リクエスト作品です
[嫉妬する124]
リクエストありがとうございます!!
遅くなってすみません、!!
124×380
230、125出ます!
息をするように🈂️組で同居してる。
そして付き合ってる。
大丈夫な方はどうぞ!
イカれたゲームが終わり、なんの因果か外の世界で再開した俺たちは4人で一緒に住むことになった。
共同生活半年後、俺はあのクソ女と恋人関係になっていた。
自分でも不思議だし有り得ねぇと思う。
でも気付いたら好きになってたし、あいつも俺の事を好いていた。
「……はぁ。」
ここまで聞けば仲間と過ごし、恋人も出来ていい生活を送れてると思う、が現実はそう甘くなかった。
「どうしたナムス!ため息つくと幸せ逃げるぞ?」
「うるさいっすよ…」
「セミか?」
「……」
「最近のお前が悩むっつったらセミか店の事だろ?」
この兄貴は変なとこで鋭いから嫌だ。人のことをよく見てやがる。セミと恋人関係になったのだって秒でバレた。
「で?どうしたんだよ?」
隠したって意味ねぇんだ、言ってやろう。
「……イラつくんす」
「なにに?」
「あいつらに。」
「why?」
「…………付き合ってんのは、俺なのに」
「!!!つまり、セミと付き合ってるのはナムスなのに、ミンスと話してるセミに嫉妬してるのか??」
「わざわざ言わないでくださいよ!」
そう、俺はセミが他の奴…というかミンスと話してるのを見ると嫉妬してしまうのだ。
はじめはそんなことなかった。あいつとミンスが仲良いのはゲームの時からだから。
でも最近…前よりもミンスと話してる時間が増えてるし、一緒にいる事が多いように感じる。
俺とも話しはするが、すぐどっか行きやがる。てか避けられてる気がする。それもあって最近は2人が話してるとこを見ると無性に腹が立つ。
「本人に言うしかないんじゃないか?」
「嫌っすよ!かっこ悪い!」
「今更だろ」
「おいどういう意味すか?」
「ww、でも多分このままなにもしないままだと変わんないぞ?」
「わかってるっすよんな事……」
あいつと付き合い初めて俺は変わった…。
とくにセミに対して弱くなった気がする。
はぁ……。
ガチャ
「ただいま」
「お!señorita!ミンス!おかえり」
噂をすればセミとミンスが帰って来た。どこに行ってたかは知らねぇ。
チラ、と見ると目が合うがすぐ逸らされる。
……俺、なんかしたか?
「……ミンス、ちょっといい?」
「ぁ、うん、いいよ」
「??ご飯はどうするんだ?」
「後で食べる。先食べてて。」
…………は???帰ってきたばかりなのにまたすぐ2人でリビングからどこかへ行く。
ふざけるな、なんなんだよまじで…。
「ナムス、大丈夫か?」
「……別に、」
「顔すごいことなってるぞ」
「…………」
モヤモヤするし、イライラする。なんだよ、なんなんだよ。セミも、ミンスも。
セミは俺の彼女だろ?ミンスの方が良かったのか??だったらなんで俺と付き合ったんだよ。かわいそうだからか?あぁすげぇイライラする。何考えてもマイナスな方にいく。うぜぇ。
「とりあえず飯食うぞ」
「…うす」
2人きりでご飯を食べることは今までもあった。が、こんな思い空気になったのははじめてだった。そんな気分じゃないからありがたいと思う反面、いつもみたいにうるさくしてくれた方が良かったと思う。
お互い無言で食べ進め、食べ終えた頃兄貴が口を開いた。
「……ナムス」
「なんすか」
「やっぱ話した方がいいと思う」
「……」
「セミがなんの理由もなしにお前を避けるとは思えない。嫉妬してるってのも、俺は別にかっこ悪いとは思わない。このままほっといたら、悪化するぞ」
んな事分かってる。
「俺はなにがあってもナムスの味方だ!」
あぁ、このクソ野郎はほんとに……。
このどうしようも無いところに救われてんのがなんとも言えねぇ…。
「……わかったっす。」
「!!fight!ナムス!!食器片付けるな!」
いつもはこんな事しないくせに食器をシンクへ持って行くサノス。
いや、え?今からってことか?それは無理だろ。
………いや、やっぱ今しかねぇだろ。
このままずるずると考えるより今行動した方がいいに決まってる。
