2,0〇〇年〇月〇日
この日、長く続いた鬼と桃の戦いが終わった。
これからは、鬼と桃そして人間が手を取り合い平和に暮らして行く、そんな未来が目の前に広がっているのだ。
誰もがそんな未来に期待を向けて生きていた。
でも、この男だけは1人俯いて真っ暗な道を歩いていた。
蒼目線
蒼「四季さん!」
四季「蒼じゃん」
笑いながら駆け寄ってくる男の名は、「蒼」鬼神の子いや英雄を1番そばで支えて見てきた男だ。
この世界で1人だけ四季以外に四季の過去を知るものでもある。
蒼「やっと、戦争が終わりましたね!」
四季「そうだね、でも、まだ終わんないよ」
蒼「そうですね、四季さん最近寝られてますか?」
四季「大丈夫、大丈夫!」
蒼〔また隠すんですか、、あの人達なら、きっと四季さんも相談できたのかな、〕
四季「俺、今日は休暇もらってるから、よろしくな」
蒼「分かりました!」
四季目線
いつまで、こんな先が見えない道を歩けば良いのだろうか。
仲間の死体と、敵の死体が広がる戦場。
基地に帰っても重症者のうめき声、死んだ方がマシだったのでは無いかと思う。
これを、100年以上聞き続けた。
心はとっくの昔に死んだ、俺に残っているのはこの鬼神の力と戦場で学んだ現実だけだ。
でも、鬼神の力が残っていたおかげで今鬼と桃、人間の平和が叶った。
なら、喜んでその平和を保つ為の犠牲になろう。
もう、大切な人を失いたくはない。
お墓の前
四季「皆んな、久しぶり」
四季「、、やっと叶ったんだ、遅くなっちゃったけど」
木が揺れて木の葉が散る
⁇「、綺麗だ」
四季「、、だれ?」
⁇「あ、えっと、」
ピンクに近い色の髪と両目、口の下にホクロ、将来チャラい男になるだろうという外見。
四季「チャラ先、?」
⁇「だれ、?俺は京夜だよ?」
その瞬間、四季の目には涙が浮かんだ。
100年以上に捨ててきたと思っていた涙、驚きと嬉しさ、悲しさ、色んな感情が混じって生まれた涙が
京夜「どうしたの、お兄ちゃん!大丈夫?何処が痛い?」
四季「ちがう、ごめんごめん、」
京夜「謝んないで!取り敢えず涙拭こう!」
四季は、涙を拭こうと近づいて来た少年を強く抱きしめた。2度と離れないように。離さないように。
京夜「お兄ちゃん!?」
四季「ごめん、ごめんあの時俺が、、( ; ; )」
京夜〔どうしよう、泣いちゃってるし、そうだ背中さすってあげよ!〕
10分後
四季「ごめんね、急に抱きついて、」
京夜「んーん!大丈夫!」
四季「チャ、京夜くん?は、ご両親と来てるの?」
京夜「俺の両親さ、鬼と桃戦争で亡くなってるんだ!」
四季「あ、ごめん、」
京夜「別に!」
四季「今は何処に住んでるの?」
京夜「ん〜、ここ?」
四季「、、ここは、お墓だよ?」
京夜「行く所ないし、それにここにいたら、ママとパパに毎日会えるし!」
四季「、、ねえ、京夜くん俺と一緒に暮らさない、?」
京夜「えっ、」
四季「嫌だったら、良いんだよ」
京夜「、、いいの、?」
四季「うん、京夜君だから、一緒に暮らしたいんだ」
京夜「俺、ずっと1人だと思っててッ、」
四季「大丈夫、これからは俺がいるよ」
京夜「。゚(゚´Д`゚)゚。」
終わり
コメント
2件
めっちゃ最っっ高です(^^) 続きが楽しみです🧡
初コメです! 四季君良かったね、叶えられて 続き楽しみです!