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smside.


sm「……母さん、俺が通ってる高校って、どこだっけ」


母「……そうだったわね」


母「送っていくわよ。今日は頭痛は大丈夫?」


sm「うん。今日は大丈夫」


俺がかかった病気のことは、母さんには話している。


最初は驚いていたが、好きな相手が男であることも、あと4ヶ月の命であることも、落ち着いて受け入れてくれた。


最近は、もう学校の名前だけじゃなく、場所も思い出せなくなってしまった。


だからこうして、送迎してもらっている。


sm「……迷惑かけて、ごめん」


母「そんなの気にしなくていいわよ。なくなってしまった記憶は、戻ってこないもの。仕方ないわ」


✧• ───── ✾ ───── •✧


sm「……ありがとう。行ってきます」


母「行ってらっしゃい。何か分からないことがあったら、クラスの子たちに聞くのよ」


sm「うん。ありがとう」


俺のクラスは、2年3組。


大丈夫だ。それはまだ覚えてる。


sm「……よかった」


br「何がよかったの?」


sm「わっ……!Broooock……!いきなり抱きつくなって……//」


……まだ、Broooockのことだけはちゃんと覚えてる……


クラスメイトの顔も名前も忘れてしまったけれど、Broooockだけは…… 


br「ごめんごめ〜んwなんかいいことでもあったのぉ?」


sm「……いや、ちょっとな」


br「ふ〜ん?よく分かんないけど、よかったねぇ」


sm「……ドアのところにいたら邪魔だろ。教室入るぞ」


……ん?LINE……きんときだ……


kn『おはよう。今日の放課後、例の相手と出かけるんだろ』


kn『俺たちがプラン教えるから、相手より先に駅前のカフェ集合で』


sm『……駅前にカフェなんてあったっけ?』


kn『……もうそこまで忘れてるのか……じゃあ、放課後になったらLINEでプラン伝えるから』


sm『了解。迷惑かけてごめん』


kn『いいえ〜。それじゃ、今日も頑張ろうね』 


br「そんな真剣な顔でスマホとにらめっこしてどうしたの?」


sm「あ、いや、なんでも」


……カフェの存在はまだ覚えてる。


よくきんときと一緒に行ってたから。


でも、場所はもう忘れてしまっている。


……これじゃあ、きんときやBroooockのことを忘れるのも時間のもんだいだな……


br「にしても、放課後のデート楽しみだねぇ♡」


sm「……っ///付き合ってもないのにデートとか言うな……///」


br「あはは〜!すぐ赤くなって〜wスマイルおもろい!」


sm「はいはい……//もう授業始まるから……/」


br「ん〜」


……両想いには、程遠い。


きっとBroooockは、俺のことをからかって面白がっているだけだ。


それにBroooockは、誰に対してもああいう態度をとるだろう。


両想いになって、キス……か……


sm「……無理な話だな」

心と逆に、抜け落ちていく。

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コメント

4

ユーザー

うわぁぁ......ッ、とても学校の壁になりたい気分です。( '-' ) 両思いだとしか考えられないですね( ᐛ )و(( てぇてぇ...(◜𖥦◝ )

ユーザー

好きぃ!ハートポチぃ!

ユーザー

んんん~付き合え、、笑!! 続き楽しみにしてます!✨

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