「溺死体だって」
興奮と不安の入り混じった様子で男が言う。
男の言う通り、人々の視線の先には“塊”があった。
「怖いねえ。物騒なこった」
答える女の方は、恐れているというよりも噂話をするような口ぶりだった。
ここにいる見物人の誰もがどこか他人ごとで、どこか浮ついている。
だから、見物人たちは気づくこともなかった。
――“塊”に被せられた布の端からだらりと伸びた腕に、蛇のタトゥーがあることに。
祝賀会の後。
ウォルトは城下町へ出ていた。
真新しい親衛隊のジャケットを肩に引っ掛けて、早速シワを作っている。
暗がりに溶け込む建物の隙間から、夜市のランタンと街灯が点々と道を照らす。
酒で火照った身体に夜風が心地よく、ウォルトは上機嫌だった。
「酔っ払っちまったな」
さすが、皇族****************************
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