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bigbang
↳第十一話「ずっといっしょ」
不穏
死ネタ含みます。
10000字超えでめちゃ長いくせして後味悪いです…。
別endルート
第十話の続き
主人公は一応ジヨンですが、最初はスンリ視点から始まります…。
☘️🤍メリーバッドエンド🖤☘️
‼️スンリ・ジヨン視点‼️
前半スンリ視点
後半ジヨン視点
五人として戻って約一年が経過した。
俺にとっては早く感じた。
何故楽しい時間はこんなにも早く過ぎていってしまうのだろうか?
大人になった今でも分からなかった。
でも、楽しかった時間というのはあっという間に終わってしまった。
その理由は二つある。
一つはジヨンヒョンの鬱病発覚。
二つはタプヒョンのOD行為。
ジヨンヒョンはまた自分で酷く考えて込んでしまい、鬱病になったという。
鬱病とは言っても、正確には躁鬱。
正式名称は双極性障害。
それに加えて、幻覚、幻聴がよく起こるらしい。
タプヒョンはジヨンヒョンが鬱病と発覚してからOD行為を始めた。
二人とも、物凄く繊細だから余計であった。
今ジヨンヒョンは鬱病だと言うことをメンバー以外誰にも言わず、永遠に練習している。
鬱病だというのに無理をして、納得がいくまでずーっとしているらしい。
そしてその曲は物凄く暗く、あまり良い気分にはならないメロディーが繰り返されている。
だからある日、ヒョンにこう伝えた。
🐼「ジヨンヒョン…そろそろ休んだ方が」
🐲「….だいじょうぶ。」
ヒョンは遅れて何とも言えない弱々しい声で言った。
そこからも俺はずっと声を掛けたけれど、ヒョンの耳には届かなかったみたいだった。
今のヒョンを愛すべきだけれど、昔のジヨンヒョンが恋しいと思ってしまう。
そう思いながら夜遅く一人だけで外を眺め、一つ呟いた。
🐼「…寂しいなぁ。」
と。
この言葉は誰にも言えない本音だった。
正直“末っ子„として居られるのは誇らしいけれど、ずっとヒョン達に甘えることはできない。
寂しいだなんて言ったらどう思われるんだろうか。
俺は部屋に戻ろうとした時、ふと思いついた。
横の部屋はタプヒョンの部屋であるため、様子を見ようと思った。
バレない程度で扉を開け、覗いてみた。
🐼「…..」
見えたのはとんでもない量の風邪薬があり、どれも開封済みの箱だった。
だめだ、止めなくては。
俺は反射的にそう思い、容赦なく部屋に立ち入った。
🐼「タプヒョン!!!」
そこにはベッドでぐったりとしたヒョンがいた。
意識は朦朧としていた。
🐼「ヒョン…、だめじゃないですか…。」
今この状況で頭がいっぱいいっぱいになり、語彙力すら失った。
俺がそう言った数分後、ヒョンが何かをブツブツと呟いていた。
🐼「ヒョン…?」
俺はできるだけ近付き、耳を澄ませた。
🔝「こ………..れ」
🔝「…ろ……てく…」
🐼「……」
“殺してくれ„
信じたくなく、何度も聞き直した。
でも、変わらなかった。
ずっと、ずっとずっと同じ言葉を繰り返している。
必死に下唇を噛みしめ、涙を堪えた。
下唇から鉄の味がするほど。
その時、ヒョンはこちらを見てきた。
🔝「…スンリ、か。」
まるで俺の存在に気付いていなかったように言ってきた。
そう言ったあと、ヒョンは上を見上げた。
🐼「….」
恐らくもう効果は切れているのだろう。
いつもの優しい顔をしたヒョンだったからすぐ分かった。
ヒョンの手を握って黙り込んでいると、俺に何かを言ってきた。
🔝「スンリヤ…。ごめんな」
ヒョンはいきなり謝ってきた。
🐼「…どういうことですか」
🔝「…ううん」
聞き返してもヒョンは小さく横に首を振るだけ。
そしてもう一度ヒョンは話しかけてきた。
🔝「スンリヤ」
🐼「…はい」
🔝「今日の朝、時間あるか?」
🐼「あります…けどどうして?」
🔝「…その時になったら話すよ」
と、ヒョンはそれだけを残し俺に背を向けた。
🐼「わかりました。おやすみなさい…。」
これ以上深堀りするのはやめようと、俺はヒョンの部屋から離れるついでに開封済みの箱を片付けた。
俺の部屋に戻り、ベッドに身を投げた。
🐼「…はー!」
枕元で思い切り叫んだ。
叫んで切り替えるという俺の日課。
この俺と言えば切り替えの速さ。
ちょっとやそっとでへこたれる俺は俺じゃない!!
