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「……!あ、ぇ、私………今なんて……、」
「……そうだよな、ごめん、調子乗りすぎた…」
取り返しのつかない事を言った。誤解を生んだ。違います。気持ち悪いだなんて思ってません、大好きです。どうしようとないくらい、好きなんです。貴方だけなんです、国だからとかじゃなく、私を1人の人として扱ってくれた、接してくれた、初めての友達。
いえ、好きな人。
「もうこんな時間か……。洗面所借りるな……後、今日俺はソファで寝るから……安心しろ、」
今すぐにでも誤解を解きたかった。
叫びたかった。貴方が好きです。って。
でも……私達は国。恋なんて許されない立ち位置なんです。どれだけ優しく気遣いの言葉をくれようが事実は変わりません。
昔からそうでした。普通の女性と、生涯を誓う約束をしても、絶対相手が先に旅立ってしまう。そして私は誓いを破って生きていく。
そんな卑怯な人生を送るなら、恋なんてしないほうが良いのかもしれないと考えてしまうんです。
それに……アーサーさんがほんとに私に好意を寄せているのか、分からないんです…さっきのも酒の勢いで、愛のない行為をしてしまってたんじゃないかって……、
そんな関係になるなら私……アーサーさんとはこのままの関係を保つ方が……
「…………おやすみなさい、」
「っ、!」
最近、私に浴びせられてきた罵声や行動が、夢だけでなく、幻聴や幻覚にまで影響してきた。末期というやつだ。早く飛び立った方が楽かもしれません、
「……薬…どこに置きましたっけ………」
ストレスでおかしくなりそうな私を落ち着かせられるのは薬しかなかった。毎日、張り紙に書かれている個数じゃ足りなくて、頭もおかしくなりそうな中、仕事を続ける日々。
好きな人のことも大事に出来ない私が、国であり、日本を背負って立つなんて初めから不可能に近かったんだ。
幻を見てからは、劣等感や罪悪感に押しつぶされそうな毎日。それに加え国民年金からのプレッシャーを浴び続けられ、時には賞賛に変わり、時には批判に変わる。
休めるのは1週間にあるかないかの帰りの電車だけ。
こんな人生に意味はあるんでしょうかね…?