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第3話 白い悪魔
俺は、あの男の行方が気になり入院したと言う病院に来ていた。そいつの病室に入ると、そいつは全身包帯の姿だった。寝ているようだったので帰ろうとすると、ドアの前で俺と同い年ぐらいの男が立っていた。「その人と知り合いかい?」と聞いてきたので「いや、昨日出会った。」とぶっきらぼうに答えた。すると男は「僕の名前は、白井健也。この人の監察医さ。君は、僕と同じ学校だよね?」と言ってきた。「白井、、あぁいたな。同じクラスメイトだったか。監察医をやっているのか?」「あぁ、そうだよ。親がここの医院長でね。よく実習をさせてもらっているんだ。もちろん正式ではないけどね。」健也は少し変わった奴だと思った。「じゃあまたな。」俺はそう言って病室を出ようとすると「明日、面白いものが見れるよ。」と健也が言ってきた。「そうか。」健也は不適な笑みを浮かべていた。
次の日の昼、俺は病院に来ていた。健也の発言が気になったのだ。まぁ、つまらない事なら帰ろうと思いながら病室へと向かう。そして前の男の部屋に来た。すると、突然何かが飛んできた。医療器具だ。おかしくなったのかと前を向くと俺は唖然とした。見たことが無い化け物がいたのだ。腕が4本。顔も変形しており、人間じゃねぇ。そいつは咄嗟に俺を襲ってきた。俺は「キング・サファイア!」と叫び、そいつの身体を掴み投げ飛ばした。窓ガラスが割れ、下に落ちる。その後俺も下に下がり、様子を見に行った。すると影から、ガラスの破片を手に奇襲をかけてきた。間に合わなぇと思い「キング・サファイア the world」を発動した。時が止まり、そいつも止まった。もうこいつはぶっ飛ばすしかねぇと思い、連続で拳を叩きつけた。「オラオラオラオラオラ! 時は動き出す。」そいつは、駐車場の方に飛んで行った。後を追いかけると、健也がいた。そして、目の前でさっきの怪物が粉々に消えた。
「健也!何をした!?」そう俺が聞くと「何って、雑魚を始末しただけだよ。君を組織に引き込めなかった奴に生きる価値はない。そして、君がスタンド使いだとわかるためのコマにすぎない。」と答えた。やはりそうか。健也はスタンド使いで、俺を試していたのだ。しかし、人間を使って化物にするなんて許せることではない。「僕のスタンド名はDr.white。生物なら分解したり、合体させてたりできるんだ。腕を剣にしたり、傷をなおしたりできるんだよ。」そうか。こいつは、さっきの怪物を人間と人間を分解して合体させたんだ。健也は、人の皮を被った悪魔だ。