「そろそろ地獄から迎えが来る時期かなぁ……」
「「「は?」」」
場の空気が一瞬にして凍る。俺はなんか変なこと言ったのか?
「水木よ、そんなことは儂が許さない。それより、お主気づいておるか?もう幽霊族に染まってきていることを」
「んなわけ、」
「はい、水木さん」
そういい岩子さんは鏡を渡してきた。そこに写った俺は哭倉村の時の俺から何一つと変わっていない。
「ま????」
信じられない。俺は人間のまま死ぬつもりだったのに。
「何してくれてんだッ……」
咄嗟にゲゲ郎の襟を掴んでしまった
「荒事はよすのじゃ、いいとこじゃないか、お主が儂らに染まってくれて儂たちは嬉しいぞ」
「俺はッ…………人間のまま死にたかったんだ……」
「儂らはお主が死ぬ未来は無くす。」
「そうですよ。水木サン……♡」
「鬼太郎……?」
「ゲタ吉ですよ」
もうお前も鬼太郎では無いのか、
「そんなの、ッあんまりだよ……」
その言葉詰まった水木の顔には塩辛い水がつたる
「そ、そう泣くでない!」
「水木サン泣かないでくださいよ!」
「水木さん、すみません、泣かないでください」
ずび、と鼻を啜る
「すまねぇ、取り乱した、もう寝る、」
おやすみも言わず寝室へ向かってしまう
「水木を怒らせてしもうた」
「ええ、そうですね、明日謝りましょう」
「水木サン……」
ゲゲゲ家族は水木と別のベットへ移る
ーーーーーーー
その頃寝室では水木は出ていく準備をしていた
何故かって?
「俺はアイツらともう関わりたくないからだよ」
幸い大切なものはスーツぐらいだったので大丈夫だった
通帳にある金はアイツらの為に貯めた金だ
判子と通帳、置き手紙を置いて、水木は思い出の家を後にした。
置き手紙にはこう書かれていた。
拝啓 ゲゲ郎たちへ
俺はお前らのことは大好きだった
だが今回のことはさすがに許せない
せめて許可ぐらい取ってみたらどうだ?
お前らと関わるとろくな事がねぇな、まぁ
哭倉村でのことは思い出として残しておくがな
通帳・判子置いておくから、またな
探すな、俺はもうお前らと会いたくない
じゃあまた
○○で会おう
ーーーーーー
次の日の朝
いつもなら水木が「おはよう」と太陽な顔で迎えてくれる、だがそんなことはなかった
家は物の抜け殻
必死に探し回ったが見つからない。
儂は焦りながら岩子達を呼んだ
「水木がいない!!!!!!!」
「なんですって?!!!!!!」
みんなでリビング集まった、
ちゃぶ台には判子・通帳
置き手紙があった
呼んだ時は腹が煮えくり返った
みんなで読んだがみんな同じ感想だった
儂はそこで気づいた
「なんということをしてしまったんじゃ……」
「あなた、そんな、泣かないでくださいよ目が溶けちゃいますよッ……」
「母さんも、泣いてるじゃないですか」
こんな時なら水木なら
『みんな泣いてるじゃねぇか』と
大きな口でわっはっはと笑ってくれた
なんでいないんじゃ……
「探しに行くぞ」
「どこにいるんですか、お義父さん 」
「囲ってあげましょうね」
ーーーーーーーー
その頃の水木
アイツらとは楽しかったんだがな
俺は地獄に行きたい
だから家中を探し回ったよ
鬼太郎が時々深夜に外に出て朝帰りすることを俺は知っていた
それで玄関近くに切手が入っているのに気づいた
俺はそれを見て眠りについた
その日から俺は鬼太郎のことをつけて回った
そしたら地獄に行っているんだ。
いい機会だ。
行ってやろうじゃねぇか
地獄に
家から少し離れた森に行き、木の根元に立つ、そしたら足が土に埋まっていく
ビビってしまったがすぐ妖怪?が
「切手は?」
と言ってきたのですぐ怖さは消えた
「人間が持ってるなんて珍しいな」と言われた
そりゃぁ『妖怪』から奪ってきたもんだからな
そこから少しずつ前進んでいく。
・
・
・
もうここまで来たか
なせがボーッとする
それよりここはどこなんだ?