そう自分を誇りに思いながら、その夜寝落ちして朝を迎えた。
🐼「ん、んん…。もうちょっと…」
いや、待て。今日の夜、タプヒョンと約束したはず….。
俺は思い出し、飛び起きた。
🐼「はっ!」
寝癖が酷くありながらもすぐにヒョンの部屋へと入った。
そこにいたのはいつものヒョン。
ヒョンは俺ににっこりと笑いかけ、何事もなかったかのように話した。
🔝「そこに座って、スンリヤ」
俺はヒョンの言葉に甘えて、横に腰掛けた。
🐼「どうしたんですか?」
そう尋ねると、ヒョンはニヤニヤと話した。
🔝「ジヨンを元気付けたいんだ」
🔝「だから、ジヨンとの時間を増やせば…」
ヒョンは自信ありげにこちらへ向いた。
その提案はとても良かったけれど、ヒョンを除いて俺を含むヨンベ、テソンで行うというもの。
俺は疑問に思い、尋ねてみた。
🐼「なんでヒョンは?」
ヒョンはまたにっこりとしながら答えてくれた。
🔝「俺は…自分の部屋で色々しておく」
🔝「ジヨンが喜ぶほどとっておきな飾り付けでもしようかな」
ヒョンはそう言って目を輝かせた。
俺もそれなら…とヒョンの提案を賛成した。
🐼「ヒョン、それなら二人に伝えておきます」
🔝「あぁ、よろしく。スンリ」
というのを二人に伝えた。
すると、二人とも快く賛成してくれた。
☀️「いいね、でもどうするの?」
👼「ジヨンヒョンが喜ぶもの…。」
🐼「買い物とかどうですか!」
☀️「たしかに。ジヨンなら喜んでくれそうだよ」
👼「それなら躁状態のときに行かないとですね。」
躁状態というのは、躁鬱特有である症状。
うつ状態は何もやる気が起きないため、 躁状態の方がいいらしい。
でも躁状態は躁状態でいけないことがある…とか。
🐼「賛成ですっ!」
俺はそう言った。
とにかく俺はヒョンに伝えなくてはと、部屋へと向かった。
🐼「タプヒョン!決定しました!」
俺はヒョンに決定したことを伝えた。
すると、ヒョンはこう言った。
🔝「なあスンリヤ。もし俺の部屋に入るなら、ジヨンが居ないときに来てくれないか」
不思議に思ったけれど、何かサプライズでもあるのではと思い、頷いた。
🐼「任せといてくださいよ」
ヒョンは目を細めて笑っていた。
あの顔は今でも目に焼き付いている。
ジヨンヒョンが躁状態である日を狙って、俺達は誘った。
🐼「ヒョン、久々に買い物とかどうです?」
🐲「買い物…?別に欲しいものは無いし…。それと、作曲しなきゃ」
☀️「ジヨン、今日くらい休もう」
🐲「ヨンベ…」
👼「そうですよ!一日くらい大丈夫ですって!」
🐲「テソンまで…」
このようにほぼ半強制的に行くことになった。
行く準備をしていたとき、ジヨンヒョンはこう言った。
🐲「たっぴょんは…?一緒に行かないの?」
🐼「家で待ってくれるらしいです!」
☀️「もしかしたら、帰ったらとっておきな物があるかも」
ヨンベヒョンはそう期待させるような事を言った。
でもジヨンヒョンは何一つ興味を示さず、ただ心配していた。
🐲「そっか。でも心配だな」
👼「ジヨンヒョン、休日くらいは肩の荷を下ろしてみては?」
テソンヒョンはナイスタイミングでそう声かけ、ジヨンヒョンは少し心配しながらも外へ出た。
☀️「そろそろ帰ろうか。」
👼「少し寂しいですね〜。でも楽しかったです!」
🐼「テソンヒョンの言うとおりですよ〜…」
帰ろうという話をしているとき、ジヨンヒョンは前よりかは表情が明るくなっていた。
🐲「うん、そうだね。帰ろっか」
👼「ですね〜」
俺はジヨンヒョンが元気そうに言葉を交わしているのを見て、思わず心の中でガッツポーズをした。
あとはタプヒョン。
どんな事をしてくれるのだろうか?
