『注意』
・iris様の名前やキャラなどを使わせて
頂きますが、ご本人様とは関係ありません。
・今回はりういふ様を出そうと思います。
・この物語は感動系にしようと思ってます。
ですが、語彙力はないのでなんでもいいよって
方だけ読んでください!
・なんか作者雰囲気変わった?って思った方、
ですよね?なんか私変わりましたよね!w
なんかノベルにハマりました!
・もう一度言います!ご本人様とは関係
ありません!全て私の想像です!
それでは本編をどうぞ!!
俺はりうら。実はとあることが原因で誰にも
相手にされなくなってしまった。そう、
“あいつ”のせいで。”あいつ”は、双子の兄
なんだけど…俺ね、一年くらい前からいじめ
られてたんだ。中学生になった春…かな。
理由は『まろは受験受かったのに俺は落ちた
から』…まろっていうのがさっき言ってた
双子の兄ね?まろは、いじめられてた俺を
心配して「入れ替わらん?」って提案して
きたんだ。双子だから見た目も雰囲気も
そっくりで気づかれることはなかったよ。
俺もまろと入れ替わることで幸せな生活を
送れてたし。…でもさ、ある日まろが
いじめっ子を突き飛ばしちゃったんだよ。
しかも、相手は頭の打ちどころが悪くて入院
する羽目に。そっからまろと俺は元に戻ったん
だけど、俺の評判は悪くなって?誰にも
近寄られなくなって?ほんと、最悪だよ。
まぁ前よりはマシなのかもしれないけど…
それでも、まろがあんなことしてなかったら
もっと幸せだったのにさ。まじで腹立つ。
しかもまろは今平気そうな顔で幸せに
暮らしてるしさ。双子だけど…流石に
嫌いになったわ。自分で提案したんなら
最後まで頑張れよって話だよね!w
『…はッ、?』
俺は衝撃的なことを、親に聞かされた。
「ごめんね、ママのせいよね!(涙)」
「いや、パパのせいだよ…(涙)」
「…りうら、まろお兄ちゃんからあなた宛に 遺書があったわよ。はい、」
『えっ、?うん…。』
まろから俺に…遺書?なんで?
あぁ、わかった!どうせまた俺のことバカに
してんだろ?笑ってるんだろ?…そう思い
ながらとりあえず、いつも2人で使ってた
部屋に戻った。
『…まろ、兄ちゃんッ、』
寂しくなんか…悲しくなんか、ないもん。
俺は、まろのことが大っ嫌いだ!
だって、俺の人生をめちゃくちゃにしたじゃ
ないか!そうだよ、…あいつのために
こんな涙なんてっ、流さなくていいのにッ!
『なんで…泣いちゃうんだろ、w』
何度も何度も必死に涙を拭いているが、
数秒経てばすぐに、目は綺麗な水で
潤ってしまう。
『____遺書、読もっかな、』
文字を読むことすら困難な今の俺だが、
大っ嫌いッ、な、…まろの遺書を読むだけ
読んでやりたいと思った。
『えっと、…綺麗な字だなぁ、w』
まろ兄ちゃんは、頭が良くって、字もすっごく
綺麗だったよな。懐かしい、な。
「 俺のたった1人の弟、りうらへ
んー、なに書けばええんやろね?(笑)
まぁ、ごめんな。りうらはさ、俺のこと
嫌い?…って聞いても答えは聞けへんの
やけどね。俺はりうらのこと、愛してるから。
もちろん、家族として、兄弟としてな?(笑)
さて…俺ら、最近話さんようになったよな。
実際にはりうらにシカトされとんのやけどね!
