私です
Kaleidoscopeの二次創作です。
Rig x Fall Elseif
StarterDummy x Fall Elseif
表記が面倒なのでStarterDummyはStarter、Fall ElseifはElseifと表記しますね。
Rigはいつも通り壁にもたれかかり、バラの花束を握りしめて虚空を見つめていた。
頭の中は彼の愛するクリエイターのことばかり。大好きなクリエイターを見ようと顔を上げると、信じられない光景が彼の目に飛び込んできた。
ElseifがStarterに口付けをしていた。 遠目から見たが、彼にははっきりとわかった。
怒りが込み上げてきて、気がついたら彼らの方へ走っていた。
かなり近づいたところでようやく二人はお互いの唇を離した。舌を入れていたのか、唾液が糸を引いている。得意げに微笑むElseifを見たRigの嫉妬心は頂点に達し、二人が彼に気がつくほど近づいた頃には、もうRigはStarterに殴りかかっていた。
飛んできた拳を腕で受け、Starterは小さくうめいた。二発目を顔に叩き込もうとしたところで、ピンク色の糸がRigの体に巻きつき、きつく縛って彼の動きを止めた。
「やめろ。はしたない。」
Elseifは呆れたようにそう言った。
Rigはどうにか拘束を解こうと体をよじるが、ぴくりとも動かない。目の前の恋敵を睨みつけながら、Rigの目から涙が溢れた。
ElseifはRigを引き寄せると、どうしたの、とため息混じりに声をかけた。
糸を緩めると、Rigは座り込んだ。
話したい気分ではなかったRigもしゃくり上げながら声を荒げた。
「こい゛つがぁッ…!僕のクリエイターに勝手にちゅーしたから゛っ…いけないんだ…!舌まで入れやがって…!僕のな゛のに゛ぃッ…!!」
困ったようにため息をつくElseifと泣きじゃくるRigを交互に見ながら、Starterは負傷した腕を摩って言った。
「ほら…だから練習なんてやめようって、僕言ったのに…Elseifが意見を曲げずに強引にキスしたのが悪いんだよ…?」
それを聞いたRigは一瞬固まり、確認するようにゆっくりとElseifを見た。当の彼は表情を見られないようにRigから顔を背けていた。
しばらく黙ったあとRigはさらに顔を歪め、
「浮気だあぁぁあぁあ…!!」
と泣き叫んだ。
誰も、そもそも付き合ってないだろ、とは言わなかった。
Starterは呆れ切って、
「Elseifの口から説明しなよ。」
と言ったが、Elseifは何も言わなかった。イラついてきたStarterも声を荒げた。
「Rigの為にキス練習してたって、君の口から説明したら?!」
そこまで言ったところで、Starterは結局自分が全部言ってしまったことに気づき、口を手で覆った。
「… Elseif…それほんと…?」
Starterの言葉で泣き止んだRigがElseifを見て呟いた。Elseifはまだ顔を逸らしたままだし、黙っているが、顔や耳が赤くなっているのは誰が見ても明確だった。
Rigはぱっと顔を明るくして立ち上がり、Elseifに抱きついた。
めんどくさくなったStarterは、「もう二度と馬鹿げた練習に付き合わせないでよね。」と釘を刺して、去っていった。
疑いが晴れ、気分が良くなったRigはまた静かになった。Elseifの頭を捻り、なんとか自分の方を向かせようとしている。Elseifは頑なに顔も目も合わせようとしなかったが、とうとう根負けしRigの方を向いて赤らめた顔を晒した。
にんまりと笑ったRigはElseifの唇に自身の唇を押し付け、Starterがされたようにキスをした。した人を上書きするように相手の口内に舌を侵入させ、お互いの舌を絡めた。
しばらく感触を堪能してから離れ、Rigは恥ずかしそうに眉を顰めて目を逸らすElseifに近づき、耳元で、
「もう僕以外のやつとちゅーしたらダメだよ。」
と囁いた。
そして、自身の持ち場へと戻っていった。
コメント
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カレオドスコープの小説なんてあるんだ...とか思いながら見たらペア最高すぎてほんと逝きました((((((?
このゲームまだやったことないんですけどキャラデザ好みなのでやろうと思います!!! Fallくん(合ってるかな?)大好きちゅっちゅ