楽しみで仕方が無かった。
小さくスキップしながら、四人で家へと向かった。
無事に帰宅し、三人にここで待っているよう伝え、ヒョンの部屋へと小走りで行った。
扉を開けると、部屋はとても明るく、見る感じでは飾り付け途中であった。
🐼「タプヒョンー!今どんな感じです…か」
完全に部屋へと立ち入ると、
そこには宙ぶらりんとなったヒョンがいた。
俺は言葉を失った。
恐怖で包まれ、どうしようかとあたふたしているとき、ヒョンの下に紙切れがあった。
そこにはタプヒョンの字で、
「ごめん、もう無理みたい。」
と書かれていた。
その下にも続きがあり、乱雑に書かれた字で
「もうすぐ死ねる…!」
と、あった。
ODをする前と後で書いたのであろう。
そしてその紙には所々滲んでいる箇所があった。
そんな衝撃的事実を目の当たりにして、思わず一歩後ずさった。
あまりにも複雑すぎる気持ちで逆に涙が出なかった。
代わりに心臓が締め付けられ、潰れそうになるほどの痛みが走った。
その途端、中々帰ってこない俺を心配したのかジヨンがこちらへと来た。
いけない、今この状況を知られてしまったら…!
思わず声を上げた。
🐼「だ、だめ!待って!!」
…でも遅かった。
ヒョンも今の状況を目の当たりにした。
でも、ヒョンの目はギラッと変わった。
🐲「ははっ、たっぴょん〜」
ヒョンは何故か笑った。
🐼「ジヨンヒョン…?」
彼は死んでしまったことに気付いていないようだった。
🐲「まったくもう、昔からいたずら好きだね」
ヒョンは縄を解き、ベッドに寝かせた。
タプヒョンの首には縄の跡が酷く残っており、何とも痛々しい姿だった。
🐲「待ちくたびれて寝ちゃったのかな?」
ヒョンはそう言って、タプヒョンの頭を撫で始めた。
俺は言葉にできないほどの恐怖を感じた。
まさかこれは躁状態だからこその症状なのか…?
逃げようと思ったとき、ヨンベヒョンとテソンヒョンがこちらを見ていた。
テソンヒョンは顔を手で覆い、床に崩れ落ちた。
ヨンベヒョンは俺と同じで、涙すら出ない状態だった。
ヨンベヒョンがポケットから携帯を取り出し、救急車を呼ぼうとした瞬間、ジヨンヒョンはこう言った。
🐲「んー、ヨンベ。救急車を呼ぶの?」
☀️「な、なんで…」
🐲「そんな慌てないでよ。たっぴょんはまだ生きてるよ?」
👼「ジヨンヒョン…それ、それは…」
🐼「…….」
それ以降、俺達はタプヒョンの死を隠し通した。
それに増してジヨンヒョンの思い込みは激しくなった。
何度も警察や救急車やらに助けを求めようとしたが、全てジヨンヒョンにバレた。
それに、連絡してしまえばジヨンヒョンがこの先どうなってしまうか想像がつかない。
だから必死にジヨンヒョンを否定せず、肯定だけをした。
そんなある日のこと。
四人で朝ご飯を食べているときだった。
🐲「あのね、スンリ〜、ずっとたっぴょん寝たままでさ〜。なかなか起きないんだよね〜。」
🐲「あとあと、ずっと前からたっぴょんの身体冷たくて、温めてあげてるんだけど…、」
タプヒョンの話をするときはいつも幸せそうだった。
🐼「ジヨンヒョン!!!…そうじゃない…そうじゃなくて…!いい加減にしてくださいよ!!!タプヒョンはもう…もう…!」
でも俺は耐えきれなく、事実を伝えようとしたその時だった。
ヨンベヒョンがいきなり立ち上がって俺の事を止めてきた。
☀️「スンリ…」
ヨンベヒョンはそういって首を横に振った。
後からテソンヒョンもこちらへ来た。
👼「気持ちは…分かるよ」
👼「でも、今のジヨンヒョンには…」
二人とも、洗脳されたかのようだった。
違う、違うよ。ヒョン達、全然分かってない…。
🐼「何も、何も分かってないじゃないですか!!!」
俺は感情のままに怒りをぶつけた。
🐲「スンリ〜、どうしたの?」
