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いのち

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いのち

1 - いのち

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2023年06月28日

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『 いのち__ 』




通報禁止,死ネタ,感動系


ゆっくり読んで下さい。

[3800文字以上あります]


スタート

















君はどこか…間違ってるよ__’
















ある夏の日_








海で死のうとしていた






俺を助けてくれた











それがきっかけで付き合った















君はとても優しい







太陽のように__











そして





俺が求めていた












_幸せ_を手に入れた













彼は自衛隊の人だった








国を守る仕事。









時には人を守って








安全な場所に移動したり








笑顔を振舞ったり











国民の命を守る仕事











一歩間違えたら死に対すること。












そんな彼は優しく俺を“幸せ”にしてくれる








また今日も_













「赤ー元気かぁ?」


と少し低い声なのに優しい声で心配してくれる。


「今日は元気っ!!」


クスッと笑ってる君。


「な、なんで笑うのぉ」


「プクッとした顔も可愛いなっ」


「はあ?!!」


「騒ぐと体調悪くなんぞ、?」


「うぅ、、…」


俺は病がある。


それは









_心臓病_









この事は三年前知った。



元々俺は体が弱かった。


理由は親に虐待を受けていたから。


そのせいで


だから立つことさえ人の助けが必要。



「今日はなにするー?」


迷惑かけないことにしよう…と想像してると


「迷惑かけろよー?」


「うげ、」


呆れた顔で彼が俺をみる


「まぁーたそんなこと考えてたのかよ」


「だってえ」


「だって?」


「折角のお休みなのに疲れることしたくないじゃん…」


ふはっと少し大きいボリュームで笑う


「な、なんだよ…っ!笑」


「ほんと可愛い」


「俺の命持たねぇよ」


「そ、そんな…」


「じょ、冗談だぞ?!」


俺もわざと演技をした。


焦る彼はなんだか可愛かった。


「ふふ、笑」


「なんだよ」


「いやー可愛いなって」


「なんも…//出てこねぇぞっ」


「俺の命が持たん笑」


「きゅるるーん」


「えぇ、どした…」


変な彼に心配をすると


「いやぁんだあー」


「……」


「だっ、黙んなww」


「ちょっとキモかった」


俺はそう答えると彼は


「え”…」


変な声が出た。


「あははw」













こんなに幸せなのに、












なんで…なんで!!













なんでよ…













「赤、」


真剣な顔で俺を見つめてる


「ど、どしたの…」


「…俺行かないとだめだった」


「えぇ…うそ…でしょ?」


「ま、また冗談でしょー!」


俺は分かってたはずだ…


なのに…


なのに…


信じられない


「ごめんな」


やだ


やだ…


「離れないでよッ、」


「ごめん、、赤」


「生きて帰ってくるから」


「また遊ぼうな」


そう言って俺の頭を撫でてくれる。


「う、ぅんッ…」


「帰ってきたら結婚してください」


「もちろんだよっ」


「おうッ!」











彼は行ってしまった。





























秋を越え冬になった。















俺は少しずつ治ってきた



だからバイトを初めてみた。





「いらっしゃいませ」


とお客様対応する。



そうしたらその人は俺の方をみて



赤さんですか?



