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「本当に行くよ?大丈夫なの?」
「だーかーら!大丈夫だって!早く行ってこい!」
葛葉に向かって片付けをし、心配しながらも足を運んだ。
「やばっ!もうこんな時間、!」
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葛葉は、定期的に甘えたになることがある。
本人に聞いたところ、日頃の疲労が限界まできたとき、甘えたくなることがあるとかなんだとか。
今日は葛葉が甘えたな日だった。
だかしかし、僕はすごく大切な案件があるのだ。
ここは葛葉を優先したいところだが、ドタキャンしてしまうと社会的に問題が生じてしまう。
よって案件をキャンセルすることは不可能に等しいのだ。
朝起きて、顔を洗い、ご飯を作る。
葛葉が起きてきて抱きついてきた時は正直死ぬかと思った。
「ぅえっ、葛葉どうしたの。」
「んー、べつに?」
少し曖昧な返事をする恋人が愛おしい。
「もしやくーちゃん、甘えたい日ですか?」
「そーいうこと、」
「じゃあ今日は存分に甘やかして、、」
「…?」
「く、くーちゃん、今日大事な大事な仕事があ、る、、、、」
一瞬、葛葉の目が見開くのがわかった。
「ふーん、いってこれば。」
「でもくーちゃん、」
「大丈夫だから。」
「うそ、」
「大丈夫だって」
葛葉が大丈夫というなら、、となるわけが無い。
僕が仕事に行ってる間、葛葉が襲われたら、、泣いちゃったら、もしくは、
と、被害妄想が頭の四方八方に散らばる。
「じゃあ葛葉、本当に行くよ?!行っちゃうからね?!」
そして冒頭に戻る。
タクシーに乗り込み、行き先を伝える。
目的地に着いたら、素早くタクシーから出てスタジオに向かった。
「すいません、遅れました、!」
息を切らしながらそう伝えると、スタッフたちが微笑んで「大丈夫ですよ!」等の暖かい言葉をかけてくれたため、安堵のため息をつく。
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「かなえ、いない。」
さっきまでここにあった温もりが消えてしまい、少しばかり寂しい気がする。
「飯食うか。」
久しぶりに独りで食べるご飯は、あの時のような美味しい味でなかった。
叶に、甘えたくなる時は疲労やらで甘えたくなる時があると伝えているが、それは半分正解で、半分 違う。
本当は前世に会ってきた叶の命日なのだ。
愛おしいから、以前の叶が死んだ日は、同じように今の叶がいなくなるのではと不安で不安でたまらなくなる。
叶は強い。色々な意味で強いから、そんな簡単に死ぬような魂ではないのも分かっているけど。
こうやって甘えつくして、叶が生きているという確信を得るのだ。
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暇だし寂しいし、取り敢えず寝ようと考えた。
ベッドにつき、少しスマホを見て睡眠する。
寝てから1時間くらいたったころ、俺は起きて外に出た。
叶がいた。嬉しくなって、「叶!!」と言う
ところで、叶が知らない人に近づいて。
「葛葉、正直めんどくさいんだよねw
ガキっぽいし、口悪いし。なんせたまに甘えてくるんだよ。
もう相手するの疲れたから今日帰らないわw
だからしばらく家とめてほしくてー!」
その言葉を聴いた瞬間、喉がヒュッとなるのがわかった。
俺は無我夢中で走り、気づけば家にいて、独りで泣いていた。
「っ、ッ゙〜〜〜っふ、ぅあ、っぁ”、ッう、かなっなんで、いっしょにっいるっていったのに。かなぇっ、かなぇっ。」
一生届かないであろう相棒の名前を必死に叫び続けた。
という夢を見た。
寝てから何時間が経ったのだろうか。
カーテンの隙間からオレンジ色の光が見える。
シーツが濡れてるのを見た時、自分が泣いていることに気づいた。
さっきのが夢でよかった。と安堵しながらも、叶が本当にそう思っていたら。と、嫌な想像が頭を過ぎる。
夢のように涙を流しながら、独りベッドの隅で静かに泣いた。
「かなっ、はやく、きてかえってっ、きてっ」
まぁ、泣いてるところを見られるとおしまいなので帰ってきて欲しいと欲しくないが今頭の中で争いになっているところだ。
そんなことを考えていると、玄関の方からガチャッっと音がする。
は、まずい、今すぐ泣き止まないと叶にきらわれる。
寝室のドアが開き、叶が「くずはー?」と呼ぶ声が聞こえた。
「あ…ぇ…ぅ…かなっ…」
ぁ、だとか ぅ、などと言っていると、 一瞬で視界が暗闇に包まれ、それと同時に心地良い、いい匂いがした。
「葛葉、ごめん、寂しかったよね。辛かったよね、よく待ってたよ、偉いよ。天才。すきだよ。世界一。」
叶に抱きしめられたとわかった瞬間、涙が止まらなかった。
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案件が終わり、関係者さん達にお礼を言いながら急いで帰る。
玄関について、鍵を開ける。が、部屋には誰もいなさそうだ。
葛葉はきっと寝室で寝ていると思ったから、足音を潜めて、寝室に行くと
「くずはー?」
「ぇ…ぅ…かなっ…」
葛葉が泣いていた。
動揺しながらも、葛葉をこれでもかというほど抱きしめると、さらに泣いてしまった。
しばらく経って葛葉が泣き止んだ。
「くーちゃんほんとごめん。まじごめんね。」
「くーちゃんヤメロ。べつにお前悪くないからいいし。」
「明日2人ともオフだし、今日1人にさせちゃったから明日は沢山いちゃいちゃしよーね」
「…ん、」
少し顔を紅らめて言う葛葉が可愛くて思わず口付けをするともっと紅くなって思わず微笑んだ。
「…何笑ってんの。てかはらへった!叶オムライス作れ!ばかなえーー!!」
すっかりいつものガキっぽい葛葉に戻り安心した。
「でも葛葉、僕から離れたくないんじゃないのかい?」
「…それはそう」
と、いつものような会話を交わしてる頃には、夢のことはすっかり忘れていた。
【了】
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どーも!らいです!
初めて小説書いてみたんですが、めちゃむずくて絶句してます….
自己満です!!!
どうか温かい目で見て頂戴なんですよね。
これからも頑張りますので応援よろですよう!
見てくれてありがとうございました!
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