🐼「…。もう、無理です…。」
俺はリビングから離れ、部屋に籠もった。
すぐ横の部屋にはヒョンの死体がある。
🐼「…っ、あぁ…ぐすっ…」
怖くて仕方がなかった。
今頭の中には最後に見たタプヒョンの笑顔が浮かんだ。
あの時までは幸せだった。
幸せになるはずだった。
……。
もう俺、全く幸せじゃないよ…。
その時、テソンヒョンが来た。
そして俺の横に腰掛けた。
👼「スンリ…、」
🐼「…テソンヒョン」
👼「スンリの気持ち、すっごくわかるよ…」
🐼「…それがなんだって言うんですか。」
👼「…理由はなにもないよ…。」
🐼「…そうですか」
👼「ねえ、スンリ。」
🐼「…はい」
👼「もしかしたらジヨンヒョン、今年中にいなくなっちゃうかもね」
🐼「…へ?」
今年中に…
いなくなる?
🐼「…そんなの、ある訳ないじゃないですか…」
俺はどうしても信じ難いものだった。
だから俺は強がってそう返した。
👼「僕も信じたくなくないよ」
👼「でもね、スンリがさっき怒ってくれた時、ジヨンヒョンがどんどん気付いて来てるみたいで」
👼「今パニックになってる状態…だよ」
🐼「そ、それなら!」
👼「大丈夫。ヨンベヒョンがなんとか落ち着かせてくれたところ。」
…俺のせい、俺のせいだ。
🐼「謝らなきゃ…」
👼「今行かないほうがいいよ」
🐼「ど、どうして…」
👼「僕達には今何もできることはないよ…」
👼「ここはヒョンの事を一番知ってるヨンベヒョンに任せるべきだよ…」
🐼「…」
俺はまた腰を掛け、下を俯いた。
🐼「俺のせい、ですよね。」
👼「…今その話をするべきじゃないよ」
テソンヒョンはそう言い、笑ってくれた。
翌日のこと。
俺は朝早く起き、逸早くタプヒョンの部屋に向かった。
扉を開けるとそこには当たり前のようにジヨンヒョンがいる。
ジヨンヒョンは俺に気付き、ニコッと笑った。
🐲「スンリヤ〜、おはよう」
🐲「今日もたっぴょんは寝たままだよ」
🐲「昔からだよね…」
ジヨンヒョンはどこか寂しそうな顔をした。
それより、昨日のことを謝ろうと頭を下げた。
🐼「ジヨンヒョン、昨日は…」
🐲「…ううん、大丈夫だよ」
🐲「謝らないで。」
俺が頭を上げると、ヒョンは涙ぐんでいた。
🐼「あ…え、あ…」
俺は泣かせてしまったと焦っていたとき、ジヨンヒョンは話を変えた。
🐲「…スンリヤ」
🐲「僕風邪引いちゃったみたいでさ」
🐲「薬を買ってくるようヨンベに言ってくれないかな」
🐼「ヨンベヒョン…ですか?」
🐲「うん」
🐼「分かりました…お大事に」
ヒョンの言うことを素直に従い、ヨンベヒョンに伝えた。
☀️「風邪薬?まさか、ODするつもりじゃ」
🐼「風邪、らしいです」
👼「…今のジヨンヒョンは信じられないよ」
🐼「で、でも…」
☀️「…わかった。買ってくる」
ヨンベヒョンは少し呆れたような顔をした。
☀️「…なんでもいいんだよね」
🐼「…はい」
☀️「いってきます…。」
ヒョンはそう言って、外へと出た。
その数十分後、テソンヒョンが俺に向かってこう言った。
👼「…ここ、9階だよね。」
🐼「はい…それがどうしたんですか」
👼「…ジヨンヒョンが心配になってきたや」
🐼「え…?」
👼「一緒に来てくれない?スンリ…」
🐼「…はい」
テソンヒョンは明らかに顔色が悪く、自分まで怖くなってきた。
タプヒョンの部屋に入り、周りを見渡した。
🐼「…ジヨンヒョン…?」
ヒョンがいなかった。
👼「ベランダ、ベランダは!?」
テソンヒョンは焦り倒し、俺達は探し回った。
ベランダへと向かうと、そこにはジヨンヒョンがいた。
🐼「よかっ、よかった…」
👼「ジヨンヒョン!!!」
名前を呼んだとき、ジヨンヒョンはこちらに向かって笑いかけてきた。
🐼「は、はやく中に…!」
🐲「二人とも、なんでそんなに焦ってるの?」
👼「そりゃ、焦りますよ!」
