テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「本当に行くよ?大丈夫なの?」
「だーかーら!大丈夫だって!早く行ってこい!」
僕は葛葉を心配しながらも足を運んだ。
「やばっ!もうこんな時間、!」
________________________
葛葉は、定期的に甘えたになることがある。
本人に聞いたところ、日頃の疲労が限界まできたとき、甘えたくなることがあるとかなんだとか。
今日は葛葉が甘えたな日だった。
だかしかし、僕はすごく大切な案件があるのだ。
ここは葛葉を優先したいところだが、ドタキャンしてしまうと社会的に問題が生じてしまう。
よって案件をキャンセルすることは不可能に等しいのだ。
朝起きて、顔を洗い、ご飯を作る。
葛葉が起きてきて抱きついてきた時は正直死ぬかと思った。
「ぅえっ、葛葉どうしたの。」
「んー、べつに?」
少し曖昧な返事をする恋人が愛おしい。
「もしやくーちゃん、甘えたな日ですか?」
「…しらん。」
「じゃあ今日は存分に甘やかして、、」
「…?」
「く、くーちゃん、今日大事な大事な仕事があ、る……」
一瞬、葛葉の目が見開くのがわかった。
「ふーん、いってこれば。」
「でもくーちゃん、」
「大丈夫だから。」
「うそ、」
「大丈夫だって」
葛葉が大丈夫というなら…となるわけが無い。
僕が仕事に行ってる、泣いちゃったら、もしくは、襲われちゃったら………!
と、被害妄想が頭の四方八方に散らばる。
「じゃあ葛葉、本当に行くよ?!行っちゃうからね?!」
そして冒頭に戻る。
タクシーに乗り込み、行き先を伝える。
目的地に着いたら、素早くタクシーから出てスタジオに向かった。
「すいません、遅れました、!」
息を切らしながらそう伝えると、スタッフたちが微笑んで「大丈夫ですよ!」等の暖かい言葉をかけてくれたため、安堵のため息をつく。
________________________
「かなえ、いない。」
さっきまでここにあった温もりが消えてしまい、少しばかり寂しい気がする。
「飯食うか。」
久しぶりに独りで食べるご飯は、味がしない気がした。
叶に、甘えたくなる時は疲労やらで甘えたくなる時があると伝えているが、それは半分正解で、半分 違う。
本当は前世に会ってきた叶の命日なのだ。
愛おしいから、以前の叶が死んだ日は、同じように今の叶がいなくなるのではと不安で不安でたまらなくなる。
叶は強い。色々な意味で強いから、そんな簡単に死ぬような魂ではないのも分かっているけど。
こうやって甘えつくして、叶が生きているという確信を得るのだ。
________________________
暇だし寂しいし、取り敢えず寝ようと考えた。
ベッドにつき、少しスマホを見て睡眠する。
寝てから1時間くらいたったころ、俺は起きた。すこしでも気を紛らわせようと散歩へ行こうと考える。支度をし、最小限の荷物を持って家から出る。
最中、叶がいた。嬉しくなって、「叶!!」と言う。
…ところで、叶が知らない人に近づいて。
「葛葉、正直めんどくさいんだよねw
ガキっぽいし、口悪いし。なんせたまに甘えてくるんだよ。 もう相手するの疲れたから今日帰らないわw だからしばらく家とめてほしくてー!」
その言葉を聴いた瞬間、喉の奥から嫌な音がしてなるのがわかった。
俺は無我夢中で走り、気づけば家にいて、独りで泣いていた。
「っ、ッ゙〜〜〜っふ、ぅあ、っぁ”、ッう、かなっなんで、いっしょにっいるっていったのに。かなぇっ、かなぇっ。」
一生届かないであろう相棒の名前を必死に叫び続けた。
という夢を見た。
寝てから何時間が経ったのだろうか。
カーテンの隙間からオレンジ色の光が見える。
シーツが濡れてるのを見た時、自分が泣いていることに気づいた。
さっきのが夢でよかった。と安堵しながらも、叶が本当にそう思っていたら。と、嫌な想像が頭を過ぎる。
夢のように涙を流しながら、独りベッドの隅で静かに泣いた。
「かなっ、はやく、きてかえってっ、きてっ」
まぁ、泣いてるところを見られるとおしまいなので帰ってきて欲しいと欲しくないが今頭の中で争いになっているところだ。
そんなことを考えていると、玄関の方からガチャッっと音がする。
は、まずい、今すぐ泣き止まないと叶にきらわれる。
叶が「くずはー?」と間延びした声で呼ぶのが聞こえた。
ドアをゆっくりと開けられ、俺の顔を見た瞬間、叶が一瞬目を見開いたのがわかった。
「あ…ぇ…ぅ…かなっ…」
ぁ、だとか ぅ、などと言っていると、 一瞬で視界が暗闇に包まれ、それと同時に心地良い、いい匂いがした。
「葛葉、ただいま。1人にしてごめんね。
よく待ってた。えらい。ほんとにえらい。」
叶に抱きしめられたとわかった瞬間、涙が止まらなかった。
________________________
案件が終わり、関係者さん達にお礼を言いながら急いで帰る。
玄関について、鍵を開ける。が、部屋には誰もいなさそうだ。
葛葉はきっと寝室で寝ていると思ったから、足音を潜めて、寝室に行くと
「くずはー?」
「ぇ…ぅ…かなっ…」
葛葉が泣いていた。
……この子は、どれだけの間こう寂しがっていたのだろう。 普段は天邪鬼な性格で、クソガキっぽい葛葉だが、僕にとってはすごく寂しがり屋で甘えん坊なのだ。 だからこそ泣かせてしまって自分が許せなくて。
自分に少し苛立ちを覚えながらも、葛葉をこれでもかというほど抱きしめた。
しばらく経って葛葉が泣き止む。
だが、抑えたくても抑えられない嗚咽は出ていて、呂律が回らなくなっている。 かわいい。
「くーちゃんほんとごめん。まじごめんね。」
「くーちゃんやめろっ、。べつにおまえっ、わるくないからっ、いいっ、」
「明日2人ともオフだし、今日1人にさせちゃったから明日は沢山いちゃいちゃしよーね」
「…ん、」
少し顔を紅らめて言う葛葉が可愛くて思わず口付けをする。もっと紅くなる恋人が愛しく、思わず微笑んでしまう。
「…なにわらってんの。もー、はらへった!なんかつくれっ、ばかなえっ、」
すっかりいつものガキっぽい葛葉に戻り安心した。
「でも葛葉、僕から離れたくないんじゃないのかい?」
「…それはそう」
と、いつものような会話を交わしてる頃には、夢のことはすっかり忘れていた。
【了】
____________
どーも!らいです!
初めて小説書いてみたんですが、めちゃむずくて絶句してます….
自己満です!!!
どうか温かい目で見て頂戴なんですよね。
これからも頑張りますので応援よろですよう!
見てくれてありがとうございました!
コメント
4件
コメ失です…! 神小説を見つけてしまいついコメントしてしまいました…、小説の空気感が凄く好きです…!これからも頑張って貰えたら嬉しいです…!
うぅ"てえてえよぉ~すごいてえてえの過剰摂取だよぉ~ ありがとうございます(´・ω・)(´_ _)♪