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7月1日
今日から夏服になり,菅谷君が活躍する日
そんな日に僕は…
風邪で休んでいた
僕はベッドに横になっている
隣には薄い赤紫と白のツートンカラーの髪の男…そう,シグマ君が居た
コーリャが僕の事を心配して呼んだらしい
『本当に…御免ねシグマ君…』
シグマ「いや,気にするな
(女版ゴーゴリ…)」
あ,そういえばあの子を出しっぱなしだった様な…?!
鳴「おい主人(あるじ)
うどんを作って来たぞ…誰だお前」
シグマ「?!(さっきまで人の気配が無かった!なんなんだ此の女は!
アイの異能?!いや,ドストエフスキーから貰った資料によれば魅力の異能じゃ…?!
主人と呼ばれていた…異能複数持ちか?!)」
鳴「…成程。天人五衰のシグマか
私は綾辻鳴
綾辻行人の妹という設定で作られた
綾辻行人の妹と云っても別世界のだが…
まぁそこは良いだろう」
『僕のもう一つの異能,御伽噺の主人公達という異能からの異能生命体
これがあるという事は最近気付いたの
能力は僕が考えたオリジナルキャラクターを異能生命体として召喚する
キャラクターは一人一人能力を持ってる
鳴は模範(コピー)の能力を持ってる』
ふぅ,一気に喋ると怠いな
シグマ「そんなのチートだろ…!」
『でしょ…
うどん食べたい』
鳴「ほら,口開けろ」
鳴は僕の近くに来てくれて食べさせてくれた
あれ,そんな風に設定してたっけ…まぁ良いか
僕は食べさせて貰った後,鳴を下げさせた
そしてシグマ君と話す
『シグマ君クッキー好きなんだねぇ
彼処の棚にクッキーが入ってるから食べて良いよ』
シグマ「…ありがたく頂こう」
『シグマ君にさ,ちょっと聞きたい事があるんだよね』
シグマ「なんだ」
『僕の周りに真面目な女の人と何処か抜けている男の人が居るんだけど』
シグマ「うん?嗚呼」
『2人は無意識両片想いなんだよ
如何すれば結ばれると思う?』
シグマ「突然だな…
まぁ,自然に任せるしか無いだろ」
『だよねぇ
ゲホッゴプッ』
ぅ…口の中が鉄臭い
毛布が真っ赤に染まった
シグマ君はギョッ,としている
シグマ「お,おい!?
吐血してるじゃないか!?
其処迄酷いのか,お前の風邪は!?」
『…僕ね…皆に隠し事してるの
聞いて欲しい』
シグマ「…分かった」
『僕の異能力は少女七竈と七人の可愛そうな大人はね,人を魅了する異能なの』
シグマ「嗚呼,知っている」
『…僕はね,もう20歳
少女という年齢でも無い。其れに…僕は躰が女の子でも精神が女の子じゃ無いの
精神は女でも男でも無いの
…僕は異能で躰を蝕まれて死ぬよ
近いうちにね…』
シグマ「精神は女では無い…?
自身の性を決められぬクエスチョニングというものか!」
『そ。僕はクエスチョニングなの
だから…長く無い
残りの生を…如何生きれば良いのかな』
シグマ「長くは…ない…」
シグマ君は悲しそうな顔をして僕の隣に座り僕の手を握った
なんで君がそんなに悲しそうなの?
僕と君はまだ2回しか会ってないのに
シグマ「あの時,殴られそうになった私を助けてくれてありがとう…
私は…お前を助ける事が出来ない
恩を返せなくて済まなかったな…」
『こうして看病してくれるだけで恩を返されてるよ』
僕はシグマ君の頭を撫でる
シグマ「子供扱いは辞めてくれ」
『良いじゃん別に』
僕はくしゃっと笑った
…笑えていただろうか
キブシ「…………アイ(ボソッ)」
ゴーゴリ「そんな…」
〜キブシ視点〜
初めて学校をサボった
ゴーゴリ君を連れて家に帰る
家に入ると遮光眼鏡(サングラス)を掛けてうどんを作ってる子が居た
鳴「お?主人の幼馴染みと恋人じゃ無いか
如何したんだ?サボりか?」
キブシ「鳴ちゃん…そっか
恋花ちゃんも居るなら鳴ちゃんも居ますよね」
鳴「矢っ張り存在自体には気付かれていたか」
鳴ちゃんはうどんを持ち小生達について来いと云った
アイの部屋まで行くと待つ様云われ,云う通りにする
鳴ちゃんはアイの部屋に入っていった
如何やらシグマ君が居るみたいだった
アイはうどんを食べ終わりシグマ君と話している
突然アイが血を吐いた
小生もゴーゴリ君もギョッ,とした
アイは静かに自分の異能について,自分の性別について…もう長く無い事を話した
キブシ「そんな…アイ…」
でもなんとなく分かっていた自分がいた
あの日血を吐いたアイを見て薄々分かっていたのかもしれない
ゴーゴリ「僕はそれでも…アイが好きだよ…
其れを知るのは…僕が最初が良かった…」
小生達は顔を見合わせ一階に行く
一階には恋花ちゃんとルイスちゃんが居た
ルイス「主(ぬし)様の秘密…ゴホッ
まだ…知ったと云わないであげて…ゲホッ」
恋花「ご主人(しゅじん)を愛してあげてくれ
私達では…無理だ
身近である君達が…此の事を知っている君達なら解決出来るだろうと思い,お願いしている」
そう云って恋花ちゃんは小生達に頭を下げた
恋花「どうか…主人を助けて下さい…
兄さんみたいに…死なせないで…」
…そうだ
此の子はアイが考えた子だ
けれども織田作の妹でもあったんだ
大切な人を失う辛さを知ってるから…自分みたいな人を出したく無いんだね
キブシ「わかりました
小生達に任せて下さい」
ゴーゴリ「僕達に任せて
必ず救うから」
恋花「ありがとう…」
ルイス「ゴーゴリさん…キブシさん…
ありがとう…ケホッ」
2人は微笑むと光の粒子となって消えた
恐らくはアイの元に戻ったのでしょうね
…任されたからには解決しなければ
小生は武装探偵社でありアイの幼馴染みですから
此の言葉だけは嘘じゃ無いから