俺はなんだ?
そう考えながら前に進む。そしたら
「さ、よさん、? 」
『やっとお会い出来ましたわ』
「す、すまない、俺は君たちを救えなかった……」
『いいのです。私は水木様と会えただけで幸せ者でした。時ちゃんを、あの村を助けていただいて』
ありがとうございました
『また』
地獄で会いましょう
「嗚呼、そうですね」
・
・
・
「は?なんでお前らが、ここに」
『帰れ』
「な、なんでだよ俺は」
『帰るんだ!!!!』
「ッ……」
『ここはお前が居ていい場所じゃない』
「す、すまない、すまない、、」
『俺たちはお前に生きて欲しい』
「え?」
『俺たちはお前に幸せに生きて欲しい。あの辛いことは引き摺るな。忘れろ』
「のそのそと生き残ってしまってすまない、」
『そう萎れんなって』
『で?お前はこのまま進むのか?俺は帰ることを進める。みんなそうおもっているぞ』
「俺はゲゲ郎、幽霊族に人間がしたことの報いを受ける。誰がなんと言おうとな」
『無理はするなよ』
「嗚呼」
・
・
・
そうこうしている内に地獄の門に着いた
「ゲゲ郎達とはおさらばだな」
そう自分の心へ言い聞かせてから門を開く。
水木の体ば見た目は変わっていないものの、心身ともに傷ついている。
門を開けた先には閻魔様がいた
『お主は』
地獄行きだ
「あいよ、地獄を満喫してきますよ」
『やけに嬉しそうだな』
「俺は幽霊族に人間がやった事の報いを受けに来た。だから地獄に行きたかった」
『ふむ、お主幽霊族に気に入られとるな。だがその考えは間違っておるぞ』
「なぜ?」
『お主がそのまま地獄へ行くとアイツらが狂う』
『それでもいいのか』
「しらね」
「じゃあ地獄へ行ってきますわ」
『……後悔するぞ』
・
・
・
地獄は本当に地獄だった
思い出したくないから言わないがな
もう何年経ったか分からない
アイツらは狂っているのか。
俺に知ったこっちゃないがな
・
・
数日後
何やら門の入口が騒がしい
「アイツらが来たのか?」
「探すなって言ったのに 」
とりあえず今日の...
「いたぞ水木!!!!」
「ほんとですか?!」
「お義父さん!!!!」
「水木さん!!!!!!!」
水木は沈黙を貫き通す
「お主、水木じゃろ?じゃって耳の傷に目の傷、水木しか居らぬ」
「水木サン!勝手に幽霊族にしたこと謝ります!だから、だから帰ってきてください」
「すみません」
鬼太郎たちにあんな顔させちまったな……
「探すなって、言った……。」
「!帰りましょう?お義父さん、」
「帰るぞ水木」
参ったな。地獄まで来てもらっちゃあ
「降参だ、」
「じゃあ!帰りましょう。私たちの家に!」
誰の家って言った?
「俺の家だよ!!!!!!!!!!!!!!」
後日談
えー地獄に行った元人間水木です
あの後こっぴどく叱られました
愛されてる自覚を持てだの
水木サン居ないと生きてけません、
水木さんもうあんなことしないでください、
とか
会いたくないってなんじゃ!
いつでもどこでも水木さんとは会いたいです!
もうあいつらには敵わないな
その2日後ぐらいにご飯中に鬼太郎が
「どうやって地獄に行ったんですか?」
って聞かれたから
「鬼太郎が持ってる地獄の切符奪った」
って言ったらみんなかまた怒られた
ナンデ?????????
END!
主語り⬇️
愛され無自覚水木が人間の報いをって言って地獄に行くのが好きLove
人間適応能力で地獄にもすぐ慣れて欲しい
人外水木も好きなのでそのうち書こうと思います
短くてすみません👉👈
コメント
6件
リクエストします! 父水で、いちご&放置&鏡♡ グヘヘヘッ(きも)