🐲「…?」
🐲「でも心配しないで。たっぴょんの居場所が分かったから…今から会いに行くよ」
🐼「へ…?」
まさか…、まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさか…!!!
👼「タプヒョンはここにいるじゃないですか!」
🐲「でも、もうここには居ないんでしょ?」
🐲「それはあくまで死んだたっぴょんの身体」
🐲「教えてくれてありがとう。」
🐲「またね、愛してるよ。あ、ヨンベにも言っといてね」
そう言って、ジヨンヒョンは柵を超えた。
🐼「いや、いやだ、いやだ!!!!」
俺は精一杯手を伸ばした。
どんっ!
届くはずが無かった。
その下を見ると、ぐちゃぐちゃになったジヨンヒョン。
そして帰っている途中だったヨンベヒョン。
手に持っていたビニール袋を落としていた。
ヨンベヒョンは膝から崩れ落ちた。
🐼「あぁ、ああ、あああああああああああ!!!!!!」
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
👼「………」
テソンヒョンは黙ったまま、絶望に満ちた顔をしていた。
🐼「あ….あぁ。」
なんで….、なんで…….。
五人だって約束したのに….。
五人でいようって言ってくれたのはジヨンヒョンなのに…。
近くにいた人が通報したらしく、すぐに救急車と警察がくる音がした。
ジヨンヒョンは病院に搬送され、その場で死亡が確認された。
そしてタプヒョンの死も世の中に知れ渡った。
🐼「…」
☀️「…」
👼「…」
👼「これから、どうします…?」
☀️「三人で活動するしか他は無いんじゃないか?」
🐼「三人で…?」
ヨンベヒョンは三人で活動するしかないと言うけれど、今の俺達には長男もいなければリーダーすらいなかった。
🐼「…。今のネット、大荒れですよ」
👼「…そうだね」
☀️「ネットはいつも荒れてるよ。」
🐼「そうですけど…、今はそれをゆうに超えるほど…!!」
☀️「スンリ…。」
少し口喧嘩になっているとき、テソンヒョンがこう言った。
👼「…僕、三人になっても活動を続けたい」
🐼「…!?」
☀️「…!?」
俺とヨンベヒョンは思わずテソンヒョンの方に振り向いた。
🐼「本気ですか…?」
👼「うん」
☀️「…俺はテソンに賛成だよ」
👼「スンリヤは…?」
🐼「……..」
正直、三人で活動するのは怖かった。
何よりネットやファンからの視線が怖い。
でも、もう一度活動できるならしたかった。
二人の代わりになってあげなきゃ…。
🐼「俺も…、俺も賛成です」
俺は思わず賛成してしまった。
☀️「…ありがとう、スンリ。」
🐼「その代わり、三人でいることを絶対約束してくださいよ!」
俺がそう言うと、ヨンベヒョンとテソンヒョンはどこか寂しそうな顔をしながらも頷いてくれた。
☀️「うん、約束するよ。スンリ」
👼「絶対です!」
そこから、俺達三人で活動を続けた。
応援してくれるファンもいるけれど、否定する人も絶えなかった。
でも、負けることなんて無かった。
俺にはヨンベヒョン、テソンヒョン、そしてファンのみんなが居てくれているからだった。
そして、俺は一つ気付いた事がある。
タプヒョンとジヨンヒョンの代わりになんてなれやしないって。
どう真似しようとしても、あの人達にはなれなかった。
そう思うと、悲しくて寂しくて仕方がない。
この前ジヨンヒョンから貰ったアルバムを見ていつも恋しく思う。
過去は過去だ。そして今は今。
…そうだよね、ジヨンヒョン。タプヒョン。
🐼「見ててくださいね…。二人とも」
俺はそう言ってアルバムを棚に戻し、 ステージに向かった。
ジヨン視点
僕が目を覚ましたとき、そこは何もない静かな所だった。
🐲「んん…」
僕は前、確か…、確か…?