と声を掛けてきた



思わず


「ぇ?」


と返してしまった。















店を閉め





その人に話を聞こうとした。




「あの」



「なんですか…」


「…赤さんをずっと前から探していた」


「黈城…黄です」


黈城…さん?どこかで…


「僕も…桃くんと同じ自衛隊の人です」


「桃くッ、、」


「ごめんなさい…ッッ」


黈城さんが頭を下げて謝罪をする


あぁ、桃くんは…。


そう思ってしまう。



「助けれず…申し訳ございませんッッ」


「ひくッ、、」


あぁ、桃くんは…もうこの世界には












いないんだ。


















「桃くんは…赤さんのこと凄く良く思っていましたよ」


「いつも…いつも彼女さんが可愛いと」


「時には大変なことになってしまうけど俺が守らないとって」


「彼…赤さんのこと大切にしてましたよ」


「これ…預かっていたものです」


「良かったら受け取ってください」


「ありがとうございますッ…」


ぴらっと包んでいた布を外すと


綺麗に輝く指輪があった。


「きれ…ぃ」


「僕言われたんです」


「赤さんを守って欲しいと」


「なので…とは言いませんが」


「僕があなたを守りますね」


あぁ、、この人は桃くんと似ている。



優しく…



包んでくれる。




暖かい…



戦地での桃くんのことが聞きたくないのに



聞きたく家に上がらせた。




「お邪魔します…」


「綺麗ですね」


「いえっ、笑」


「汚いの間違えかとw」


久しぶりに笑った。


「赤さんの笑顔…素敵ですね」


「そ、そんなことは…」


何故か…涙が…出てしまう


「おれっ、、戦地での桃くんの話聞きたいです」


「お願いし…ますっ、」


「…いいですよ(撫」
















「おー!黄じゃん!」


元気な彼。桃くんだ。


「桃くん!」


「頑張ろうなっ」


「はい!」






ヘリに乗ると


真剣な顔つきになり


僕たちは「死なない」と決心する。


「絶対生きて帰ろうな!」


「分かってますよ!」


「黄、」


寂しい声で僕に声をかける


「なんですか、」


「もし、」


「もしも…俺が死んだら」


「これを赤…俺の彼女に渡してくれ」


「え、?」


それは綺麗に輝く指輪


「俺の薬指にも同じやつついてるだろ」


「これであいつと俺は一緒だ」


「黄、よろしくな」


「全然いいですが、」


「僕が死んだらどうするんですか、?笑」


「そ、そうしたらー…」


「そうしたまでだ!!」


「ははっ笑」


「じゃあまた」


「おう!俺たちならいける!」













僕たちは飛びだった。

















荒れた街に呆然とする。


あぁ…ッ、酷い戦地だ


周りは人の泣き叫ぶ声と焼け死んだ人間の匂い。


僕は…生き残れた…


疲れた、な。


と子供を抱えながら思う。



















『死者不明』


と示している表。


「う、そ…」


人数までは分からなかったが


多数の名前が書いてあった。


それを順々と見ていく。


そしたら…


思わず


思いたくなくて


そこには



__ 桃


と書いてあった。


「も…もくッ…?」


泣き叫ぶ声が周りに聞こえた。


僕も泣いた。


『生きて帰ろう』


「破らないでよ…っ、」


なんで、なんで、


僕…が


「死にたかったよ…ッ」














『赤に会ってくれ』


『赤ちょ~~可愛いんだぜ』


『俺の自慢!』


『喧嘩しちまってさあ』


『ありがとうの気持ち伝えられた!』


『どうやって喜ばせれるかな』


『昨日さーお家デートしてさ笑』





「って毎日のように言ってました」


『やっぱ俺がしないとだめな奴なんだぜ』


「とか…たくさん赤さんのこと思ってましたよ」


「桃くッ…(泣」


「会いたいよ…会いたいッ、」


「『俺の分もたくさん生きて欲しい』と言ってました。」


「ぅ、…ぅ、(泣」


「桃くんは赤さんを大事に思っていましたよ」


「き、今日はありがとうございます…」


「いいえ、思いが伝えられて良かったです」












もう…無理だ…。


「ごめん、桃くん」


「俺もそっちに行くね」


肩まで沈んでくる


「ゔッ…ぶくッ」


あぁ、やっとだ。


桃くん会いに行くね






ガシッ



と腕を掴まれた



必死に俺を引っ張ってる。



なにか…誰か…叫んでいる。




意識が途切れた。








気づけば病院。


「あ…れ、ッ」


「ぁ、起きましたか、、」


「黈城さん…」


「死なないでくださいよ」


「やだっ、俺は桃くんにッッ」


「僕が…!」


「僕が…守ってみせますから、」


「お願いしますッ、」


「付き合ってくださいッ」


「桃…くんみたいにしてみますからッ」


ほんとうに…?信じちゃっていいの?


「お願いしますっ…(泣」
















「大丈夫?」


不安そうに俺の顔を見てくる彼。


「うん!!元気っ」


「よかった」


ほっとした彼は俺にこう伝えた。


「あと少しで治るってよ!」


「よっっしゃああー」


あまりの嬉しさに叫んでしまった。


「あはは笑」


「むっ、」


君の手のひらは彼…桃くんに似ている。


俺のこと見守っててね?




桃くん__












どこかで


『うん、わかった』


と優しい声が聞こえたのは俺と黈城さんだけだったそう__。


















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