テラーノベル
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「君の敵となる人物を殺しておいたよ」
「…」
「表情一つ変えないなんて、流石だね」
表情を変えないのは、多分、俺がおかしいからだ。
普通はたじろぐ筈だ、でもどこか_
仲間と思えないのかもしれない。
「今、熊と白犬を駆除した」
「…」
”駆除”
それはまるで俺達を動物のように扱っているみたいだった。
結局、こいつは俺を、俺達をただの駒としか思っていない。
俺に気があるような発言をしていても、その心までは騙せていない。
「さて、そろそろ返答を聞きたいんだけどな」
「…あいつらを裏切って、本拠地へ行けと?」
「君なら出来るよ」
そう柔らかい笑顔で答える
何人も、これで騙したのか。
「必ず君は裏切るよ、だって_
”前も私達の為に裏切ってくれたでしょう?”
残像が蘇る
雨が降りしきる7月だった。
「凸さん!!なんで…」
俺は、ただ依頼があったから、殺しただけで_
「そんな依頼来てない!!」
「…やっちゃったね、これはもう後戻り出来ないよ」
もう冷たい遺体
雨の性だと思っていた。
「…凸しゃん、なんで貴方は_
”恩人をそう簡単に殺せるの?”
「な、んで…」
その後の答えが出てこなかった。
こいつらに、ちゃんと弁明して_
「…一旦、本拠地に戻るよ。どうするか話し合いしないと」
「了解」
「じゃー俺とななっし~が遺体隠しとくよ」
前を振り向いたおどろくさんは、いつもとは違う表情だった。
けど、雨で何の表情かは見えなかった。
「前みたいに、やってくれれば_
その瞬間、寒気を覚える
瞬時に振り向くとこいつは下を向いていた。
「ボス、上着です」
そう言って部下の一人がコートをかける
今は冬だったか?
いや、真夏の8月だ。
いくら此処が地下と言えど_
「‥はははは!」
「…何がおかしい?」
急に笑い始めた。
多分、こいつは心から笑っている
「アンタ、面白いなぁ」
その紅い瞳がこちらを見る
何もかも見透かされていそうで、こちらを除く彼。
「私達に協力してくれると言う事かな?」
「いや、協力する気は無い」
後ろからゴリッと拳銃を押し付けられた音がする
部下が一斉に銃を構える
「俺と一つゲームをしようか」
何か、リミッターが外れた彼は言った。
・
「とりあえず、ニグさんとあふぇりるさんは一命は取り留めました」
医務室から出てきたしぇいどさんが言う
「良かったぁ…」
べるさんが安堵の声を漏らす
「でも、ニグさんをやるなんて相当な手練…」
「不意打ちじゃなくて?」
べるさんが不思議そうに問う
いつの間にか部屋にいたななっし~が答えた
「ニグさんのは不意打ちじゃない。相手とちゃんと対面してやられた」
「その根拠は?」
「武器を構えた指の跡、そしてあの傷は前からじゃないと傷つけられない。」
さもさんが納得したように、頭を上げる
「ニグさんが後ろから攻撃に気づかないと思わないしね」
「それよりも」
おどろくさんが声を上げる
「相手は誰なのだ?」
「防犯カメラを解析してるけど、正直完全な特定は無理だと思う」
エンターキーを勢い良く押す
「おどろくは許せないのだ。」
ピリついた空気になる
「…おどろくさん、やめときな。死にそうになってる」
「あっ!?ごめんなのだ!!」
・
「ななっし~が言ってくれて良かったよ…あの殺気に殺されそうだった」
「おどろくさんの殺気は何十人も殺せるなんて伝説だからね」
「え、」
さもくんが驚いた顔をする
「”気絶”するじゃなくて、”殺す”…??」
「凸さんもそうだけど、伝説では」
「なんか、本当に凄いなぁ…うちのエースは」
”本当に凄いな、ななっし~は”
「どうしたの?」
「…いや、何でも無い」
部屋を出る
「裏切り者の考える事なんか‥か」
微かに寒気がするのは気の所為だろう。
おひさです
来年受験組です
最悪です
頑張ります
コメント
4件

久しぶりの更新嬉しすぎる… 同じく来年受験なんで頑張りましょ
感想が「すげぇ」 しか思いつかない…更新ありがとうございます!!!!!!