それに、今しなかったらずっとこのモヤモヤを抱えながら、勝手に悪い方向に考えちまう。
片付けてるサノスを横目にリビングを出る。心臓がバクバクしてるのが分かる。
ミンスの部屋の前まで来た。なんでミンスの部屋なんだよ。中からは話し声がする。 一瞬躊躇ったが、勢いで行くしかない。
「おい、セミ。」
ノックもなしに扉を開け声をかける。
2人とも驚いた顔をしてこっちを見るがお構い無しだ。
「な、ナムギュ?どうかした?」
少し慌てたような声で聞いてくる。
ミンスはなにかを察したのか「僕、外すね…」と出ようとするがそれを制する。
「いや、お前はいい。セミ、ちょっと来い。」
返事を待たず腕を取り部屋の外へ連れ出す。
ミンスが困惑気味に「え?」と言ってるのが聞こえたがんなもん無視だ。
廊下に出てセミを壁際に寄せる。
セミは驚いたように目を丸くし俺を見上げるが、俺はもう我慢の限界だ。
「お前さ、最近俺の事避けてるだろ。」
ストレートに切り出す。セミはさらに目を丸くさせ小さく「…え、」と口から漏らすが、気にせずにたたみかける。
「最近のお前、ミンスとばっか話して俺とは目が合ってもすぐに逸らす。俺たち付き合ってんだよな?なに?俺なんかした?それともミンスの方がいいのか?正直に言えよ。」
ずっと考えてた事が一気に溢れ出す。言ってる途中、かっこわりぃと思うが止まることは出来なかった。
セミは驚いたように聞いていたが、俺が喋り終えると俯いて顔を隠すように髪をかきあげた。
「……ちがうよ」
ギリギリ聞き取れるぐらいの小さな声で呟く。顔が見えなくて何考えてるかが分からずイラつくが黙って続きを待つ。
「違う。ナムギュのこと避けてたつもりない。ミンスの方がいいとか、そんなんじゃない。」
セミが顔を上げ俺を見る。その顔はほんのり赤くなって、目も少し涙目になってて今度は俺が驚く。
「……どうしたらいいのか、分からなかった」
「は?」
なにが??訳分からなくて聞き返すと、セミは恥ずかしそうに目を逸らしながら続ける。
「だから、あんたと付き合ってどうしていいか分からなかったの。……ゲームの時は生き残るのに必死だったし…。でも今は普通に暮らしててさ。前までお互い嫌いあってたのに恋人同士って。こっちはただでさえ恋人ってなに?って感じなのに。」
「……」
「ナムギュの事考えると、なんか、変に緊張しちゃって。それで避けてるって、思われたんだと思う。ミンスと話してたのも、この事相談してただけ。」
………はぁ???え?は?なに?俺、さっきまで嫉妬で頭おかしくなりそうだったのに、こいつはただ俺との関係に照れてただけ??
ミンスと話してたのも俺との事???
「おっ前……まじかよ……」
ため息とともについ言葉が漏れる。
セミは小さくごめん、と呟く。
「謝んなくていいわ。俺だって…お前がミンスとばっか話してんの見てイラついてたし。」
自分でも情けないと思う。だって想像できないだろ。あんなにお互い嫌悪感抱いてたのに嫉妬するとか。
「……ナムギュって、意外と嫉妬深いよね」
「うっせぇ。誰のせいだよ」
はぁ、なんか肩の力抜けたわ。セミもくすくす笑っていつもの空気が戻ってくる。
「とりあえず、緊張しても照れてもいいから俺の事避けんな。悪い方向に考えちまう。」
「ん。分かった。ごめん、ナムギュ。」
そう言ってセミが俺の手を握る。
色んな感情で冷えてた手があったかくなってほっとする。
「んで?ミンスにはなんて相談してたんだ?」
「えっと……ナムギュと仲良くなるためにはどうしたらいいか、とか…」
「お前、それミンスに相談して恥ずかしくねぇの?」
「うっさい!こんなのあんたに直接相談できないじゃん!!」
いつもみたいに言い合いをしながらリビングに戻る。
リビングに戻ると片付け終えたサノスと、部屋から戻ってたらしいミンスが繋がれてる手を見て破顔した。、
「お?解決したのか??ww」
「よかったね、2人とも」
「うるせぇ、黙れクソ野郎ども。」
ニヤニヤとからかってくる2人に言葉を返しながらも、セミの手は離さない。
もう避けられる心配はないって分かったからな。
コメント
4件
はぁぁぁぁッッ尊すぎて鼻血出るッッッ┏┛墓┗┓
ずっと投稿待ってました✨ 主様の小説温かくて大好きです‼︎