昔はいっつも一緒で、仲良くて、喧嘩しても
次の日にはお互い謝って仲直りして…俺が
が泣いとったら『まろ兄ちゃんを泣かすやつは
俺が許さない!大丈夫だよ!まろ兄ちゃん!』
って口だけは頼りになるやつやったよ(笑)
こんな平和な日々が壊れたんは…中学受験
よな。ほんまは、りうらと一緒に受かって、
いい中学で、楽しい学校生活をりうらと
送りたかった。でも、まぁりうらだけ
落ちちゃった。それで、りうらがいじめられて
…俺、辛かった。いや、りうらよりは辛く
なかったと思う。でも、自分の命より大切な
弟が、自分のせいでこんな目に遭ってるって
考えたら…死にたくなった。ごめん、こんな
兄で。りうらのこと、なんとかして助けようと
思って学校に行ったんよ?でも、『りうら君と
もぶ君は喧嘩しているだけです。』とか、
『お兄さんは過保護すぎませんか?』とか。
散々言われて、結局学校はなんもしてくれん
かった。ほんでさ、もうりうらと入れ替わって
この日常を俺が変えるってことしか思いつかん
くてさ…初めの頃は『りうらいじめてんのは
どいつやねん!』って強気でさ。でも、
実際いじめられたら結構辛くてさ。まぁりうら
がいじめられるくらいやったら、俺がいじめ
られる方がマシやったからなんとか毎日
乗り切ってた。先生にめっちゃアピールしたり
警察に相談したりもしたんよ?りうらが
親には相談したくない、言って欲しくないって
言うからなんか相手にしてくれんかったけど…
で、もうこの地獄から抜け出す道も無くなって
きてさ。いじめもエスカレートしてきてさ。
初めの頃は物隠しとか水ぶっかけとかやった
のに今では殴られ蹴られ当たり前、性的な
こともされ、動画を撮られ脅され…これが
りうらって名前で流出したら最悪やからもう
ほんまのこと言ってん。『俺、実はりうらの
兄。いふやねん、』って。そしたら『…は?
まぁいいやw』『そ、その動画さ…りうらの
名前使って流出させんのだけはやめて?』
『えぇ?なら、もっと楽しませてね?♡』
って感じで会話してなんとかやってた。
こっからはもう『りうらのために俺が
頑張らんと…!』って思いながらいじめを
受けとった。でもなにを思ったんか、
急にイライラして…もぶ君のこと、
突き飛ばしちゃったんよ。みんなには俺が
いふまろってこと伝えてへんかったから…
りうらがあんなことしたって噂されてさ。
いじめられることはなくなったけど…人が
誰一人寄ってこんくなって、それはそれで
寂しかった。先生には、正当防衛ってことで
なんの処分もないですとは言われたけど…
これじゃ、りうらを助けるつもりが
孤独にさせちゃったよな。ほんまごめん。
…俺が今、死のうの思ってるのはもう
生きる意味がないから。いや、あるっちゃ
あるんやで?将来の夢もあるし…でも、
りうらに嫌われとったら、なにもかも
意味がない。必要ない。だって、お前は
俺の命より大切で、守らんとあかんかった
人なんやもん…守れんかった俺は、生きてる
価値もない。そうやろ?…お願いやから、
りうらには幸せになってほしい。今から
俺は消えるからさ。明日からは俺になりきって
学校、楽しんでや。俺が死んだんを、
りうらが死んだってことにしてさ。…俺ら、
そっくりやし、難しい話でもないやろ?(笑)
はぁ、もっとりうらと話したかったなぁ。
今りうらと母さんの話し声が聞こえる。
家で無理に明るくしてるけど、別にほんまの
こと話してええのに…。ま、俺は今から
なにがあろうと死ぬから。実際、精神的に
辛いってこともあるし。じゃあ、長くなった
けど、またね…いや、ばいばい。
死んでもずっと、愛してるよ。
まろ兄ちゃんより 」
涙を何度も拭って読めた、大好きなまろ兄
ちゃんの最期の文字。大切に保管しなければ
ならないのに、まろ兄ちゃんからもらった
遺書はすでに水だらけで…急いで乾かしたん
だけど、少しふにゃふにゃになっちゃったや。
…ごめんなさい。本当に、ごめんなさい。
俺が素直にまろ兄ちゃんに感謝して、昔みたい
に話しかけられてたら、まろ兄ちゃんはまだ…
俺のそばにいてくれたかな?俺、周りを
ちゃんと見れてなかったんだね。まろ兄ちゃん
が辛かったんだって、初めて知った。実際、
まろ兄ちゃんは、俺より酷いことを、俺以上の
期間に渡ってされていた。俺なんか、たったの
2ヶ月だが、まろ兄ちゃんは8ヶ月以上だ。
なのに、まろ兄ちゃんが限界になってもぶを
突き飛ばしたと聞いたとき、なにより先に
『怒り』が湧いてしまった。こんな弟で…
こんな俺で、ごめんなさい。大好きだよ。
