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「ねぇ…… 約束したじゃん…… なんで……?」
たった1人、たった1人私の夢を応援してくれた人がいた。 それは私の兄だ。 声優になりたいという夢を家族に大反対された時、兄だけが私の味方になってくれた。 1人でも味方になってくれる人がいるのなら、私はそれで構わなかった。 誰になんと言われようと自分の道を突き進むと決めた。 しかし兄は、私が声優の専門学校を卒業して 人気アニメの声優に抜擢されたその日に殺害されてしまった。俺が夢奈の1番最初のファンになる!と言ってくれた兄がこの世を去ってしまった。もうこの声を聞かせることはできない……兄 に喜んで貰うことだけを考えて今まで走ってきた。でももうその人はいない。私は今絶望のどん底にいる。