テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
44
128
コメント
5件
こないだ自主学習でうちの学年におすすめな本を何冊かみんなが知ってるであろうのを選抜して書いたんだけど、その最後に個人的なおすすめとして成瀬は「天下を取りに行く」を書いたんだよねー。うちの学校読書感想文か自由研究か選択式で読書感想文やった人の中から学年で1人いい人が選ばれて推薦されるらしい、、、
これで読書感想文を提出しました
読み終えました!「成瀬あかり史を見届けたいだけ」っていう島崎みゆきの距離感、すごく好きです。傍で見届けることに徹するって、傍にいるけど踏み込みすぎない、でも確かにそこにいるって感じで。成瀬のぶっ飛び具合と島崎の絶妙なスタンスの対比が、読んでて心地よかったです。「平均がそこにあるだけで実際は全員おかしい」って考え方にも共感しました。続きが気になりますね!
なぜ『成瀬は天下を取りに行く』を選んだのか。それは友人に勧められたからである。
「面白いから読んでみな」
と。実際、自分も興味はあったので流れるように話は進んでいった。
この物語のメインとなる人物、島崎みゆき(しまざきみゆき)と成瀬あかり(なるせあかり)は幼稚園生時代からの友達であり、島崎みゆきは「成瀬あかり史を見届けたい」と思っている。そんな成瀬あかりはだいぶ周りの人とは変わってる。成瀬あかりはそんな自分を特に特別視しているわけではない。
私は島崎みゆきの
「だいたいわたしは成瀬あかり史を見届けたいだけで、成瀬あかり史に名を刻みたいわけではないのだ。」
というところが一番印象に残っている。なぜなら、一番傍で成瀬あかりはこんなやつだとわかっているからこそ、成瀬あかりの行動の邪魔をしたくないというのが感じられたからだ。実際、成瀬あかりは変わってるやつだ。だが、そんな成瀬あかりの邪魔をしないというのは、本当に成瀬あかりの自由にしてほしいという思いが感じられ、なぜかこちらまで悠々と過ごしていい気持ちになれるから、私はこの島崎みゆきの思いが一番印象に残っており、好きなのである。
もし自分が島崎みゆきの立場だったら、一体どうしていたのだろう? 私の周りには変わった人はいないかもしれないし、いるかもしれない。逆に、自分が変わった人かもしれない。だが、成瀬あかりのように、実験のために高校生初登校で坊主頭にして登校する勇気を持った者はいるのだろうかと考えると、いない。
もし私が島崎みゆきの立場だったらきっと、成瀬あかりにずっと振り回されていることだろう。
「毎日生中継のテレビに映るから見てほしい」
「あなたも一緒に来る?」
「一緒にM-1グランプリに出よう」
こんなことを言われたら、自分たちはどうするべきなのだろうか。まず、一番最初の要望は叶えられるだろう。ただテレビを決まった時間に観て、それを報告するだけだ。それじゃあ次の要望はどうだろう? コロナ禍の夏、毎日テレビに変装をして映るのだ。そんなもの、私には無理だ。コロナ禍だからマスクをつけているし、大して暑さに強くはないからきっと倒れてしまってもおかしくはない。それに毎日はさすがに気が滅入ってしまうと考えた。そして、最後はM-1グランプリに一緒に出るという要望。自分は無理だ。無理というか絶対に嫌だ。大して面白いことも言えないし、ツッコミ役もボケ役もできない。それに、人に見られることが最高に苦手なのだ。だが、島崎みゆきはすべてを成し遂げた。テレビを観て、一緒に生中継に出て、一緒にM-1グランプリにも出た。もうそこには「成瀬あかり史のためならなんでもする島崎みゆき史」が誕生していたのだ。
実体験として、このようなことを願われたことはない。だが、変わっている人に話しかけることはできる。仲良くなることもできる。その分、他の人からは「おかしい」という目で見られる。けれど、私はこう考えている。
「平均がそこにあるだけで、実際は全員おかしいやつなのだ」
と。よく言うだろう? 異常にずっといたら異常に気がつけない。逆に正常が異常に見えてしまうって。そういうことだ。だから、もし成瀬あかりのような人と出会っても、振り回され続けはするだろうが仲良くはするだろう。
今後の私はどう生きるか。成瀬あかりのように他人の目を気にせずに生きてみる? 島崎みゆきのように人の個性を大事にして生きていく? それとも、自分を守るために嘘のレッテルを貼り付ける? それとも、「変わってる」。そんなところを愛してみる? どれも私には難しいことだ。だが、最後の解説のところで作者は言っている。
「とことん自分なりの流儀をつらぬきながら、それと同時に、この世界をより良いものにしようという努力を止めないのである」
と。
今後の私は私で生きていく。人に迷惑をかけて、人の手助けをして、自分の個性をつぶさず、綺麗に社会人まで、長い未来まで持っていく。そんな小さな目標ができた。
ちなみに、成瀬あかりの目標は二百歳まで生きること。そのため、毎日規則正しい生活を送っている。