かないで」
コメント
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どうも、作者のなつめです。 何かリクエスト等があれば 書かせていただきます...!