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stxxx 桃紫
ご本人様には関係ありません
紫side
タカタカタカタ・・・
とタイピングの音が頭に響く。今日は調子が悪い日だ。頭が痛く、体もダル重い。俺はすとぷりのリーダー兼株式会社STPRの社長だ。ここで倒れるわけにはいかない。なにより、メンバーやスタッフさんに心配をかけたくないし、言ったら即仮眠室いきで仕事もさせてもらえないから余計に言えない。限界まで頑張ろう。倒れそうになってから睡眠を取ればどうにかなる。
桃side
今日はレコーディングがあるからスタジオに来ている。ついでに紫くんが無理してないか見に来た。この前、無理のし過ぎで病院行きになったばかりだから流石に大丈夫だと思ったのだがフラグだったらしい。社長室の前に立って、
「紫くん?入るよ?」
とノックして声を掛ける。が、いつも聞こえてくる
「どうぞ~」
という優しい声は聞こえない。まさかと思って返事を待たずに部屋に入る。案の定紫くんはいつも座っている机にはおらず机の横で横たわっていた。彼の額には汗が滲んでいて、こころなしか息も荒い。俺は紫くんをもちあげて、あまりの軽さに思わず、
「かるっ・・・」
とつぶやいてしまった。何食べたらこんな軽くなるんだ。持ち上げた紫くんをそっとソファにおろす。今は熱はないみたいだから安心だけど、後々熱が出たら大変だからメンバー全員にLINEする。
皆ソッコー返信をくれた。しばらくしたら皆集まるだろう。マジで無理はしないでほしい。
end