ずっと、愛してたよ…だって、心のどっかで
まろ兄ちゃんを嫌いだと認めたくなかったし、
もっと話したいって思ってた。でも、俺の
変なプライド、?で、好きってことを認めたく
なくなったんだ。ほんとに、ごめん。
『…ねぇ、まろ兄ちゃん。』
『…聞こえてたらでいいんだけどさ、』
『…愛してるよ、ずっと。』
『…ねぇ、寂しいよっ、?』
『またまろ兄ちゃんと話したいよ…、』
『…聞こえてないだろうけど、言うね。』
『…本当に、ごめんなさい。』
『あと、ありがとう。』
…どうせ、これはただの独り言だ。でも、
どこかでまろ兄ちゃんが聞いてくれている
ような、そんな気がする。いつまでも、俺の
ことを見守ってくれているような気がする。
…ありがとう、まろ兄ちゃん。俺、頑張るよ。
「…ねぇ、まろ兄ちゃん。」
『ん?どーしたん?((ニコッ』
「…聞こえてたらでいいんだけどさ、」
『…うん、聞いてんで。』
「…愛してるよ、ずっと。」
『…もっと早く言って欲しかったかも、(笑)』
『俺も、愛してるから。幸せになれよ?』
「…ねぇ、寂しいよっ、?」
『俺だって、寂しかった。いい兄になれんくてほんまにごめん…いつでもそばにいるから。』
「またまろ兄ちゃんと話したいよ…、」
『そっか…ごめんな。でも、兄ちゃんも人間 やから…さ。今は幽霊やけどなっ(笑)』
「…聞こえてないだろうけど、言うね。」
『聞こえてんで?大丈夫、聞いてる。』
「…本当に、ごめんなさい。」
「あと、ありがとう。」
『俺は大丈夫やからさ((ニコッ これから幸せに なって俺を安心させてや!そんで成仏させて?そしたら来世は絶対りうらとりうらの嫁さんの子供として生まれてくるから!約束な!
りうら、頑張れよ!((ニコッ 』
10年後…
「オギャーッ、オギャーッ‼︎」
「ほとこさん、りうらさん、おめでとう ございます‼︎元気な男の子ですよ〜‼︎」
「うわぁ、!りうくん、やったね…((ニコッ」
『うん!ほとこちゃん、ほんとありがと!』
俺はほとこちゃんという女子に話しかけられる
ようになった。その子はちょっとおかしな
ところもあって天然なんだけど、とっても
可愛くて…俺から告白したら付き合えたんだ。
そのとき、ふとまろ兄ちゃんのことを
思い出してさ。あの後、やっぱりまろ兄ちゃん
のふりをする…ってことはしなかったよ。
だって、そんなことをしたら、まろ兄ちゃんの
努力を、俺が奪うことになるからね。…で、
いろいろあって、プロポーズしてOKもらって、
結婚式もあげて、今こうして子供を授かった。
…なんだろうな。この子、生まれたばっか
なのに、どこかまろ兄ちゃんと似ている。
俺の遺伝子を継いでいるからかもしれないが、
まろ兄ちゃんみたいな、暖かさがある。
『名前、どうしよっか。』
「んー、迷うねぇ、」
『…まろ、まろはどう?』
「えっ?どうして?』
『…俺の人生の恩人、?の名前がまろって言うんだけどね。その人みたいに、この子も、誰かの役に立てるような、でも自分のことも大切にできるような、素敵な子になってほしいって 思ったから。』
「…いいじゃん、その名前!」
『え、ほんとに?』
「うん!じゃあ、この子の名前はまろに決まりでいいかな?」
『…!✨うん、もちろん!』
10年後…
「お誕生日おめでとう!まろ!」
『おめでとう、まろ!』
「えへへっ、まろ10歳だ!」
やっぱり、どこか似ている。あの、優しい
雰囲気も…少し可愛らしい感じも…俺が
大好きだったまろ兄ちゃんにそっくりだ。
もしかして…と思ったけど、流石に
妄想しすぎかな、?
「 俺のたった1人の兄、まろ兄ちゃんへ
まろ兄ちゃん、俺は今、幸せです。無事に結婚
できたよ…もう立派な大人だよ。10年程
前、ちょうど子供が生まれたんだけどね、ふと
『まろ兄ちゃんみたい、』って思ったんだ。
だからね?その子には『まろ』って名前を
つけた。いい名前でしょ?(笑)男の子なん
だけど、まろの友達も『女の子みたい』とか
言ってこないし、今の人間関係?は恵まれてる
なって思うよ。これも全部、まろ兄ちゃんの
おかげなのかな?本当に、ありがとね。
仕事に子育てに、いろいろ苦労してるけど
まろ兄ちゃんを育ててると思って、頑張るから
ね。これからも、近くで見守っててね。
りうらより」
…まろ兄ちゃんに、届くはずないけど。
届いて欲しいな。そう思って、まろ兄ちゃんの
墓に手紙を置きに行った。瓶に入れてね。
コメント
1件
見て良かった…、です、! めちゃめちゃ感動系で面白かったです! 素敵な作品ありがとうございました、