ここはどこなのか、何故ここに来たのかが思い出せなかった。
僕は立ち上がり、色々なところを歩いてみた。
🐲「…誰もいないの…?」
その時、奥から人影が見えた。
🐲「人だ…!」
🐲「あのー!!」
「…ジヨン?」
僕が誰かを呼んだとき、たっぴょんのような声がした。
🐲「…?」
🔝「ジヨン、ジヨン!」
そこにいたのはやっぱりたっぴょんだった。
それも焦ったような震えた声で僕の名前を呼んだ。
🐲「…たっぴょん!?」
🔝「な、なぁ。なんでここに」
🐲「ここにって…?今僕はどこにいるの?」
たっぴょんに問い掛けると、彼の目がうるうるとしていた。
🔝「…死んだんだよ、…」
🐲「…え?」
死んだ、死んだ…?
🔝「…なんで…、」
🐲「…..」
僕はその時、全て思い出した。
死因も、理由も、ここがどこなのかを。
そうだった。
…
…良かったぁ。
たっぴょんに会えた。
🐲「…たっぴょん、会いたかった!」
僕は抱き締めようとした。
でも、死んだせいか抱き締めることは出来なかった。
そんな中、たっぴょんは戸惑っていた。
🔝「なんで喜んでんだ…?」
🐲「え…?」
🐲「だって、たっぴょんに会えたんだもん」
🔝「…なんで死んでまで…」
🔝「お前がいないとあの子らは…」
🐲「たっぴょんに会いたかったんだよ?」
🐲「だから飛び降りた!」
僕がそう言って笑うと、たっぴょんは泣き崩れてしまった。
嬉し泣き、かな?
僕も嬉しいよ、たっぴょん。
僕はたっぴょんの横に座って、触れることは出来ないけれど背中を擦った。
そしてこう言った。
🐲「たっぴょん〜、そんなに嬉しい?」
でもたっぴょんは何も言わずに泣き続けるだけだった。
そんなに喜んでくれるなんて。
幸せだなぁ…。
これからも一緒にいようね、たっぴょん。
🐲「愛してる」
タプ→????
ヨンベ→報われる
ジヨン→報われる
テソン→報われる
スンリ→報われる
タプはご想像にお任せします…
あとこれってメリバなんですかね…。
バッドエンドでもあるようなないようなって感じです。
とにかく、これでこの作品は終わりです。
ありがとうございました!!
次の作品は皆様から頂いたネタを有り難く使わせていただきます!
コメント
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初めてコメントします!一話から最終話まで沢山楽しませていただきました、、最高の名作をありがとうございます😭✨ メリバの方は切ない結末でしたが、大切な2人を失っても、大きな悲しみを乗り越えて次に進もうと前を向く🌞👼🏻🐼、弟たちを愛するあまり自身を痛めつけてまで悩んで逝ってしまったものの、虹の世界から彼らを見守り愛し続ける🔝の描写が素敵でした🥹 いつかまた👑さんの新しい作品も読めたら幸いです☺️
うぇぁぁぁぁ、やばいぃぃ、しんどい…(語彙力喪失) 最高でした🥹 タプさんも報われてほしいです…🥲
スゥゥゥゥ(゜-゜) 本気で、最高です…ほんとに、なんか複雑すぎて、…書き方が、本当に、天才ですね、👍️ これは、神作です!!✨️